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マーチングスクールのアイデアがカタチになりました!【 ひものFIRE】=オンラインひものナイト= イベントレポート(後編)

境港市の大海株式会社で干物の営業マンとして活躍しておられる「ひものお兄さん」こと横山勇一さんをお呼びし、全国各地とリモートで繋がりながら、美味しい干物を堪能する「 ひものFIRE=オンラインひものナイト=」
後半では、食育などを通じて「干物の地位向上」を狙う、横山さんの想いについてもお聞きしました。

(前編はこちらからどうぞ)


生の声から、お客様のニーズを探る。

中川:横山さんが持って来てくださっているので、現場にはノドグロもありますが、セットで買われた方にはハタハタやアジなどがお届けされているのかな、と思います。

横山:すみません、セットにノドグロ入っていないんですよ。

中川:ノドグロは単品で買えるコースがあるので、お試しセットではないですが、送料込みの価格となっています。

中川:ちなみに、境港市のふるさと納税でも大海株式会社さんの干物が食べられるんですよね。

横山:はい、あります。「境港 ふるさと納税 干物」って調べてもらったら、我々の商品が出るようになっています。

中川:お試しセットにはエテガレイも入っていますね。大海食品ネットショップにはお試しセットE 3個入りというのがあるんですけど、量が多くてお得なんですよ。

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(画像引用:大海食品ネットショップ

横山:送料込みで3,980円なので、めっちゃお得だと思います!

中川:こうやって、同時多発的に全国で干物が焼かれているというのは面白いですね。

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(ノドグロは脂がのっているので、とってもFIRE!)

中川:フライパンで焼く時に、この火のあがり方は怖いですね。

横山:ノドグロはフライパンでも焼けるんですけど、脂がまた戻っちゃうんですよ。身の中にもう一回入ってしまうので、ちょっとベチャッとするんです。なので、フライパンでノドグロを焼く時は、キッチンペーパーで脂を吸いながらやると、上手に焼けると思います。

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(画像引用:大海食品ネットショップ

横山:干物は結構いろんな食べ方ができるんですが、ハタハタやエテガレイは素揚げにすると美味しいですよ。

中川:素揚げにする時も、冷凍のまま揚げるんですか?

横山:はい、そのまま。小麦粉をつけて揚げてもいいですし、ハタハタはスパイスをまぶして「スパイス揚げ」にするのも美味しいです。以前、友達のゲストハウスでやった時にすごくウケたのは、素揚げにして中華あんかけ風にアレンジしたエテガレイでした。

中川:いいですね。今日みたいな干物イベントは、島根県の松江の方でもやっておられると聞きましたが?

横山:はい。朝市とかに出させてもらっています。

中川:やっぱり、ねじりはちまき姿でコンロの前に座って、焼いた干物を売っておられるんですか?

横山:いえ、朝市の時は違う名前で出ているので、その名前のプレートが入ったキャップを被って、セリの人みたいな感じでやっています。

中川:それはやっぱり「直接お客様に食べてもらう瞬間を、もうちょっと知りたい」という意図があって、やっておられるんですか?

横山:はい。生の声を聞けるのが一番面白いので、そこからお客様のニーズも聞く、という感じです。個人的には「もっとこうだったら食べやすい」「どうやって食べたら良いのか」という意見が売り方のヒントになるので。

できれば魚のカタチを見てもらいたい。

ここで、現場とオンラインから横山さんへ新鮮な質問が届きました。

Q.干物に合うお酒があれば聞きたいです

横山:やっぱり日本酒が美味しいかなって思います。僕自身、普段そんなにお酒を飲まないんですけど、鳥取のお酒は大体干物に合う気がしますね。

中川:境港だと千代むすびさんとかですよね。

横山:そうですね。

中川:鳥取には酒蔵が十数か所ありまして、各蔵からいろいろとお酒が出ているんですが、境港市では「千代むすび」という酒蔵が有名です。境港駅から歩いてすぐのところにある酒蔵で、いろんなプロジェクトをされているみたいです。

Q.お子さんとか「魚は骨があるから苦手だ」という話がちょこちょこありますが、横山さんから何かアドバイスはありますか?

横山:そうですね。個人的には「黙って食え!」と言いたいんですけど、やっぱり「食べ慣れていなかったら食べづらいよな」というのは、確かにそうだと思います。なので、最初は食べやすい魚から慣らしていく、というような感じですかね。ハタハタだったら、まずは小さいものを選んで、頭を外して食べてみる。慣れてきたら、魚のサイズを大きくしていって、ハタハタが食べられるようになったら、今度はアジ食べてみよう!みたいな。もちろん切り身とか、食べやすくなっているものもあるんですけど、できれば魚のカタチを見てもらいたいですね。

中川:なるほど。

横山:最近の子はスーパーの魚しか見ていないから、「魚が切り身で泳いでいると信じている」という都市伝説を聞くこともあるんですよ。なので「こういうカタチの魚が、こういう料理になるんだよ」という部分をしっかり見てほしいかな、と思います。

中川:確かに。水族館に行って実際に泳いでいるところを見ないと、なかなかイメージは湧きづらいのかもしれないですね。

横山:多分、水族館に行っても、スーパーに売ってる魚とリンクしないと思うんですよ。食卓に一匹、まるまる出てくるような魚料理を見ているのと見ていないのでは、保全の意識も変わってくるのかな、という気がします。

坂本:串本町には串本海中公園という水族館があるんですけど、そこで「養殖した魚の展示」というのをやっているんです。「まぐろの完全養殖」とかで、周辺に近畿大学の水産試験場がすごく多いので。食べられる魚と、養殖と、水族館っていうのをコラボでやる企画なんですが、「あれが食べているやつなんだ」みたいな感じで面白いな、と思って。

横山:めっちゃ面白いですね。

坂本:「養殖は天然ものに劣る」みたいな考えがあるじゃないですか。実は水族館の目の前の海はサンゴ礁で、自然保護区になっているんですよ。そうやって海を生かしながら、養殖で育てた魚を食べる、みたいな。そういう企画をしています。

<参照>
「近大の養殖研究成果を展示 串本海中公園」
(引用元:和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報2021年06月07日)

石見:アジの干物が美味しいです。モノによってはちょっと脂の匂いが変わっているものがありますが、このアジは本当にフレッシュですね。ペロっと食べられるので、今度は3つのセット買おうと思います。冷凍庫空けます!

横山:ありがとうございます!

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会場ではノドグロを楽しんでおります。

西宮:ノドグロ、結構大きいですね。高いかと思ったけど、この大きさなら安いかも

横山:そうですね。でもまあ、僕に言ってもらったら……。

中川:ちゃんと高く売って!(笑)

横山:いや、ありがたいです。でも、ノドグロはやっぱり高いですよ。

中川:「錦織圭効果」でちょっと値段が上がったんですよね。

横山:そうなんです。でもやっぱり、知名度のある人が言及するだけで、あれだけ価値が上がるっていうのは面白いですよね。

Q.干物のサブスクってありますか?

横山:それ、すごくやりたいんですよ。でも、これは境港だけじゃなくて、どこの産地物でもそうなんですけど、魚の種類ってそんなに多くないんです。だから差をつけるというか、毎月商品を変える、というのは難しいんです。同じセットがずっと届くとかだと楽なんですけど、7月はこの魚、8月はこの魚、という具合でやるのは、とても難しいです。

中川:でも、何かやれたら面白いですよね。「定番を入れつつ、一個だけ変化球が入る」みたいな感じで。

横山:そうですね。やれたら多分、相当面白いです。

Q.ほっけが貰えたら嬉しいですが、ほっけもサブスクできますか?

横山:ほっけは結構、外国産のやつを使っていたりするので、個人的にはやっぱり境港で獲れるような、地魚を使ってやりたいかな。国内で獲れた魚を境港で加工するというのが、うちの会社の強みなんで、ちょっとそこはこだわりたいですね。

丸毛:今、日本酒のお燗酒専門のサブスク事業を小さく始めたので、1シーズンに1回とかなら、コラボしやすいと思います!

横山:ああ、やりたいですね。

中川:ちょっと、干物×日本酒を考えましょう。丸毛さんは、奥様が酒蔵の娘さんという関係で「日本酒を楽しむ」みたいな企画をやっておられます。

石見:関東の人間としたら十分珍しいですし、どうせ買うなら地魚がいいです。干物にあう日本酒いいですね!

中川:セット売り、ちょっと考えますか。丸毛さんとも作戦会議をしつつ、干物の方も「珍しい魚を干物にしてみた!」みたいな感じで、ワイルドカード的な商品が入れられたら面白いんでしょうけどね。「底引き網にかかった魚シリーズ」とか。

横山:あとは、僕らが釣ってきた魚とか。

中川:いいですね。定番はアジとかサバとかにしておいて、プラス1種類ワイルドカードがきて、サブスクで届けるっていうのは面白いかもしれないですね。

横山:鳥取の地魚ということで、うちの会社的にはハタハタとエテガレイを定番にした方がいいかもしれないです。

中川:エテガレイって、関東のみなさんは食べますか?

坂本:珍しくていいと思います。埼玉出身の堤さんも、今日初めて食べたって言ってました。

中川:ありがとうございます。

横山:東日本だと、カレイって何を食べるんですか?

堤:そもそも、カレイを食べたことがないんです。

横山:ああ、そうなんだ!

中川:僕も静岡県の沼津出身ですが、カレイって関東ではそんなにお目にかからない気がします。

横山:そうなんですね。

斎木:私は神奈川県の小田原出身ですが、小田原でも食べないです。

中川:カレイは煮付けで食べるかなあ、という感じなので、しょっちゅう食べるイメージはないですね。

坂本:カレイの干物は旅館の朝ごはんで出るイメージです。

横山:そうなんですね。魚に対する意識調査みたいなのが発表されていたんですけど、やっぱり鳥取県民はカレイが好きみたいです。

中川:ライスのカレーも好きだし、お魚のカレイも好き。

横山:そうそう。

木谷:鳥取育ちですが、カレイの干物はよく食卓に出ていました。

中川:そうなんですね。やっぱり東と西で結構違うような気がします。面白いですね。

まとめ

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会場はすっかり陽も落ちて、しっとりとした雰囲気になったところで、今日の感想をゆるっと共有しました。

木谷:今日は、カレイのお皿で参加したんです。

中川:すごい、見たい!

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木谷「これで食べました!」(右下)

横山:100点満点ですね。ありがとうございます!

中川:すごいな。この「ひものFIRE」に合わせてカレイのお皿を準備してくれるっていう想いがありがたいですね。

横山:いやあ、そういうの大好きです。

中川:僕はやっぱり「冷凍のまま焼いてもいい」というのが、今日一番の驚きでした。なんとなく解凍してから焼くのかな、と思っていましたが、解凍すると途中でドリップが出て旨味が逃げちゃうので、むしろ凍ったまま焼いた方が美味しくできるんですね。説明を受けると「確かにな」って思うんですけど、こういうアイデアはやっぱりプロの人というか、その道の人に聞かないとわからないな、というのを強く感じました。

西宮:今日はありがとうございました。干物、美味しかったです。すでに一袋ぐらい食べたので、もう十数匹食べていますね。美味しくて、3セット買っておいて良かったです。

横山:ありがとうございます!

西宮:本当に、息子が「アジうまい!うまい!」ってバクバク食べています。息子は骨まで食べるタイプなので、助かっています。

中川:素敵ですね。

横山:そういう子を増やしていきたいです。

西宮:本当に、美味しくいただきました。ありがとうございます。またよろしくお願いします。

中川:お子さんがこうして食べてくれている、というのを聞くと、やりがいが増しますね。

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中川:すごい、頭からバリバリいっちゃってますね。本当にお魚が好きじゃないと、頭からはなかなか食べられないですよね。

横山:すごいな。みんな画面の向こうではそんな感じになっていたんですね。面白い。

石見:今日はありがとうございました。本当に、すごく美味しかったです。特にアジは、干物の概念が変わるぐらい美味しかった。私、お魚は好きなんですけど、干物はあまり得意じゃなくて、でもこれだったら美味しく食べられるので、サブスクを是非!

横山:ありがとうございます。すごく励みになります。干物にも当たり外れがあるので、悪いものを食べちゃうと、ものすごくイメージが悪くなっちゃうんですよね。

石見:そうなんです。でも、今日の干物は本当に美味しかったので、ありがとうございます。

横山:ありがとうございます。嬉しいです。

石見:今後、サブスク化を見守っていきたいので、是非ご案内いただければと思います。

横山:わかりました。ありがとうございます!

中川:ありがとうございます。では、最後に横山さんからひと言、感想も含めてお願いします。

横山:はい。みなさん今日は本当にありがとうございました。同時多発的にいろんなところで干物を食べてもらってるっていう景色が最高すぎて、是非またやらせてください。今後もいろんな機会に登場できるかな、と思っていますので、聞きたいことなどあれば僕に質問してきてください。今日は本当に、みなさんありがとうございました!

中川:オンラインのみなさんも、素敵な干物時間をありがとうございました。坂本さん、最後にひと言あればお願いします。

坂本:今日はありがとうございました。干物、美味しくいただきました。いつも鳥取とは張り合っているんですけど、南紀の干物も美味しいので、今度は和歌山VS鳥取で干物対決をしたいですね。

中川:ああ、いいですね。確かに、海が違うから食べ比べもできますね。

坂本:はい。太平洋の干物と日本海側の干物を織り交ぜて、東京とか長野の人にも味わってもらいたいですね。

横山:和歌山の干物、僕めっちゃ食べたいです!

坂本:こっちは太刀魚の干物とかありますよ。あとは、あんまり売ってないですけど、サメの干物もありますよ。

横山:いいですね。めっちゃ食べたい!

中川:ありがとうございます。また「太平洋VS日本海」みたいな感じもやりたいと思いますので、ちょっとそれはまた横山さんとも相談してみます。あとは、丸毛さんからも提案のあった「日本酒×干物」についても、引き続き情報を出していけたらな、と思います。

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(最後にみんなでハイチーズ!)

オンオフ問わず、「日本各地で同時多発的に干物を焼く」という新たな試みでしたが、配信で参加する方々から「子供がアジをバクバク食べた!」「塩味がちょうどよくて美味しい」といった報告が飛び交うなど、大盛況のうちに幕を閉じました。干物×日本酒のサブスク化、和歌山VS鳥取の干物対決など、横山さんの「ひものお兄さん」としての活動から目が離せません!

参考URL:
大海食品ネットショップ
https://daikaishokuhin.com/

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梅津酒造

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