【アイマス】Driving My Wayをかいた話

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皆さまこんにちは。

今回もまたアイマスに関する楽曲を制作させて頂いた流れで、
ブログを書かせて頂こうと思います。

以前の楽曲のリンクはこちら。
アイマスへの愛はこちらでも語っております。(お時間ありましたらどうぞ!)

ヒトトキトキメキ (十時愛梨)
http://maoki-yamamoto.com/works/happy-new-yeah/

LOVE☆ハズカム(藤本里奈)
http://maoki-yamamoto.com/works/wwg-6%e5%b7%bb/




はい、というわけで

7月1日に発売されました。
THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 3chord for the Rock!

にて、作編曲させていただきました《Driving My Way》が収録されました。



聴いて頂いた通り、ガッツリフュージョンテイストな楽曲です。

アイドルマスター、どこまでも音楽に対して貪欲で素敵なコンテンツですよね。
自分自身この楽曲の発注が来た時は驚きました。

以前より、雑談で柏谷さんとは

『フュージョンというジャンルはアイマスに無いから、いつか書いてもらいたいと思っているんだよねぇ』

というお話は1年前くらいから頂いておりまして、
ですがなかなかその機会には恵まれず、なんとなーく忘れかけていた所だったんです。


ちょうどあれは2月の京セラドームのアイマス7thが終わった直後くらい、
急にLINEグループに追加されまして、開いてみると

柏谷さんと小栢(シンデレラバンドでベースでお世話になりました)と僕の3人グループが作られていたんですね。
グループ名は《一件相談》


そこにはアイドルマスターシンデレラガールズにフュージョンロックの楽曲が欲しいので、どうにかうまい事二人で良い感じでかけませんかね?との事。

そりゃもう喜んで!という形で、ちょうどその連絡が入った時小栢くんと会うタイミングがありまして、二人でやってみよう!なんて話で盛り上がっておりました。


小栢くんは、シンデレラバンドの中で2月の時点でアイドルマスターシンデレラガールズに作家としてクレジットされていた事が無かった事もあり、どうにか盛り込みたい気持ちもありまして、じゃあ2番のリハモ(リハーモナイズ)をしてもらえたら嬉しいなという事でそこをお手伝いしてもらう事に。

それが後にとっても良い化学反応になりました!



まず歌ってくださるアイドルの事を聞いたところ、

黒埼ちとせ、松永涼、木村夏樹

の3人という事で
『あ、"本気"やん』
と感じ、これはこっちもやりたい放題やっても良き音楽が出来そうだ(大変迷惑な事をしております)と感じ、やるならしっかりとことんやってやろうと意気込んで書き始めるのでした。


まず、土台作り!

オーダーでイントロから『これは絶対今までにないし笑うでしょ!』ってくらいのフュージョン感を出した方が掴みは良いなと感じ、もう正直歌物を作る気はゼロでAメロまで持って行きました。

僕が所属しているDEZOLVEというバンドの音楽性そのものですね(笑)

4度アルペジオだったり(弦楽器の皆さん大変申し訳ない!(笑))、スケールチェンジが毎小節行われる様なイントロのコード進行だったり、コードが一発になったかと思えばクイはややこしい所にあるし。ベースがなってる裏ではワブルベースがブイブイビヨビヨいってるし。



なーんて、一頻り楽しんだ所で歌物パート(Aメロ)

ここからはさすがに歌メロ意識してます。

16クイから入るメロっていうのはなかなか大変ですが、比較的メロディーとコード進行的には、ダークよりなフュージョンの残り香を残しつつ、ポップな方面には寄せたつもりです。



全体的にワンコーラス出来た所で、一番悩んだのがサビですね。。。


サビはやっぱりどういう背景があろうとアイドルソング、キャッチーで聴きやすくないといけない。

だがしかし、一瞬でここでキャッチーなアイドルソングになりすぎてもやっぱりとってつけた感出ちゃうし。。。!


あーこれじゃめっちゃ明るすぎ(フュージョン感消えた)
あーこれじゃ全くキャッチーじゃない(バッキングはフュージョン感すごいけど)

なんて考えて5TAKEくらい案を考えまして、
今の塩梅に落ち着きました。。。

個人的にめちゃくちゃしっくり来たサビでして。

ちょい専門的な話になりますが、

4536(王道なコード進行の一つです。)の王道の空気感は残しつつ、全てにおいて4536の代理活用で行えるフュージョン感ある浮遊感を出したサビなので、多分聞き応えはメロディー的にキャッチー。
だがしかし、ハモりとコードのバッキングは耳コピし辛いフュージョン的なアプローチ、っていう感じになっており、あーこれこれ!ってなったんですよね。。。!

それが閃いた時は長い戦いに勝った様なそんな達成感で満ちあふれました。


サビのラストの

Keep Driving〜のくだりは、気持ち良いですよね。。!(笑)
ゼーッタイ歌物では使わないメロディ配置とリズム。

ゼーッタイこの曲ではこういうギミック入れてやる!って思ってたんです。
入れられてよかったー(笑)
本当歌唱してくださった御三方が上手すぎて素敵すぎて、キラキラして見えました。



そして、1番が出来た所で、小栢くんに
1番の楽曲データを全てお渡しして、メロディーデータも渡して、
2サビ前くらいまで好き勝手いじくってみてーと連絡しました。

そしたらなんとラテンテイストになってる!Aメロ!
あ、絶対自分じゃ思い浮かばない展開だーとニヤニヤしちゃったり。

Bメロの裏のベースとギターのユニゾンなんて、これめっちゃ歌くっちゃわない!?ってくらい暴れてるし。

でもなんか面白いから、これでいこう!なんて感じで!


その後、山本家へ小栢くんに来てもらって
一緒に2番のアレンジを詰めて、1番との整合性が取れる様に再構築したりして。。なんてして2番が完成しました。


そこからまた一人作業に戻り、
次は間奏以降のアレンジです。

やっぱフュージョンだったら楽器隊のソロあったらいいよなぁという事で、まずベースソロ。

その後のギターソロ、これはイントロのコード進行で行おうと思っていたのですが、『んー、もうちょい色々と展開作ってもいいなー』という事で、2小節おきに転調していくゆっくりコルトレーンチェンジ風な進行でギターソロをとってもらいました。(コルトレーンチェンジとはまた違います)


そしてDメロ!

ここからはもうなるべくアイドルソングにしようと思いまして、
ちょっとフュージョン要素薄めにしてます。
特に『嬉しい〜』のくだりとか。

やっぱ落ち着ける所は大事。
個人的にDメロって一番歌の中で出てくる人物だったり情景のセンシティブな内面が浮き彫りになるシーンだと思っていて、それを音楽的にも表現するにはフュージョンは適して無いと感じまして。


そんな事言いつつ、終わった瞬間サビに向かってこれでもかってくらいキメがあるんですけどね(笑)
楽曲としての一貫性は大事です!(笑)


その3サビの途中でギターソロが入ってくるのですが、
これまたフュージョン(特に日本の)のお決まり常套句でして、ラスサビ一回しやったらソロ、そしてもう一回ラスサビ!っていうのがあるんですね。

それを歌物に取り入れたくて。

自身のバンドのDEZOLVEのニューアルバム『Frontiers』の《re:fruition》という楽曲でもその構成は採用させていただいておりまして、流行らせたいなぁなんて思ってます(笑)
フュージョンテイストの時は、です。(笑)



そして極め付けはエンディングのドラムソロ。

最後まで一貫してフュージョンな空気感で終わるのな(笑)と思わせたくてちょっと最早面白い流れなくらいですが、それくらいキャッチーな方が面白いでしょ!と(笑)


そんなこんなで楽曲制作が終わり、AJURIKAさんに作詞を依頼させて頂きました。

この難解なメロディーにとてもマッチした素敵な歌詞をはめて頂いて。
確かデレパ の収録の日に歌詞を初めて見たのですが、歌詞をみただけで、メロディーがしっかり浮かんでくる、情景も浮かんでくるとても素敵な歌詞を頂けたなぁと感動した記憶があります。



歌入れはリモート立会いで行ったのですが、
3人全員の立会いを行った所皆さん声を揃えて『過去一難しい!』的なニュアンスでお叱り(お褒め)のお言葉を頂きました。ありがとうございます。(すみません)

ですが、難なくこなす皆さまに脱帽。。。

本当に素敵な楽曲が出来たなぁと感無量です。


色々なチャレンジをしていくアイドルマスターというコンテンツ、いつまで経っても毎日好きという気持ちは膨らむばかり。。

これからも何らかの形で関わっていけたらなぁと思っております。


長文読んでくださりありがとうございました!!!



P.S.


ここからはフュージョンに対するちょっと突っ込んだ内容です!
フュージョンという音楽に興味が物凄くある!足を踏み入れてみたい!って方だけ是非!
自己責任でみてくださいませ。基本的には見ないで大丈夫です(笑)

というか見ない方がいいです!どうしても!って方だけです!(笑)



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