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脱プラ農

プラスチック農業

2020年の5月に近所の貸農園を借り始めた時に、まず驚いたのはプラごみの多さだ。
残念ながら、利用者さんが畑をやめるときはただ来なくなるらしく、ごみがそのまま残されていることが多い。

肥料の袋は時間の経過によって風化し、土にボロボロと混じり込んでいる。
黒マルチは張りっぱなしにされて何年も経ってしまい、やはり風化でボロボロになって土に紛れている。
もちろん、分解はされない。
マルチを止めるためのクイ、クリップ、農薬の容器、支柱…。
全てがプラスチックだ。
これらは放っておくと時間と共に風化し、土中に紛れていき、いわゆるマイクロプラスチックとなっていく。

畑のマイクロプラスチック

畑をやってみてまず最初に感じるのがマイクロプラスチック問題というのも、何か因縁めいたものを感じる。
環境のことを考えて畑をしているのに、のっけから環境問題を突きつけられたとでもいうか。

畑にあった大量のゴミを捨てるのが最初の作業

脱プラ農宣言

だから「一反の土地」(※農園の屋号を考え中)では、プラスチックをできるだけ使わないようにしたい。
もしも使うのであれば、使い捨て(Single Use)は避ける
肥料袋などの使い捨てのものは再利用して、せめてごみになるまでの時間を長くする。

ポスト・プラスチック時代

とはいえ、種ひとつ買うにもプラの袋に入っている。
商品といわれるものはほぼ全てプラスチックに包装されて売られている。
そんな状況を見るとやるせない気持ちになるが、しかし同じ思いでいる人々はどんどん増えている気がする。
だからきっと数年後には、「プラに入ってる商品なんて、もう買えないよね」という世界になっている、はず。


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