第4話 zineというメディア
ルー・バーロウをフォーク・インプロージョンとして招聘したときのこと。帰りの成田行きの空港バスを待つために、渋谷のエクセルホテル東急のカフェでしんみりとツアーを思い返していました。
「渋谷のこのあたりは大きなビルばかりだね」とそこから見えるインフォスタワーを指し示すルー。「あそこにはね、日本で最も有名な音楽誌「ROCKIN' ON」の編集部があるんだよ」と答える自分。「じゃ、次は君らの編集部があのビルに入る番だね」「いや、僕らはそんな風にはなれないし、ならないよ」と笑う。