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初心に返る

こども園で仕事をしていると、時として自分たちは何の為にここにいるのかわからなくなることがある。
大人が、子どもに「ちゃんと並んで!!」「走らない!!」「ご飯の時間よ!!」「早く食べて」など、どこか時間や作業に追われている光景がある。
そんな時、なんでそんなに子どもたちに要求して、急がせたり、次はこれして、あれして・・・みたいなことになっているの?先生たちはそれがいいと思っているの?そこにやりがいはあるの?と思う。
そんな時、先生たちはどんな気持ちでこども園で働きたいのか知るために、私は先生たちの履歴書を見る。そこには志望動機があり、「子どもたちに寄り添った・・・」「子どもたちが主体的に・・・」「子どもたちが安心できるように・・・」などが書かれている。
それを見た時、全てに納得するし、当たり前だけどそれが実現すると子どもたちにめっちゃいい場所になるやん!とすごく思う。でも、現実は子どもに要求することが多い。寄り添いたいなどと思っていても、どうしても子どもをまとめようとしたり、「これができるように」という気持ちが強すぎて、子どもの意思を無視して、やらせようとする。
この「○○ができるように」という気持ちがすごく厄介だ。子どものために、苦労してやらせて、できるようになる。そこに子どもの気持ちや意志がなく、あるのは大人の自己満やできることが増えてありがたいと思う気持ち。
そんなことのために先生たちの寄り添ってやりたい気持ちがどんどん薄れていく。
幼少期は何かができるようになることよりも、失敗しても大丈夫。周りにこんな頼りになる大人がいて、そんな中で自分を大切にできるように感じることがすごく大事ではないかなー。
決して、今やっている保育が悪いわけでも、先生たちが本意でそれをしているとは思わない。今の仕組みや考え方がそうしているだけ。人は決して悪くない。

自分はまだまだ方針を出せる立場ではないが、子どもたちに寄り添い、子どもたちを尊重できるよう、当たり前のことを当たり前にする。まずは自分自身もっと考え方を変え、行動を変えていく。
先生たちの初心は、私とって帰るべき原点。理想と現実は違うから・・・で終わらせるな!!当たり前のことを当たり前にする。それを意識する。
※この当たり前がチョーむずいwww

(当たり前のイメージ)
多くの大人が温かく見守っている中で、子どもはたくさんの経験や体験、時に喧嘩や失敗しながら育っていく。そこには、無邪気に遊び、生活している子ども。その子どもたちを笑顔で受け入れる大人。そんな穏やかな時間が流れている。

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