「和音の達人」「コードマニア」がやりたい—コードに親しむiPhoneアプリ3選

 皆さんはネットでコード譜を見て弾いてみるが、「ムズい!」となって通しでは弾けず、嫌な気分になることはないですか?
 私はよくあります。難しい部分を適当にアレンジ・省略すれば弾けるが、負けた感がひどい。そもそも出所、サイトによってコード譜は違うし初心者向け・簡単バージョンとかあったりするので、何が本当の正解かは作曲者以外誰も知らないのだが。

 ギターやピアノでコードを弾く以前に、コードに親しむ手段はないか。あった。こちらの『ワオノス』というiPhoneアプリである。なんと2011年からある。

 このアプリは横向きで持つが、UIが素晴らしい。両手で同時押しすることでコードが鳴る(右側で音階、左側でコードのそれぞれ11ボタン)。中央のボタンで曲のキーを設定し、音楽をかけながらコードを押していくのが楽しい。これで音ゲーがやりたい。原曲テンポで・原曲通りのコードを押すだけではゲームとしては簡単すぎるだろうか。いや、曲のテンポを速くしたり譜面を複雑にしまくればいくらでも難しくはできる。
 上記『夢をかなえてドラえもん』の場合、「カポを使う(+5)」ボタンがあるが、そんなものは不要である。ギターだと難しいFキーでやってやろう。iPadでやると、親指以外も使えて操作感が変わる。お好みで。
 このUIをそのまま物理コントローラーにして、ゲーセンで「和音の達人」「コードマニア」をやりたい。バンナムさんコナミさん、どうでしょうか。
 このアプリの隠れた秀逸なところは、公式の「ミュージック」などで音楽をかけながらコードを鳴らせるところ。キーボードアプリなどで、アプリを起動すると曲が止まってしまうことは多い。使用する音源ライブラリが違うのだろう。公式の『Garage Band』はちゃんとそれができていたりはするが、演奏系アプリは基本的にワオノスの右側ボタンしかコードが鳴らせない。カスタマイズはできるが、同時にたくさんのコードを扱えない。

 ボタンを自由に配置し、コードを1ボタンで鳴らすアプリがいいという人はこちら『My Chord』。当然、曲に応じてコードを配置する必要はあるが、一度順番に並べて保存すれば、あとは押すだけのイージーモードである。
 手持ちのiPhoneSE(初代)だと12ボタン、iPadだと20ボタンなのでiPadの方が使いやすい。端末によっても変わるかもしれないが、大画面の方が有利なのは間違いない。

 コードを聴き取るアプリ『コードゲーム』もある。音大の入試みたいだ。4択なのでセンター試験風。私もなかなかのクソ耳なので、音楽偏差値をこれで高めたい。こちらはAndroid版もある。

 というわけで、今回紹介した3つのアプリはおすすめ。類似アプリは探せば他にもあるかもしれないが。

 私自身が音楽底辺なので、相変わらず底辺向けの記事を書いてしまった…。この自粛・引きこもり期間に、音楽性を高めようではないか。