自立とは何かを考える

                                                                        2020/09/13 髙橋 まお
 大学生活でなにを為すべきか、今僕(21歳)は何をすべきかを考えてみた。就活すべき、単位を取るべき、友達とわいわいするべき、さまざまな答えが出せるが、もっと根本的な答えとして、自立するべきという答えが適切ではないかと思う。自立して欲しいというのは母の願いでもあり、僕自身もそうするべきだと考えている。では自立ってのはいったい何をすればできたといえるだろうか。就職して一人前にお金を稼げるようになる、これは一つの答えになり得るかもしれない、ただこれでは不十分だ。親に言われたままに就職してただけでは自立したとは言えないだろう。また仕事を始めても、周りの人間に頼りっぱなしでも自立しているとは言いがたい。この残された大学生活をどう過ごすかを決めるために、まずは自立するとは何かを考察し、自分なりの答えを出そうと思う。
 自立の辞書的な定義は、他の助けなしに自分の力で物事をやってくこと、である。しかし、他の助けなしに事を成し遂げるなんて、ほぼ不可能ではないだろうか。一人でできることなんてたかがしれている。助けはいつだって必要である。問題は、その助けを待つか、声に出して求めるかであろう。助けを求めるのだって簡単ではない。誰に頼むか、どうやって伝えるか、どんな助けが欲しいのか、など総合的な技術が必要である。赤ちゃんじゃあるまいし、ただ泣いていても助けてはくれない。自分の気持ちを相手に適切に伝える力が必要だ。
 もう一つ自立で重要なのは自分で決めることであろう。人間何をすればいいか分かっていれば簡単に動ける。大変なのは未知の事態に遭遇して、自分で決断をしなきゃならないときだ。この決断をいつも他人に任せているようでは自立しているとは言えないだろう。また決断をしないという選択もある。そうなったら惰性の一途をたどり、状況は悪化するだけだ。もし何をすればいいか分からなくなったとき、それが正解か不正解かはさておき自分で判断をすることが一番大切だ。自分で判断する場合には、判断基準が必要になってくる。それは、知識と経験の蓄積で洗練されていく。つまり自立で必要なのは、判断材料を集め、自分で物事を決めることだといえる。
 最後に必要なのは、物事を遂行することだ。何をするか決めてもその通りやらなかったら意味がない。行動して、ある程度やりきったという感覚を得て初めて達成したといえる。よく、うまくいってない人に対してのアプローチとして、成功体験を積ませて、達成感と自信をつけさせるというのを聞くが、その通りだろう。人はできないことはやろうとしない。だからできることを増やしていかなくてはならないのだが、できることを積み重ねて初めてできないこともできそうだと思えるようになるのだ。何もできないんじゃ自立しているとはいえない。つまり自立には何かを為して行くことが必要なのだろう。
 以上をまとめると、自立とは、自分の気持ちを相手に伝えられるようになり、自分で物事を決断し、それを遂行できるようになってる状態となる。よし、じゃあ自立の定義は分かった。そしたら結局大学生活何をしたらいいんだ、、、何でもいいのだ。何でもいいけど、とにかく自分で物事を決めて、時には他人に助けを求めて、それを遂行していけばいいのだ。それがサークル活動であれ、勉強であれ、旅行であれ、内容は何であれ、とにかく上のようにしてさえすればいいのだ。答えは無数に存在するし、どれも正解になり得る。ただ、物事の遂行のためにはお金がかかることも多いし、その調達を自分自身でできるようにするというのは大きなポイントであるのは間違いないが。

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