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MAZZEL / MAZQUERADE MV考察

ゆるく考察チックなことをしていきます。
そこまで解釈違いの設定はないと思いますが、閲覧は自己責任でお願します。

まずはMVをご覧下さい↓
【MAZZEL / MAZQUERADE -Music Video】



*Prologueの要約

始めにMV公開前1週間、限定公開されていたプロローグの情報を簡単にまとめておきます。
(本当は画像とかがあればよかったのですが私はもれなく寝ていたので...🙇‍♀️)

①西の森のある洋館にうら若き姫と代々王家に仕える執事、一匹の黒猫が暮らしている。
彼らは遭難した旅人の保護を行っており、噂が巷に広がっていた。評判の良い噂の裏で人が消える、記憶が欠落するなどの不思議な話も囁かれていた。
いつしかそこは"惑いの洋館"と呼ばれるようになる。

②とある月夜、"惑いの洋館"から5人の男に招待状が届く。
侍の生き残り、海賊、狼男、人の姿と心を持つロボット、吸血鬼の貴族の末裔。
なぜこの5人が選ばれたのか。目的は。
いくつもの謎を残したまま舞踏会が幕を開ける。

③洋館での会話。
友達がほしいとねだる姫に執事が舞踏会を開催するのはどうかと提案する。

④洋館までの道中。
ロボットと狼男は知り合いのようで共に洋館へと向かう。狼男は姫と繋がりがあるらしい。
吸血鬼が2人に声をかける。狼男と吸血鬼は噂を知っている。

⑤洋館の門前、侍と海賊の会話。
2人はかなり親しい仲であるらしい。
海賊は姫を狙っている。舞踏会の本来の目的は両者知らない様子。

⑥洋館の屋上、黒猫。
黒猫は何かあれば2人を守れる程の力を持っている。
今夜はこれまでとは違う待ち侘びた特別な日。
黒猫は姫と執事から何らかの役割を担っている。


*各キャラクターについての考察

舞踏会にも謎は多いけど、まずキャラクター設定に謎が多すぎるので、ストーリーの前にある程度の指針を決めるためのキャラクター考察をしておきます。

・洋館の住人
【姫 (NAOYA)、執事 (HAYATO)、黒猫 (EIKI)】

まず姫がなぜ森の奥の洋館に執事、黒猫と住んでいるのか。
"代々王家に仕える執事"に世話をされている姫は王家の人間だと推察されます。
考えられるパターンは
①両親が亡くなり政権交代が行われたことで追い出された
②姫自身に何らかの能力があり公に出せず秘匿されている(サキュバスとかメデューサとか単に傾国すぎるとか)
③黒猫の能力が危険視されており、姫共々隔離されている
などでしょうか。

執事は割と姫を自由にさせていそうなので監視役ではなさそうです。
王家に仕えるなら主は王のはずですが、①なら姫が主人に、②③なら王の命令で好きにさせている。
どちらにせよ執事は舞踏会を独断で開けるほどの権限を持っていて、領主などではなさそうなのでお金の出処が王家から得ているのか別の仕事があるのかで方向が変わってきそうです。

②だと姫の誘惑力が低すぎるのが気になりますね。今まで旅人達の記憶を消してきたのが姫なのか黒猫なのかで話は変わってきますが

誘惑中¨̮

さすがにこれは友達候補にする対応じゃなさすぎる。
無自覚な可能性もありますがナオくんは狙ってやってる方がしっくりくるので、、
姫のこの誘惑とその後の選定が舞踏会の目的に大きく関わっていそうですね。

③は黒猫が姫の使い魔である場合です。MVではエイキは獣人のような見た目ですが、実際は普通の猫型だと思います。低い位置にいることも多いですし。
プロローグの通り話す時はにゃーしか言わず、脳内に人語で語りかけてくるタイプだと思います。
魔力を行使する際は青い目を使っているのですが、プロローグ6で姫と執事が"猫の目をじっと見つめる"という描写があるんですよね。ここで2人に何らかの催眠をかけている可能性もあるのが不穏です。

執事が目を閉じているのは術にかからない為...?


・招待客
【ロボット(KAIRYU)、狼男(SEITO)】

狼男のイメージと言えば、"満月の夜に狼の姿になる"ですが、プロローグの説明によると、"月夜に人の姿になる"なんですよね。
つまり、デフォルトは獣人の姿なわけです。
これで巷の噂になっているのすごくないですか?
人里で生活しているとは思えないので、いるらしいという程度の噂か畑荒らしの2択です。

これが街にいたら怖すぎる



ロボットはハロウィンの仮装には向かないような気がしますが、フランケンシュタインの怪物的な位置なのでしょうか。
禁忌の実験に成功してしまった個体。
この貴族社会で1人で生きているようなので博士は逃げてしまったのか、それとも。
もしロボットが洋館の執事に作られたのなら色々辻褄は合うような気がします。

客室とは思えない部屋



この2人は元々知り合いのようですが、狼男は姫とも何かあるようなので森を拠点にしている可能性が高そうです。そうなるとロボットと出会う機会は無いに等しいでしょう。
しかし、ロボットが洋館で作られたなら森で狼男に会うこともおかしくありません。
プロローグの口ぶりからして彼も姫と関係がありそうです。
なんならロボットは執事と街を繋ぐ伝達役で、舞踏会の参加者候補探しにも一役買っているなら、舞踏会に呼ばれている理由も参加する理由も納得です。


【侍(TAKUTO)、海賊(RYUKI)】

この2人も知り合い、というかかなり長い付き合いのようです。
侍と海賊なんて相容れないにも程がある。
この2人の出会い気になりすぎるんですけどスSKY-HIさんなら作ってますよね?スピンオフ出しませんか?

これは完全に想像なんですけど、"存在する最後の侍"って最早仕える主もいなくて旅をしながら刀のパフォーマンスをすることで生計を立てている位の生き辛さだと思うんですね。

刀の手入れは怠らない

海賊は海賊で欲しいものがコロコロ変わって姫までも狙っている。勘は鋭いのにそれ以上に刺激を求めて危険も冒す。

つまり2人ともこの退屈な現状を変えたいという意思があるような気がします。
一見舞踏会に不釣り合いに思える2人を呼んだのも、それを感じたから、招待を受けるとわかっていたからなのではないかなと。

義眼かっけえ


【吸血鬼(RAN)】

彼だけは少し他の招待客とは違うような気がします。4人全員と初対面で、唯一の貴族。
洋館のことを調べていて今回招待に応じたのも洋館を調べるためでしょう。
執事は探られているのを分かっていてあえて招待しているし、吸血鬼もそれを分かった上で乗っているのだと思います。

今にも屋敷内を散策しそうな雰囲気

*舞踏会"MAZQUERADE"のストーリー考察

まずはMV全体ではなく、舞踏会のストーリーを考察していきます。

大枠としては見ての通り、
①執事が招待状を送る
②5人の招待客と洋館の3人が集まり食事
③参加者による姫へのアピールタイム
④全員お気に召さずで黒猫が魔法をかける
⑤参加者達は眠ってしまう
といった感じですね。


それでは細かく見ていきましょう。

① まずは執事が5人に招待状を送るところから物語は始まります。

「姫のパートナーになる権利を」


招待状を受け取り屋敷に集まった5人はまず客室に案内され各々の時間を過ごしているようです。
それぞれに合った部屋が用意されています。

黒猫の自室おしゃれすぎ


②執事と黒猫に連れられて食事会場に集まります。ここで初めて姫とご対面です。

普通では有り得なさすぎるメンツ

③姫へのアピールタイムです。招待状には婚約者の選定が目的として記載されていました。
姫は友達を望んでいましたが、噂の多いこの洋館に異性の友達が度々足を運ぶのは外聞が悪すぎる。
この先の姫の人生を鑑みるに実際の関係はどうであれ気に入った者がいるのなら婚約者として縛った方が都合がいいのでしょう。

飽きる姫と興味無い黒猫、執事が宥める
ここでも何故かケンカする侍と海賊
筋肉にはさすがの姫もうっとり


④姫と執事の黒猫の相談タイム。
祈る参加者ですが、先程の姫の反応の通り気に入った人はいないようです。姫は部屋を出ていってしまいます。執事の了承を得て黒猫は目を青くし魔法をかけます。

神ビジュ

⑤魔法をかけられた参加者達は眠ってしまいます。
ここで1つ疑問です。ロボットは魔法にかかるのでしょうか。人外とはいえ脳を持つ狼男や吸血鬼が眠ってしまうのは分かります。
しかしロボットはどうでしょう。人の心と見た目を持っていたって臓器は人間では無いはずです。
実際MVでもロボットが眠るカットはありません。

眠る狼男
眠る吸血鬼
眠る侍と海賊



執事達の"もう1つの目的"のために参加者が意識を保っている状態は不都合なはずです。
...そうです。前章でロボットが執事側の人間なら辻褄が合うというのはここでも活きてきます。
ロボットは舞踏会の全容を知っているので眠る必要はなく、執事は人の心をロボットに入れ込む実験に成功している。
これが"もう1つの、本当の目的"に関わる重要な設定になります。

*2つの洋館の謎

MVでは"本来の姿のMAZZEL(以下MAZZEL)"と
"MAZQUERADEに登場するMAZZEL(以下舞踏会)"の2つの世界が共存しています。

1カット目に出てくる暗い城がMAZZELがいる世界で、この中にある白と水色の洋館が舞踏会の世界です。

現実の城
惑いの洋館


2つの世界に住む8人は種族、役職は違えど、それを除いた姿や性格は全く同じのようです。

ミニチュア洋館は城の中にあるので洋館の世界は知らずとも、MAZZELは干渉することができます。

人為的な地震


そして、舞踏会の面々も"外側の世界"の存在を察知しているようです。

明らかに気づいている目線

そして最後のカット。
城の中で座るMAZZELの影が舞踏会の参加者に対応しています。
つまり、執事達の"本当の目的"は"ストーリーの世界"から出て現実の世界に行くことだったのです。

客室の灯りも消えている



洋館はパラレルワールドと現実世界と繋がる空間。
この洋館では"プロローグ1の設定"の元、参加者は違えど、毎日舞踏会が行われています。
聡明な執事はいつしか繰り返されている日々に気づいてしまいます。
いつものように友達が欲しいとねだる姫に舞踏会を提案する執事は外の世界の身体を乗っ取る計画を立てます。
魂を移す方法を研究し実験。ロボットを作ることに成功した執事はついに今宵の舞踏会での実行を決意します。

プロローグ6の執事と黒猫の会話でも"今夜はこれまでと違う"、"待ちわびた大切な日"とあります。
執事は姫と黒猫に計画を話し共に乗っ取る5人を選定、招待。世界に修正されないように自分と姫にも魔法をかけてもらうよう黒猫に指示します。

そして始まる舞踏会。
いつも通りに姫へのアピールタイムを実施し抵抗されないタイミングで姫、自分、ロボットを除く全員を眠らせ乗っ取りを行います。

プログラム済のロボット。彼にも友達ができる希望が。


結果は完全に意識を乗っ取ることはできず、2つの意識が融合し双方の記憶を持つMAZZELが誕生しました。
元の性格は同じなのでどちらが主導権を持っていても生き方に変わりはでしょう。
しかしこれは本当のMAZZELだと言えるのでしょうか。

*終わりに

さて、これで考察は終わりです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。

これはあくまで私の趣味に基づいた考察で、SKY-HIさんと私では読んでいる漫画の系統や知識の幅が違うので、そういう考えもあるんだな、くらいで留めて頂けたらと思います。

一応筋は通るように書いたつもりではありますがさすがにこれは...なこじつけや矛盾、(+誤字)があれば教えていただけると幸いです。


最後にもう一度MVを貼っておきます。
また新しい発見が皆様に訪れることを願って。



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