物語・観自在編 その12(「黄金の華の秘密112」)

前回の観自在はどうでしたか?

観自在というメチエ(技術)を使うと、自身の回答が日常の考え方とはかなり違うことに気づきましたか?

知的な人は、「知識」を使って物事を考えます。

更に上位の知恵者は、「見識」を使って物事を考えます。

稀なことですが、偉人は「胆識」を使って物事を考えます。

しかし、凡人は感情で物事を考えます。

とは言え、「知識」も、「見識」も、所詮は自我の世界の産物です。

「胆識」は、自我と真我の挟間の産物ですが、それでもまだまだ・・・

仏教でいう「唯識(ゆいしき)」の中の最下層の無意識~仮に「神識(仏識でもいいと思います)」としておきます~を使って物事を考えると、全く想像もできないような回答が出てくるのは間違いありません。

例えば、不当に第三者に殴られたときに、

「(相手に)殴られたときと反対の頬を差し出しなさい」というイエスの回答は、凡そ人間の理性で生み出せる回答ではありません。

感情で物事を考えるという愚行は論外として、人間がどれだけの意識を働かせても、正解は絶対に出せないのです。

よりよい回答は出せたとしても。

イエスの回答ですら、正解なのかどうかは分かりません。

「生意気な奴だ!」とばかりに、袋叩きにあうだけかも知れません。

しかし、イエスには(「神識」によって)未来が見えていたのか、或いは彼は(「胆識」によって)腹をくくっていたのか?

もうひとつ問題を出しておきます。

Q1.以下の文章を読んで、感想をもって下さい。

あなたは受験生です。もう何浪したかも分からないくらいに時が過ぎています。

受験の時期は自己申告制で、明確な受験日は定まっていません。

ただし、受験勉強は過酷を極め、たとえ受験したとしても合格する保証はかなり低いことも事実です。

しかし、受験せずにいれば、自動的にまた浪人を重ねることになります。

まあ、人生は親の保護を受けて、何とかなりはしますが・・・

Q2.あなた=自分(または自分の子供)と置き換えて、再読してみて下さい。感想に変化が出てきましたか?

Q3.浪人:業(カルマ)のよる輪廻転生

   受験勉強:修行

   合格:解脱(或いは悟りを開く、でも、アセンションでも構いません)

   親:神様

  というふうに読み替えて再々読してみて下さい。

  

  どうです、再び感想に変化が出てきますか?

光の当て方を変える度に回答が変わるならば、それは普遍的な回答ではない、ということです。

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