神秘編 その31(「黄金の華の秘密77」)

この宇宙内存在(当然、地球や私たち人間も含まれますよ)は、現在の最先端科学によると、

1.バリオン(陽子や中性子など、所謂私たちが認識できる物質世界の構成要素←ほぼ唯物論の世界に近い):4.6%

2.暗黒物質:23%

3.暗黒エネルギー:72%

4.他:?%

という構成である、と推測されています。

私たちは、A.アインシュタイン登場以前まで、僅か4.6%の世界を大宇宙も含めたこの世の全てだと思い込んでいたのです。

ところが、この世の全てと思っていた世界は、逆に4.6%でしかなかったということがここ数十年のさまざまな科学の進展により解明されてきたのです。

目に見える世界は、この4.6%の世界の更に数%の世界です。全体で見れば、コンマ以下の芥子粒のような存在に過ぎません。

暗黒物質の正体としては、最先端素粒子物理学ではニュートラリーノとアクシオンという2つの素粒子が候補として挙げられています。

これらは、昨夏EUが行ったCERN実験などでも観察が注目された現代理論物理学最注目の物質です。

どうやら、この素粒子は3次元と異次元を行き来しているらしい、と推定されています。

ここら辺の解明がなされると神の存在にかなり近づいて来るかも知れません。

しかし、この宇宙の主役は素粒子ですらありません。

72%という最大の存在は、暗黒エネルギーと呼ばれる未知のエネルギーで、そのエネルギーが宇宙には充満していると予測されています。

ハップル望遠鏡などにより、宇宙が膨張しているというA.アインシュタインの予測が実際に確認されていますが、この膨張に使われているエネルギーが暗黒エネルギーとされています。このエネルギーは光に反応しないので、現在の科学では確認できずにいます。つまり理論上存在しているであろうという仮説のエネルギーです。

このエネルギーは、重力とは逆の反発力を生み出すエネルギーである、と予測されています。所謂「反重力エネルギー」です。

この反重力エネルギーという概念は、数十年前に単なるSFとして嘲笑を浴びていた概念ですが、科学が長足の進歩を遂げた現在、ほぼ間違いなく存在するであろうと予測されるエネルギーとして再登場しているのです。

余談ですが、1990年初めの米研究チームの観測によると、宇宙の膨張速度がどんどん加速している、と報告されています。宇宙の果ての膨張余地はどうなっているのでしょうか?膨張は果てしなく続くのでしょうか?

この2つの疑問に対しては、どうやらリサ・ランドール博士らのM理論と超ひも理論を活用した予測理論が回答を与えてくれそうです。

ところで、私が以前夢の中で見た宇宙の膨張の結末が、どうも最先端の仮説の一つと一致している事実を最近知ってびっくりしました。このことについては、いずれどこかで触れます。

ヒントだけ書くと、数学的なカタストロフィー理論の応用が適用できるようです。

さてここまで書いて来て思いつくのは、摩訶般若心経波羅密多の中の「色即是空、空即色是」という言葉です。

この「色」という言葉は、簡単に言えば、「目に見える世界」のことで、「空」とは「目に見えない世界」のことです。

謂わば、今までは「色」とは「マクロ的な目に見える世界=バリオンの世界」で、「空」は、原子や素粒子のような「ミクロ的な目に見える(←つまり肉眼では確認できない)世界=バリオンの世界」と捉えて来たことが、十分な答ではなかった、という反省があります。

「空」が即「色」を生み出すためのエネルギーが考慮されていませんでした。このエネルギーとして暗黒エネルギーを加えるべきでしょうし、「色」の成立には、魂、或いは偉大なる意志と言っていいかも知れないものの参加も必要で、その橋渡し役に暗黒物質と暗黒エネルギーが関与しているのではないかと思われます。

「色」が崩壊すると、「空」の世界に帰します。

このことが、最先端の科学と一致することは当然なことなのか、驚くべきことなのか。


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