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プレゼント

誕生日に、結婚祝いに、何かの節目に、合格記念に、プレゼントを渡す事は割と好きだ、好きだけどもだがしかし、プレゼントのセンスは長年の課題として人々を悩ませて、僕もその一人であることは間違いなく、その時の最適解をだすことは簡単ではない

じぶんの気持ちがこもったプレゼントも大事だけど、やっぱり相手の喜ぶものを送るのが一番だろう、相手の趣味嗜好、普段のたわいもない話がヒントになることもある、あの酒が好きだとか、あの作品にハマっているとか、どれだけ相手を理解しているかが重要になる


「俺の友達が彼氏からプレゼントを渡されたんだよね」


友達と飲んでいた時に聞いた話だ、''その子"とは友達の女友達で、自分でも女性宛のプレゼントをすることもたまにはある、参考にする気持ちで話を聞こうと思った


「その子っていうのがさ、昔ホームステイしてた子なんだけど、そのホームステイ期間にアメリカ人の彼氏ができたんだよね」


そんなことあるって感じはしたけど適当に相づちをうちながら話を聞いた

「で、付き合ったけどもホームステイだから結局日本に帰んなきゃいけないからその時に『これ、帰ったら開けてくれ』って彼氏からプレゼントをもらったんだって」

まぁそらそうなるわな、アメリカ人のプレゼントって何渡すんだろと気になった

「で日本についてプレゼントを開けたら、彼氏のちんこが型取られた手作りディルドが入ってたんだって」

???

予想だにしなさすぎるプレゼントが出てきた、ディルド、ディルドってあれだよな、ちんこの形した、っていうかちんこそのものみたいなやつだよな 

意味がわからないけどめちゃくちゃ面白すぎて一気に話に引き込まれた

「その子がプレゼント開けた後彼氏に電話したんだけど、『これでオレのこと思い出してくれ』って言われたんだって」

だって、で終わっていい話じゃない、わけわかんねぇよ、しかも手作りって、アメリカ人が紙粘土で自分のちんこ見ながらこねこねしたのか角材を買ってきて頑張って削ったのか想像すると、一応気持ちはこもってんのかななんて考えたりもしたけど、頭の中がパニックになってなにもまとまらない

「そのディルドさぁ、その子どうしたの」

「さすがに使いはしなかったって言ってたよ、一応部屋に置いてあってたまに肩叩きに使ってるって」

肩叩きってなんだよ、まぁ使いたくはないか、何でできてるかはわかんないけど手作りのディルドだもんな、多分、凝で見たらかすかにオーラまとってそうだし、ベンズナイフみたいに

「ちなみにそのディルドめっちゃ右曲がりだから肩叩きしやすいんだって」

最高に笑った

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