第1話 D.I.Y.パブリッシングの入り口
きっかけはぼんやりと
なぜに現在のように自分のスタジオで印刷して自分で製本して断裁、自分で本を売っていく蛇の道を選んだのか、正直、あまりにぼんやりとして今となってはよく分かっていないのです。とにかく明確な意思や目的があったわけではないのは、たしか。で、そんなぼんやりとした記憶からこの話は始まります。
ここで述べている「D.I.Y.パブリッシング」とは、一般的に語られる自分たちで企画・編集して出版・営業までを行なう「セルフ・パブリッシング」と同等の意思を持ちながら、やや