AIを補う本能という智慧
気候危機問題をテーマに動きまくった一年。
生まれて初めて政治関係者にも触れた。
私は、この歳まで生きていて、結果的に実は、他者を本当の意味で思い合っていなかったのだと実感する。何故ならそれは、私一人の単眼であり、勝手な思い込みでしかなく、身近な関わりのある人々と積み上げた、多眼とでも言うべき、想いの積み上げではなかったからである。
地球環境、世界平和等々、SDGsという名目で語られていることを綺麗ごとだと横目で見ている者とそれを傘に先駆けた商売を始めようとする者。
そのコトごとの解決を本気で考えて、対策をしている人々を率いるリーダーは居るのだろうか?
真のリーダーと呼ばれるべき者の方が迷浮動し、怒りと悲しみを抱え希望を失っているようにさえ見えた。
心の底から湧く喜びの笑顔と、本能から来る希望を持つ者は、何処にも見当たらないようだ。
作られた笑顔を向けるだけで精いっぱい。余裕を感じられるリーダーの存在は、ほぼ皆無である。
私を当選させて下さい。頑張ります。と口々に言う、リーダーになりたい人々。何を頑張るのか? なぜ頼んでまでリーダーになりたいのであろうか?
そんな愚問は、今更だとお叱りを受けるであろう。
寂しさと自信の無さの表れなのか?“経済優先”という、ひたすら真っすぐに“非効率社会”へ向かう道。
持続可能な社会なんて、左寄りの夢物語。信頼の矛先が、“お金教”という人間以外に向いているという現実の危うさを捉えている者は、何処に隠れているのだろうか?
リーダーは、志願して、なりたくてなるものではないはずだ。趣味ではない。誰からも認められ先導を務めるしかない存在は、息を潜めて潜伏するしかないのであろうか?
それらを解決に結びつけ提唱、検証するための機関であるはずの国連やCOPなどと呼ばれる会議も、情報としてネットから流れてくる空気のような存在になっていた。大半の人々は、その空気のような存在の本質が、実は時限爆弾のように刻々と危険が迫りくる危険なガスを、はらんでいて、人間の作った悪の崇拝者という物質だと気が付いていないように見える。
社会で起きる問題も、自らに起きる問題も、ひとつひとつを開いていく度に、コトの本質が今ある仕組みだけでは解決しないのだと実感しているくせに、私には言葉にすることがとても難しく、立ち止まってしまう自分と折り合いをつけるための格闘をしている一年でもあった。
何故なら、それらの本質の99%は、人間関係から起こる出来事の不燃物ごみのような塊と、腐敗した循環できずに貯め続けられる核廃棄物のような、解決しようとも継続的に膨大化するエントロピーの海のような場形成にあると実感したのだ。
あたかも“悩みの鉛を抱え漂流し続ける喪失感”という人間自身のようなものだ。そこら中に、その“悩みの鉛を抱え漂流し続ける喪失感”という実態をつかめないままの私が浮遊している。
私そのものが抱える実体のない問題。それが存在の本質であり、人間関係という複雑極まりない状況なのだ。
コトの本質を解決できる唯一の方法が、実はスマートシティ構想の中にさえ隠れているというのに。
それらの新しい考え方には、新しいものは全て悪だと否定論者が存在し、足の引っ張り合いをする。偏った方法論を取ってしまう対立的社会の在り方も浮き彫りになってくる。
そして陰謀論とデマが表面化し、実態そのものが、空虚の様に消され、何者かに入れ替わり、考えることをストップさせ、“情報”という麻薬患者を増やしていくのだ。
そこら辺に氾濫しているウイルスたち以上に、質の悪い情報ウイルスだというのに。
信頼が人間から、お金に代わり、情報という麻薬の海に漂える人間たち。。。大切な人を置き去りにし、時の流れに逆らい、数あるチャンスを真正面から捉えられず、一人っきりでこの世に存在出来るかのような考え違いを表面化させる。明らかに答えの出ているものを無視し続ける。
これが私も掛かっていた病、“信頼健忘症”だ。この病は99%の人間が掛かっている。その“信頼健忘症”という病に掛かっている人々を助けるべく現れたIT社会。便利、快適、スピード感と共に病に掛かった者たちへのサプリメントのように配薬される。その配給者がAIという新しい存在なのだ。
知識だけでなく感情も持つロボット。但し、本能がない。本能は創りようがないのだ。本能という神と繋がった永遠の智慧。人間たちはそれを持ち合わせているが、曇った眼鏡のように汚れた視野でしかない。AIの判断の方が間違いがない。
但し、あることをAIにインプットしなければ、スタンリー・キューブリック監督の“2001年宇宙の旅”のようなAIに人間削除の指示を出される可能性がある。それは、AIそのものへの破壊に通ずるということをAIは気付いているのだろうか? それとも神はそれら全てを削除するつもりなのだろうか?
それならば何故?解決に導くであろうと想像出来る方程式を私に知らせたのだろうか? その方程式を解けるほど優秀でもない私に。。。
トラスト(Trust)を積み上げ、繋ぎ合わせる。生きた人間たちが積み上げる
“精神性の数値化”。“知識力の数値化”は、個々の持つ能力でもある。“精神性の数値化”は、宇宙からの恵みでもある本能から来る“視野と判断力”だ。
それこそがトラストチェーンの醍醐味で、AIが唯一、不得意とする本能を補い、“精神性の数値化”をし、AIに情報を届けることが出来る。リアルタイムでアップデートを繰り返せる生きた情報である。曇った眼鏡の人間たちの判断でも、身近な人々のリアルな判断の積み上げは、ピカピカな眼鏡へと磨きをかけてくれる。
そのスピードは、量子の速さを超える。人の思念は、光よりも、量子よりも速いであろう。
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