【9/17土と9/18日に秋葉原CLUB GOODMANにて開催されるイベント通称SAM3と道産子アナルと僕についてのお話】

九月に五年振りとなるShit Associated Musicシリーズイベントの三回目、通称SAM3の開催がアナウンスされました。

一回目は2000年、当時道産子アナルSAM1、エレクトリックイールショック前川、両氏を中心に発足された、我が道しか突き進まない唯一無二のバンドたちが奇跡的に集まった素晴らしきレーベル「ミクロミュージック」の在りし頃、リリースされた同名コンピの渋谷屋根裏でのレコ発、SAM1。

二回目は2011年、オープンして間もないWWWにて、11年の年月を経て当時の仲間たちが一同に会した、SAM2。

そして今回、更に五年の時を経て、今度はボストンクルージングマニア鹿島エス尋がブッキングマネージャーを勤める秋葉原CLUB GOODMANの20周年を切っ掛けに、規模もバンドも拡張されて前回よりも極めて幅広い「今」を二日間に渡り体現することが出来るスペシャルなイベント、SAM3。

ここからはとてもパーソナルなお話。

今から16年前、1の時は僕は普通に観に行ってました、確か。最後にセッションぽいことやって、テクマ!がスピーカーによじ登って手招きしてる光景だけが何故か今でも鮮明に思い出せます。あれ、これ違う日だったかな?そんで2の時はたまらず鹿島さんに頼んで無理矢理DJで参加させてもらいました。2000年前後のレア音源掛けまくって、道産子の出番前に当時のかなり良く録れてるライブ音源流したらSAM1から止めろと言われたり笑

そうそう、前回の2@WWWではSAM1とSAM2が揃ってオリジナル道産子アナルが本当に久し振りにライブをしたんです。実はその日が切っ掛けで、活動が停滞していた道産子アナル遠距離版が道産子アナルXへと姿を変えたんですね。

当日SAM2のPCの不具合のため、オケを急遽CD-Rへ焼くことになり、本番ギリギリに作業が終えられ、何とか本番を向かえられました。

そしてそのCD-RがSAM1の手に残り、一つのアイディアに展開して行くんです。

話は遡り2006年、それまで正に知る人ぞ知る存在だった道産子アナルが、その知る人であった椎名林檎率いる発育ステータスの広島公演のオープニングアクトに抜擢したり、BASS野郎シリーズとしてアルバムをリリースしたり、活動休止を挟みながらも周囲での評価も高まりにわかに話題も存在感も増してきた頃、突然のSAM2の渡中。その切っ掛けにSAM1の補助として僕とbikiが召集されスタートしたのが道産子アナル遠距離版でした。

道産子アナルの様相を呈していながら、それはこれまでとはほぼ別物で、僕が制作したバックトラックの上で、SAM1のVoとアクション、僕のVo、bikiのノイズで、割りと即興的なライブを続けてました。しかし数年活動し、ほぼ休止状態へ。

そんな中迎えた2011年、その時期に偶然SAM1がソロ(道産子アナルalone)としてライブが決まっていて、遠距離版これからどうする?みたいな話をしていたら、オケのCD-Rがあるから道産子アナルの半コピーバンドってことで活動できますね、なんてことになり、ソロで決まっていた日を急遽変更し、その年の九月に道産子アナルXはスタートします。

僕がXを名乗り、それまで実は抵抗があったオリジナル楽曲を使用して、SAM2の役割を全て担い(ライブから出演依頼のやり取りまで笑)、初めは黒子的意味合いを前面に出し、僕だけ黒いネットを被り顔を隠し、パーカーのフードをギュッと締めて、覆面キャラでライブをしました。その内それも面倒になり、皆さま周知の通り今のような様相を呈しております。

抵抗があった、と言うのは、オリジナル道産子アナルはSAM1とSAM2の二人でなければいけない、と言う僕の中でのこだわりがあったんです。僕はそれが復活するまでのあくまでも繋ぎの役割なんだ、って。でも、当時を知る人は皆、今でもきっとそう思っていることと思います。

そして今年2016年、今回は道産子アナルXとContiもって話だったですけど、シターリストの相方鹿島がマサラワーラーで九州へ行くのでContiの参加は残念ながら叶わず。

Contiの鹿島と出会ったのは福岡から上京したてのパニックスマイル吉田さんの20000Vブッキングでした。そしてその数年後、二人がプラズマ11のレコーディングにゲスト参加することで再開し、Contiへと発展します。この辺りは過去のエントリーに詳しくあります。

そう、福岡と言えば僕の中ではやっぱりパニックスマイル。僕が当時のみんなと出会ったのは1999年、Contiよりも前のバンド、アタタカキの時代でした。余りに長くなるので割愛しますが、アタタカキがパニックスマイルとミュージックフロムザマーズと出会えたことによって、僕の人生は大きな岐路を迎えました。そして、現在は拠点を福岡に移したパニックスマイルの出演を知って、本当に嬉しく思いました。

そして現在の福岡と言えばこの人、ボギーがやってきますね。僕の初めての福岡遠征はアタタカキ時代、パニックスマイルと道産子アナルと三組で、初日がパニックスマイル主催のチェルシーQ、そして二日目がボギーのヨコチンレーベル主催のハイコレでした。それからどれだけお世話になったでしょう。当時のヒマワリ、ノントロッポ、他数々のバンドユニットでの活躍はもちろん、最近は特に異常な盛り上がりを見せる弾き語りソロでのツアーで知る人は多いでしょう。パニックスマイルとボギー、この二組の出演が僕にとってどれだけ意味のあることか。

そしてプラズマ11と言えば、出会った当時のギタリストだった、今は亡きシュウさん。シュウさんとはハイタワーZやヤッホーシリアスとしてステージを共にしたり、Contiが活動を始めたら真っ先にイベントに誘ってくれたり、本当に仲良くしてくれていました。きっと、会場に来てビール飲んでることでしょうね。そんで、良かったよコバ!って、言ってくれると思います。

出演バンドや当時のことについて語りたいことはまだまだあるし、出会いや別れと言う意味では語り尽くせる訳もないので、機会があればまた。

そうそう、実は僕が道産子アナルにメンバーとして関わり出してから今年で十周年なんですよ。そしてX名義になってから五周年。で、今回のこのイベントタイトル。SAM1とは道産子アナルのスーパーアナルマシーン1号こと、暴走するSAM1(サムイチ)。SAM2とはスーパーアナルマシーン2号こと、機械SAM2(サムニ)。そしてSAM3とは実質、僕のことだと思ってるんです勝手に。名義としては一応Xを名乗ってますけど、心の中ではSAM3のつもりでいるんです。なのでこのイベントは僕のアニバーサリーイベントとして臨む所存であります、あくまでも勝手にね。

色々と思い悩んでいたある日、exM.O.I、exボート、exサイケデロップ・ギザ&ギザ・アナーチコ、ナツメン、スペースカンフーマン他のアセさんから「道産子アナルは文化遺産だから」って言われたんです。それを聞いて、あらためて自分が道産子アナルと言う歴史を継続させるために引き継いでいることを強く思い返しました。

十代の頃に友達が買ってきた史上最悪くそレーベルのコンピで見つけたふざけた名前の道産子アナル。そして初めてライブを観てその名前の印象が180°変わるくらいの衝撃を受けた道産子アナル。初めてのツアーに一緒に行った道産子アナル。諸々、、、そんな道産子アナルの一人として僕が関わっていることが不思議でなりませんが、今ではこれも必然だったんだとも思えています。

人に歴史あり、なんて、バンドとかやってると他人にはわからない思いとかあるもんなんです。まぁそれを表すか秘めるかはどっちでも良くて。その価値や意義なんて、人それぞれでしょ?

このイベントを観に来られる皆さんは、2016年の現在進行形、他では絶対に有り得ない組み合わせ、そしてその組み合わせによる一つの大きなエナジーをSAM3で感じることが出来ると思います。

お目当てのバンドを観に来て他のバンドにも衝撃を受けるも良し、出演バンドたちの繋がりの歴史を面白がるも良し、当時を知る人は懐古主義的に楽しむも良し、、、こんな趣のイベントって楽しみかた人それぞれだと思うんですけど、理屈抜きに最高のバンドたちなんで、僕はいつも通り最高のイベントとして楽しみたいです。

僕は主催でも何でもないんですが、なにぶん大袈裟なタチなので、長文に渡り思い入れを吐き出させてもらいました。

僕にとってこのイベントに出演出来ることは誇りであるし、これからの音楽人生のモチベーションに必ずしも繋がって行くことでしょう。

最後に、、、

1999年、僕が今ここにいられる切っ掛けを与えてくれた、パニックスマイル吉田さん、ミュージックフロムザマーズ藤井くんに、大きな大きな感謝を。

【道産子アナルX】出演イベント※Vox,Noise

『Shit Associated Music vol.3』

□2016/09/17土~18日@秋葉原CLUB GOODMAN

PANICSMILE
テクマ!
道産子アナルX
ELECTRIC EEL SHOCK
プラズマ11
ぱいなっぷるくらぶ
高品格
漁港
ボギー
プンクボイ
PIGMEN
itoken
panaquonpe
ハズレッシヴ
箱庭の室内楽
SSQ
bossston cruizing mania
…and more!!!!!!

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