メン地下推し短歌(思い出)

2020夏-2022冬まで、テニミュで好きになったメン地下アイドルを推していたころの記憶。うたよみんに書き散らしてたものです。供養がてらの参加。

君のこと ダイヤモンドにしてあげる
だから誰より よく燃え光れ

推し始めたころの気持ち。時間もお金も愛情もぜんぶ使っていくぞという決意。なつかしいね

左胸 スマホを置いて通知まつ
心臓(ハート)の真ん中 ここを狙えよ

初めて人のSNSに通知を入れて、毎晩ウトウトしながら待ってた

恋と夢 この二つだけ渡されて
担保もなしに 賭けられるかよ

この二つだけを担保に時間と金と愛情を注げるかよバーカと思いながらその二つだけで十分だった

差し出せるものの全てを きみとキミ
そして君には 幾ばく多く

グループに所属しているひとを推すときの心がけ。みんな大好きだけど、君はたいせつ

うつむいて サインをしるす指先と
ゆれるつむじが 一番欲しい

サインを書いてもらうときって指先かつむじかどっちかを見ている。このときはまだフワフワしてた

にちようび 君の分までチェックする
どうか何卒 しいたけ占い

いまやヴォーグから独立したしいたけ占い。日曜日の夜になると自分のよりも先に推しの運勢を勝手にチェックしてた

大切なお知らせ七文字 青い鳥
今際の別れ 三月一日

TLにながれてくる友だちの推しからの『大切なおしらせ』にからだを固くした日

星にさわるな 気がふれる
気付くな見るな 愛するな

推しに対するすべての感情

溢れ出す 光と音に泳ぐ髪
ミラーボールが隔たる此岸

ライブハウスのミラーボールの下でステージと客席は隔てられる

疫の春 君らが暮らす薄い板
おはようおやすみ ギフトありがと

コロナで舞台が消えてしまった世の演者たちが配信に移住してスマホに住んでしまった

幼子が 母に差し出す感情で
君に見せたい うつくしいもの

理由はないけど、見たら喜んでくれる!という勝手な確信を持つのがかなしいおたく

神様が 一等綺麗にこしらえた
星と宝石、花の名が君

言葉の通りです

足跡が 見つからないと身を砕く
六等星の 献身を知れ

推していた人が消えたあとってこんな感じ

もう二度と目の前に現れることのない光のようなお前の息災を遠くから祈っている

あきらめちゃったね~

春なのに根腐れ起こす希望の芽
水やり以外 何も知らない

推してるグループの停滞を目の当たりにするも水やりしかできない

自撮り写メ オフの日ツイートいらないよ
ステージの君 全部ちょうだい

ことばのまま

バンドマン 美容師あとはバーテンダー
それと都会は 舞台俳優

都会は4Bなんです

まっすぐに身を焼くものを日と呼んで
さわれぬものに月と名付ける

推しタイプ診断!御推しはどっち!?

手のひとつ 握れぬ相手に相撲とる
立てる操は ひとつもねえよ

リアコ営業されているおたくの怒りを聞いて書きました。それはそう

欲しいのは言葉じゃなくて 視線だけ
君には届かぬ ほんとのよろこび

チェキの時にどんな言葉をかけられるよりも、ステージからのレスの方がうれしい方のおたくです

神様は天賦の才だけ君やり
製造責任 果たす気はない

この世にあふれる野良の何者か達

誰よりも持ってるような顔をした
君のポッケは 穴が空いてる

承認欲求の底が抜けてる君は愛情を受け取るのに向いてる

俺どこに 行けますかなんて聞かれても
そのつま先は 地獄を選んだ

そもそもおたくに聞くなそんなこと

君の往くぬかるみひとつ 埋められぬ
だから代わりに 靴をおくるよ

よい靴はよい所に連れて行ってくれるので、靴をたくさんあげました

才能を捨てない時点で そこで負け
抱えて踊る 根性も無し

才能があるから勝てるっていうのは嘘だって色んなアイドルを見て思った

君たちじゃなきゃダメなんて 嘘だった
その証明を 一人でしてる

一生君たちが一番だよなんて

イントロで踵が跳ねて 破裂する
心拍数だけ わたしにください

ライブの楽しみって一番最初のここがピーク

髪の色もう違うってわかってる
ラケットを振る 君に会いたい

ハイ、テニミュですね

弔いを済ませたはずのファムファタル
腐ったからだで 俺を呼ぶ夏

はるか昔に降りた女性の演者が、のぞまぬかたち(遠まわしな表現)で戻ってきた際

四年前 君が雷光だったころ
撃たれた稲穂は 自分と信じた

いま思えばラムちゃんくらいカジュアルに撃ちまくってたでしょ

頼むから 道で倒れて名を呼ぶな
俺の名前を 呪文にするな

同担がライブハウスの前で崩れ落ちながら推しの名前を連呼している様を見たので

この道を降りても好きでいてくれる?
それを聞いちゃうお前が嫌い

踊らないお前は知らない人です

血管を素早く駆ける稲妻は
君のかたちと声をともなう

ものすごいライブが最高だった日によんだやつ

たのしいよ 全身全霊 賭けぬ恋
得るも 失くすも 全部ゆうれい

恋というには実体のない遊び

コワイでしょ。恋に全振りする女
恋が一番 お前は二番♡

やばいガチ恋の友だちが、完全に目的と手段が逆転し始めたのを見て

その声は 我が友なんて聞く前に
先に楊枝を シーハーしてるね

ガチ恋の虎になってしまったわたしの李徴

りれき100 タイムカプセル開けないで
地獄みたいな 青春のうた

実際の恋だか、ステージへの恋だかわかんないけど、一人カラオケってそういうかんじ

目が覚めて 暑さ寒さもわかんない
わたしが立ってる ここから彼岸

夏のライブ続きが終わったときの

この恋を 巻き上げ、光る君たちを
許してないこと 許して欲しい

ガチ恋の虎になってしまった李徴のためによんだ

会いに行く 適当こいて夢に出る
ちょい出たくらいで 義務を果たすな

遠方でもライブができるように会いに行くねといった推しが夢に出てきた地方の友だちのこと

湯の中を立ち泳ぐよな終電後
息継ぎ禁止 呼吸の空振り

まだまだ暑い残暑の終電後、バスがないから駅からとぼとぼ歩く

ドーナツの穴みたいだね いまの君
忘れちゃいそう 好きだったこと

これは推し疲れで空回りしてる時期の八つ当たりみたいなやつ

よく焦げたアスファルトの上 動けない
わたしとよく似た 仰向けの蝉

推し疲れとかさまざまなアレでアレしてた時期

才能と上手に踊れる奴だけが
残ればよかった 抱かれた馬鹿もの

才能だけじゃどうにもならん

指差しで お腹の底が宙に浮く
絶叫マシンに 君は似ている

ライブ中に指をさされると

蝉よりも ほんの少しだけ長生きな
ラケットを振る 君たちの夏

日本の夏、テニミュの夏

蝉の鳴く ひとときだけの僕たちが
生きてた証、いちめんの轍

バルコニーから見るとステージ上にテニスシューズの轍が見えます

この町は 山と海しか無いからね
べんとらふんぐる 迎えにきてよ

夏に帰省して現場に来れなかったおたくの悲痛な叫び

会えたのは 八月限定 蜃気楼
電柱だけが 立ってた東京

テニミュが終わったことに耐えられないかわいそうなおたく

銀三十 こぶしに握って頬をぶつ
これが俺らの 駆け込み訴え

出禁だオラ

作品と心中するのはファンの趣味
俺らの仕事は ひと夏寝るだけ

作品に出ているキャラと演者を混同するのはおやめなさい

君たちと 再びまみえるその頃は
吐息も凍る 白い東京

これは冬に氷帝やるよって告知が出た時ですね

気象庁 台風(あらし)の進路、噂する
お前の行く先 邪魔するでしょう

何もかもうまく行かなった時期に、遠征と台風がかぶって地獄を見ました

神様にするには少し幼くて
恋をするにはだいぶん遠い

自分が全肯定にもガチ恋にもなれないのだなあと悟ったとき

星屑を かたい奥歯で嚙み砕く
小さいものから お腹に慣らす

書けない

本日も32度となるでしょう
長い(なげー)な夏の 断末魔

楽しかった夏を見送れないのは自分も同じだった

墜落死 怖がる僕らの魂の
目方は上限 20キログラム

遠征へ向かう飛行機でよんだ記憶

焦げ付きを 回避するなら教えるよ
コールドスタート 煮えてるカエル

新規を歓迎しますが、最後は煮えます

目的地 忘れてここまで来れたのに
思い出さすな ヴァルハラ送り

緩く推すって決めてたのに結局どこに行ってもそこはヴァルハラ

0ポジでキラキラ泳ぐ 黒い髪
春をころして 光ったお前

人生の春をささげて光る君のこと

やたらに爪が汚れた夏を
疎んだけれども もう死んだ

夏終了

逝く夏が 雨と風とで窓揺らす
明けてトンボと なきがら拾う

夏が一番生きてるって感じがする

22度 乾いた風に月明り
生きやすくって ほんと最悪

ライブ終わりの終電帰りで汗をかかないことに悪態をついてた

雨風をまとって何度も帰宅する
わたしのズッ友 夏の亡霊

天気が荒れた翌日の蒸し暑さ

犬みたく 尻尾を回す俺たちに
お前の価値を 示してくれよ

腑抜けたパフォすんな

好きだとか 嫌いだとかで 走り抜け
ここまで来たよ 夢のあとさき

なんとなく、おわりがみえたころ

くちびるに のせた端からはじけてく
君の名前は 恋に似ている

ガチ恋の虎がスクランブルのスタバで急に推しの名前を唱え始めた

引き出しの奥から出てきたアコーディオン
たった一葉 愛だったもの

一番好きだったころに撮ったチェキが、机の奥から出てきたプリントみたいにぐしゃぐしゃで出てきた

誰がいつ 月に住ませろなんつった
良いから黙って 食えよ大将

養分になりたかったな~!

オキニとか オキラだなんて 思う前
ただ一本の ペンラだったよ

あと最前ガッツとか鍵閉めとか、そういう地獄の単語を知る前の無垢なペンラだった時代

わたしたち600円を握りしめ
道玄坂を明日ものぼる

懲りねえので気付いたらハチ公口からオープンに間に合うようにガンダしてる。DESEO、asia、Spotify、WOMB、道玄坂をのぼった先の無数のライブハウスたち

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