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「3.11」とわたし 〜飯舘村の今とこれからを伝える1ヶ月〜

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#持続可能生

「3.11」と わたし Vol.22 歩みを止めず、種を繋ぐ

までい工房 渡邊とみ子さん 震災から10年の節目、 飯舘村に様々な立場から関わる人々が語る 自分自身の10年前と今とこの先の10年。 今日の主人公は、かぼちゃ農家 渡邊 とみ子(わたなべ とみこ)さん。 飯舘村で生まれた「いいたて雪っ娘」というかぼちゃ。 その生産、加工、販売、普及活動を行う、までい工房美彩恋人の代表です。 避難中もご主人と共に飯舘の種を繋いでいったとみ子さん。 一つの種から繋がり広がる未来への「までい」な歩み。 飯舘から白馬へ2011年3月11日は

「3.11」と わたし Vol.23 土地の歴史と性格に付き合う村、飯舘

畜産農家 山田 豊さん 震災から10年の節目、 飯舘村に様々な立場から関わる人々が語る 自分自身の10年前と今とこの先の10年。 今日の主人公は、畜産農家 山田 豊(やまだ ゆたか)さん。 豊さんは飯舘村出身。 震災直後にお子さんが生まれ、避難中は京都のお肉屋さんで修行をしていました。 今は飯舘村に大きな牛舎を数棟新築し、福島市に住みながら、村に通い、お父さんと一緒に繁殖農家を営んでいます。 村の次世代、いつでも誰にでもフランクな豊さん。 あっからかんと正直な語り口

「3.11」と わたし Vol. 24 自分ならできる、飯舘への「言語」を通じたコミット

東大むら塾 鎌倉啓伍 さん 震災から10年の節目、 飯舘村に様々な立場から関わる人々が語る 自分自身の10年前と今とこの先の10年。 今日の主人公は、東大むら塾3人目、鎌倉啓伍 (かまくら けいご) さん。 言語学に興味を持つ彼は、将来研究者志望。 10年後も飯舘村に直接関わり続けることは難しいかもしれないけれど、 得意とする英語やロシア語を駆使して、 飯舘の良さを世界に伝えることはできるかもしれない。 そんな思いで、今はむら塾の一員として飯舘村に関わっています。

「3.11」と わたし Vol.25 実践と検証、村の人の「科学者なアプローチ」

物理研究者 今井 誠さん 震災から10年の節目、 飯舘村に様々な立場から関わる人々が語る 自分自身の10年前と今とこの先の10年。 今日の主人公は、物理研究者 今井 誠(いまい まこと)さん。 今井さんは広島市出身。 研究者として2011年からスクリーニング支援や除染ボランティアを行い、 現在は京都大学工学研究科で教鞭を取りながら、ふくしま再生の会を通じて飯舘村に通い、放射線の測定実験を行っています。 研究者として、技術者として、専門家として、一個人として。 10年の

「3.11」 と わたし Vol. 26 わくわくする楽しいふるさとへのプロローグ

飯舘村長 杉岡 誠 さん 震災から10年の節目、 飯舘村に様々な立場から関わる人々が語る 自分自身の10年前と今とこの先の10年。 今日の主人公は、村長の 杉岡 誠 (すぎおか まこと) さん。 生まれも育ちも首都圏ですが、長期休暇のたびに祖父母の住む飯舘を訪れていました。 そこは、広大な自然と人々の笑顔、「わくわく」感があふれる楽しい場所。 幼少期の経験を通じ、彼にとっての飯舘村は、 遠くにある「田舎」から「ふるさと」という自分ごとに変わっていきます。 村に移住を