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祖母が亡くなる前に言った2つの言葉が忘れられない

訪問ありがとうございます。マリナです。

私の祖母は、私が短大生のときに亡くなりました。短大は実家からかなり離れてはいましたが、亡くなる数日間は一緒にいることができました。病院内でしたが。

そのときに、祖母は何かよくわからないことをつぶやいていました。私にはわからない昔のこととかですね。その言葉をわかっていたのは、祖母の兄弟だけ。

「○○さんと、○○に旅行に行くから支度する」みたいなことを言っていたのは、さすがに理解していましたが。

何を言ってるのかよくわからない中、いつまでも心に残っている言葉が2つあるので、それを書いていきます。その2つとは「本当は○○先生が好きだった」と「大変お世話になりました」です。


「本当は○○先生が好きだった」と祖母が言った話


祖母が亡くなる少し前に、衝撃の事実を知ることとなったのですね。


祖母が病院内で徐々に弱り「きっと迎えももうすぐだろうな」と誰もが思っていた、あのころ。呼吸するのが難しくなっていた祖母は、とても静かでした。

しかし、急に口を開いて、何かをつぶやいたりすることがありました。そのときは、急すぎて、ビックリしてしまいましたね。

しかも、私はともかく、私の親世代ですらわからないような言葉をつぶやいていたので、祖母が何を言いたかったのかは、未だによくわかっていません。

なので、最期の言葉を祖母は言っていたかもしれませんが「ごめんなさいわかりませんでした」と言うしかないですね。残念ですが。

しかし、ふと言った「本当は○○先生が好きだった。(実際は、名字も覚えている)」という言葉を、今でもはっきりと覚えています。夜、祖母の病室で、なかなか寝付けなかった私が聞いていました。

内容が内容だっただけに、慌てて周りを見渡しましたが、みんな寝ているようで聞いてなかった気がします。もしかしたら、誰か聞いていたかもしれませんが。

祖母はもう、ほぼ話ができる状態じゃなかったですし、時間も夜遅かったので、聞き返すのは止めにしました。

そして、私なりに考えました。

「この先生が、いつの先生かはわからないが。おばあちゃんが子どものころの先生?それとも、おばあちゃんの子ども(私の親とその兄弟)の先生のことか?よくわからないけど、まぁ、人を好きになるのは勝手だからな。

もしかして、おじいちゃんと結婚する直前まで好きだった人がいたとか?付き合っていたとか。まさかな。でも、最期の最期でその人のことを思い出したってことは、本当に好きだったんだな」と。

それから、「私は、本当に好きな人ができたら、たとえ周りが結婚とか強く言ってきても絶対に断ろう。本当に好きな人のそばにいよう。亡くなるときに後悔しないように」と考えました。

今は「結婚は一生したくない」と考えていますので「好きな人」から「好きなこと」に、変わっていますが。

ですが、祖母の言ったこの一言は、私の考えに影響を与えましたね。もちろん、単純に「○○先生が好きだった」という言葉が「ものすごく印象的だった」というのもあります。

まさか、亡くなる前にそんな言葉を聞くとは思っていませんでしたし。もしかしたら、亡くなった人の中には、けっこう「○○さんが好きだった」言っている人がいるかもしれませんね。


「大変お世話になりました」と祖母が言った話


そして、もう1つ祖母が亡くなる前に言った言葉で、強く覚えているものがあります。それは「大変お世話になりました」ですね。

実は、これを言われた当時は何も思っていませんでした。私だけが聞いていたのか、他の人達も聞いていたのかも忘れてしまいました。しかし、とある場所でもう一度その言葉を聞いたのです。

その場所とは、私が勤めていた介護施設です。

私がとある利用者さんの部屋に入り、備品を整理していたときです。急にその人が「大変お世話になりました」と言ったのです。その利用者さんはとても静かな人だったので、急に言われた私はビックリしました。

私は「これって、他のスタッフにも言った方がいいのか?」と一瞬考えましたが、ベットから降りようとすることもなく、静かに寝ていたので、結局言わずじまいでした。

そして、その言葉を言った利用者さんは、しばらく経ってから亡くなりました。

この「大変お世話になりました」という言葉を聞いたときに、祖母も同じことを言っていたのを思い出したのです。これって、亡くなる直前の人は、必ず言うのでしょうか。もちろん、全員がそうではないのはわかります。

もしかしたら、祖母と同年代(昭和初期生まれとか大正生まれとか)ならば、この言葉の意味がわかるかもしれませんが。あるいは、昔の研究をしている人とか。どうなんでしょう。

まさか、そっくり同じセリフを、2人の人(どちらも面識はなし)から聞かされると思わなかったので、本当に驚きました。

おそらく、2人とも心の底からお礼を言いたくて、言ったのかなと。それを聞いたのが、たまたま私だった。きっと、私の祖母の最期の言葉は「大変お世話になりました」だったのかもしれません。


まとめ


みなさんの中に「誰かが亡くなる直前に言った最期の言葉」を覚えている人が、どのくらいいるかはわかりません。もし、それを聞いたら、「なぜ、その人はそんなことを言ったのか」を考えるのもいいかもしれませんね。

そして、私もいつか亡くなるときに、私の最期の言葉を聞いてくれる人がいる中で、深い眠りにつきたいですね。


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