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猫と同じ生活

朝起きて窓を開けると向かいの家の窓際にまた猫が座ってた。最近毎日のように居る。私とよく目が合うので、猫もまた私が居ると思ってんだろうな。可愛い。赤い高級そうなカーテンに白い猫、絵描きだったら描いてる。

歯医者に行ったあとはずっと家で仕事。なんとなく集中力がなく、やっとの思いで終わる。眠いような眠くないような、暑いような寒いような。どこが丁度真ん中なのか分からない。コーヒーを淹れて窓を開けたらまた猫がいた。猫と同じような生活を送っているのかな私って。猫はコーヒー淹れないけど。見てないから分からないけど。床に寝っ転がって空を見上げると天地がひっくり返る。なぜか分からないけどおじいちゃんのことを思い出す。夕焼けが部屋に入ってきてヤカンがドラマチックに輝き出す。ヤカンを撮ろうとすると私が映り込むので、影だけ撮った。何を映すかではなく、何を映したくないかだと思う。ルイジギッリの受け売り。ボーッとまた空を眺めていると5分と待たずに飛行機が通る。雲の中に消えていく飛行機と、2台同時に現れる飛行機と見た。何かいいことがあるかしらん。それにしても飛行機増えた気がする。猫がいつの間にか居なくなったので私も窓を閉めて蛍光灯をつけた。

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