神秘編 その28(「黄金の華の秘密73」)

詳しい話をすると量子論に触れざるを得ませんが、専門的なことを書いてもしょうがありませんので、ここではある程度分かりやすいマクロ的な現象で触れておきます。

まず、水の問題があります。

水分子は、通常H2Oという単分子の形ではなく、mH2Oという集団(クラスター)で存在しています。このmの部分の数値が小さいと、クラスターが小さい、とか、飲みやすくお腹にたまらない美味しい水、などと表現します。

前にも触れたように私たちの体の約70%は水です。

(胎児は90%、壮年以降は65~60%程度)

水分として直接摂取する場合がたいはんですが、実は呼吸と食事の消化吸収などの過程でもかなりのH2Oが生産されます。

このことは、TCAサイクルなどの説明で、今までに何回も書いてきましたので、今回は割愛します。

さて、この水は汗や小便などとなって体外に排出されますが、巡り巡って大海に注ぎ込み、蒸発して水蒸気となり、雨雲から雨となって大地に降り注ぎ、その中の一部は浄水場経由で水道水となったり、湧水となったり、或いはペットボトルの中に充填されて、再び私たちの体内に戻っていくものもあります。

この大循環が古今東西繰り返されてきています。

冗談ですが、H2Oの一分子(いちぶんし)毎にICタグを付けてトレーサビリティを行えるとすると、あなたの手元にあるコップの中の水の来歴をつぶさに知ることができます。

あるH2O分子は、かつてブッダの体内を構成してい水分子であったり、イエスの飲んだ葡萄酒の一部だったり、或いは伊勢湾台風時の暴風の一滴だったり、はたまた或いはクワラルンプールを襲った大津波の中の一滴だったものかも知れません。

またこれらの水分子は、常に水(液体)や氷(個体)、水蒸気(気体)の状態にあるわけではなく、時には水素分子H2(或いは活性Hや水素イオン)や酸素分子O2(或いは活性Oや酸素イオン)の状態にもなっています。

この変化は膨大になるので、ここでは割愛します。

素粒子等の説明をするまでもなく、私たちの体は水によって、時代も、洋の東西も超えて共有されていることが容易に理解できるでしょう。

これが、ワンネスへの一番簡単な理解につながるはずです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?