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もう一つの東京のスタジアム~東京スタジアム~

初めに

こんにちは、べるぐです。私はサッカー好きで、この数年は年間3~40試合程度、スタジアムに足を運んで観戦します。基本的には首都圏が中心なのですが、たまに遠征で他の地域でも試合を見たりするので、なんだかんだ言いながらそれなりの数のスタジアムを訪れることができました。その中から、印象に残っているスタジアムを紹介したいと思います。

東京に位置する『もう一つの』スタジアム

『東京のサッカースタジアム』というと、どうしても国立霞ヶ丘競技場(国立競技場)を思い浮かべる人が多いと思います。今年はこけら落としやオリンピックのニュースが多く国立競技場を目にする事も多いので、それは当然だと思います。しかし、数万人規模の収容人数を持つ東京のスタジアムは、国立競技場だけではありません。東京都調布市に位置する「東京スタジアム」は、収容人数約5万人(49,970人)を誇る多目的スタジアムです。

基本情報

正式名称:東京スタジアム

呼称  :味の素スタジアム(株式会社味の素がネーミングライツを取得)

オープン:2001年3月10日(FC東京ー東京Vの東京ダービーが杮落し)

アクセス:京王線飛田給駅から徒歩(5~10分程度)

収容人数:49,970人

サッカー専用ではなく、もともとは陸上競技場でした。ただ、トラック数が足りないなどの事情で国際大会での利用ができないため、現状は球技を中心とした競技場として利用されています。

近年では、2019年のラグビーW杯にて会場として、日本代表やニュージーランド代表(オールブラックス)の試合なども行われ、世界最高峰の熱い戦いを身近で観る機会にもなりました。

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ラグビーW杯時の東京スタジアム

サッカーにおいては、2002年W杯にて会場にはならなかったものの、開幕前のコンサートなどでも利用されました。また、2020年東京オリンピック(2021年に延期予定)でも、男女サッカーの予選リーグの会場の一つとして利用される予定です。

Jリーグでは、FC東京、東京ヴェルディのホームスタジアムとして利用されているため、カテゴリーを問わず訪れたことのある方も多いスタジアムだと思います。

スタジアム紹介

2020年現在、FC東京はJ1、東京ヴェルディはJ2とカテゴリーが異なります。入場者数も異なるため、同じスタジアムでもどちらの試合を観に行くかによって、スタジアムの様相がちょっと変わります。それぞれの所感を紹介したいと思います。

FC東京戦

対戦相手にもよりますが、平均で26,000人程度が入場します。あくまでも平均ですので、浦和レッズや横浜Fマリノスといった近隣チームとの試合では3万人を超える試合もよくあります。日本代表を抱えるチームですので、サポーターではなくてもスタジアムへ足を運ぶ方も多いと思います。そのため、試合開始直前だとかなり混雑します。個人的には1時間~2時間前に到着するように余裕をもってスタジアムへ向かう事をお勧めします。

席ですが、自由席を買うのであれば、FC東京戦では2階席の前よりがお勧めです。というのも、味の素スタジアムは、日産スタジアムほどではないですが、ピッチまでの距離があります。1階席の場合、角度があまりないこともあり、遠目の位置は若干見づらくなります。一方で、2階席前よりの席は、傾斜が確保され全体を見る事ができます。出遅れると2階席の後ろの方になってしまうこともあるので、若干かけではあるのですが…。ただ、1階ゴール裏よりも人気がない咳なので、ゴール裏自由席で行くときは、開場時間にスタジアムへ行って、2階席前よりのゴール裏を狙うのがお勧めです。

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2F前列からのスタジアムの景色

よく2時間も3時間も前にスタジアムへ行って何をするの⁈なんてことを言われます。私は清水エスパルスのサポーターなので、FC東京ー清水エスパルスの試合を観に行くですが、自由席だとなかなか席が取れません。個人的に、2階席の前列が全体を見ることができ、雨の際にも濡れないで見ることができるスポットなのでできるだけ早くいって、その席を抑えるようにしています。席を取ってから試合開始まで、約2時間あります。

そんな方にお勧めなのは「青赤パーク」です。FC東京戦ではスタジアム脇の広場にて「青赤パーク」という屋台村が開催されており、20件ほどの屋台が展開されています。再入場も可能ですので、席を取った後に訪れると、屋台を見て回って、購入列に並んで…とやっているだけで1時間程度はすぐに経過します。あとは席に持って帰って選手の練習や選手紹介などをご飯を食べながら見ていたら、すぐにキックオフです。

青赤横丁では、スタグル以外にもイベントや子供向けの体験ブースが展開されています。シーズン中になると、公式ページにてイベントや屋台の一覧が確認できますので、事前にチェックしてお目当てをピックアップしておくとよいと思います。

ちょっと残念なお知らせをすると、試合開始2時間前の段階で人気のあるお店は売り切れになってしまうことも珍しくありません。過去最速記録では、特別出店をしたクラフトビールのお店が、キックオフ4時間前(朝10時ごろ)に持ってきたビールが空になったということもありました、どうしても食べたいものがある場合には、指定席などを買って、席の心配なく屋台巡りをすることをお勧めします。

東京ヴェルディ戦

こちらも対戦相手にもよりますが、正直それほど混雑はしません。先述のFC東京が平均26,000人程度の動員に対して、東京ヴェルディは6,000人程度と、1/4程度です。急いでいかなくても席に余裕はありますし、FC東京戦と違い屋台村も出ないため、待つことが嫌だという方は1時間前に飛田給駅目安で考えていれば、試合には十分間に合います。

席ですが、FC東京戦と違い、基本的に2階席は公開されていません。また、メインの指定席以外はエリアを指定した自由席です。ですが、社員の通り、選びたい放題の事が大半です。その中でお勧めは、ゴール裏自由席(一番安い席)です。

よくゴール裏というと、熱狂的なサポーターの方が多く、常に応援している敷居の高い場所と思われますが、少なくともヴェルディ戦の場合、席が多いため、熱狂的なサポーターが集まるのは、ゴール裏エリアの中でもゴールの真裏部分になります。それ以外の場所は落ち着いて、ご飯の食べビールを飲みながらのんびりと観戦できる席がありますので、一歩離れてそちらに陣取って試合を楽しむのがお勧めです。

※人が少ないとかなりネガティブな書き方に見える方もいるかもしれませんが、私は東京ヴェルディのシーズンチケットを持って、ヴェルディ戦に通っています。個人的にはのんびり観戦ができるヴェルディ戦は大好きです。

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練習開始直前の様子


食べ物のお勧めですが、東京ヴェルディ戦では屋台村はありません。ただし、メイン入口広場に、数台のキッチンカーが出店します。中でも、「Que bom!(キボン)」は、東京ヴェルディのサポーターのみならず、アウェイサポーターの方々にも人気の、お店になっています。

「Que bom!(キボン)」は浅草に本店を構えるシュラスコ料理屋で、キッチンカーでは7~800円程度のシュラスコ弁当が人気です。個人的にはチキンが好きですが、迷ったら牛など諸々入っているMIXがお勧めです。ボリューミーで、1個食べると結構おなか一杯になります。


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キボンのチキン弁当

もう1店、毎試合居る訳ではありませんが、千駄ヶ谷のまぜそば屋さん「せんだが家」も出店しています。こちらでは、店舗でも人気のまぜそば(赤、黄、白)が人気です。また、つまみとなる鳥の唐揚げもボリュームがあり人気があります。

「せんだが家」はヴェルディサポーターが集まるお店でもあるため、ヴェルディのサポータの方がよく購入しています。2019年から出店しており麻衣氏は居る訳ではないため、まだアウェイサポーターの方からの知名度は高くありません。ただ、人気のお店の味がスタジアムでも味わえるため、ぜひ立ち寄ってみてほしいと思います。

注意点として、こちらの2台のキッチンカー、スタジアムの外での販売になります。東京ヴェルディ戦では再入場が不可となっていますので、入場前に購入するように注意してください。


場内売店

入場しちゃったよ!という方向けに、スタジアム内の売店で打っているお勧めを紹介したいと思います。

味の素スタジアムの中には8店舗の常設店があります。この8店舗は東京ヴェルディ戦、FC東京戦ともにお店を出しています。なので、FC東京戦を観に行った方も、「外出るの面倒くさいな」とう方はこちらにもおすすめがあります。


中でもお勧めは、「STADIUM DECO」です。

ホームゴール裏に店舗がある「STADIUM DECO」さん。都内で数店舗を構えるお弁当屋さん「稲毛屋」さんが運営する店舗になります。もともとお弁当屋さんだったことも起因してか、レパートリーが多く人気のお店です。

個人的なお勧めは、500円でたべられる「味豚丼」と、「旨辛!ささみ唐揚げ」です。

前者はちょっと甘い味付けのしてある豚肉が特徴的な豚丼で、味はもちろん「スタジアムで500円」は安いと思うボリュームがあります。

「旨辛!ささみ唐揚げ」は、唐辛子で味付けをしたものに変わっているのですが、こちらもビールに合う辛みで非常においしいです。以前はネギ塩だれのささみ揚げで、ビールのお供に最適なものでした。こちらもぜひ復活してほしいメニューです。

他にもこちらのお店では「たれ勝つ」や「きゅうりの浅漬け」、「まぜそば」を提供しており、ちょっとしたつまみが欲しい時はこちらのお店がお勧めです。

なお、こちらの「STADIUM DECO」さんはホームゴール裏にあります。アウェイチームのユニフォーム等グッズを身に着けた状態では立ち入り禁止になるエリアですので、こちらに向かう際にはユニなどは脱いでいってください。

ビール!

味スタでビールが飲みたいな!と思ったら、席を立つ前にスタンドを見回してみてください。そこかしこに売り子さんがいます。

東京スタジアムでは、通路が確保されていることもあり、ビール(一部酎ハイもあり)の売り子さんがいます。缶ビールだと600円、生ビールだと800円で、売店の価格と変わりません。試合中でも普通に購入できますので、試合中にわざわざ席を立って売店に行く必要もありません。

また、この売り子さんたちが可愛いんです。何人もいますので、見回してみて「この子から買いたい!」という売り子さんに声をかけてみてください。

ちなみに、知り合いの売り子さんに聞いたことがあるのですが、ホーム側の方が売り子さんは多いです。というのも、皆さん自分から買ってもらうためにホームのグッズを身に着けていることが多くあります。また、ホームチームから提供された紙コップを利用することも多くあります。そのため、アウェイ側にそもそも入れないことも珍しくないそうです。

アウェイ側にももちろん売り子さんは居ますが、ホーム側ほど多くはありませんので、我慢して待つか、売店まで行った方が良いかもしれません。


最後に

かなり主観が入っていますが、東京スタジアムについて紹介してきました。最初に記載した通り、2チームが利用するだけあって、利用した方も多いと思います。しかし、主催チームによって、若干ではありますが雰囲気や見どころが変わります。FC東京の試合を見たらなら東京ヴェルディの、東京ヴェルディの試合を見たならFC東京の試合を観に行ってみると、また違う東京スタジアムに出会えると思います。


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