第11話 インクに惑わされる日々
前回、「次回・分解編!」と熱く書いたものの、よくよく考えたら、まだこの時期に分解とかしちゃいない。まだまだブラックボックスなこの機械に対して、どうやって向き合ったらいいのか、悩んでいるところだったのでした。A3での印刷の端っこが掠れてインクが出ない赤でも大丈夫。それくらい「2色で印刷できる!」というだけで興奮していたのです。フォークギターでの演奏でいえば、ようやく3コードを覚えられたくらいのもの。バーコードでいくらビビって音が出てなくとも、初めて自分でなにかできるような気が