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BE:FIRST LIVE in DOME 2024 “Mainstream – Masterplan” 感想

4/20、京セラドーム公演に行ってきたので感想をば。

※曲名のネタバレを含みます。
※レポというよりはあくまで個人の感想です。私の心に沿った受け取り方をしているので諸々ご了承ください。


ここ最近、BE:FIRSTに対する熱量が落ちている気がしていた。好きが薄れた訳ではなく、ただ私がBESTYでいる理由が分からなくなった。これだけのファンがいるなら私1人いなくても同じだろうと。

だから少し不安もあった。距離を感じてしまったら次に会うのが怖くなる。

だけど心配は杞憂だった。
1曲目、彼らが現れ歌い出した瞬間。私の中に広がったのは安心感だった。
"ああ大丈夫だ。ちゃんと大好き。"
それからは、まだ少し周りを気にしてしまってはいたけれど、この中で自分が一番楽しんでると思える程には楽しめた。


「Gifted.」から始まったこのライブはデビューしてから3年も経たずにドームという地に立った彼らの軌跡を辿っているようだった。
この曲をリリースした頃から見据えていた今年のドーム公演。チームだけで抱えていたこの重圧を努力で埋めて確実に成果を出し続けてきた2年半。
「Boom Boom Back」の間奏でSOTAが叫んだ『世界が見えてきたなあ!』という言葉にはあの場にいた誰もが強く頷いただろう。


世界で活躍するアーティストになるのも近い。
それでもオーディションから応援してきた私に少しも寂しさがないのは、ライブを重ねていくにつれて規模が大きくなっても心の距離はむしろ近くなっているからだ。RYOKIが言っていた『東京ドームより収容人数は少ないけど盛り上がりは変わらない、きっとまたホールを回ったとしても今と同じ盛り上がりになる』という言葉通り、人数は関係ない。初めからずっと1対1でしか届けようとしていない。

パフォーマンスが洗練されていくにつれ、仲の良さも遊び心も上昇していく。
だからドームでもRYOKI、MANATOのバースデーサプライズを2年前のセルフオマージュでやれちゃう。
最高だったからここだけレポっぽくしておこう。

*(流れのイメージ)

「Moment」のラスサビ前、RYOKIがバチバチかっこつけて(It just moment...)のくだり
→あと数カウントでサビ、突然音が止まる
→ステージにはRYOKIとMANATOの2人
→本人達含め会場全体が察する
→崩れ落ちるRYOKIとMANATO
→鳴り響くバースデーソング
→ニヤニヤした顔の5人、手にはプレゼント
→本番前の会話から騙されていたMANATO、タイミングが恥ずかしすぎたRYOKI
→プレゼントを床に置くSOTA、怒るLEO
→相変わらず早くプレゼントが欲しいMANATO
→記念写真でい段で終わらない掛け声をするLEO
→「Moment」の完走にストイックなSHUNTO
→続きをする為にリハのようなノリでV字になる7人→止めたところの続き、微妙な長さの間奏から始まる音楽
→LEOから始まる誕生日替え歌バージョン
〔♪RYOKI,MANATOほんとにおめでとう
笑い合えるまた(笑って歌えない)
MANATO.RYOKI誕生日おめでとう
It just moment ...ありがとうございます!
MANATO,RYOKIおめでとう
MANATO.RYOKIいつも優しい
本当にありがとう、BESTYも!(ニュアンス)〕
→BESTYもありがとうで締めるLEO
→暗転

これこそライブの醍醐味。その日にしかない特別感。
BE:FIRSTの凄いところは、ここまでかっこいい曲多めで繋いできた前半も前半、まだ10曲も行ってないところでこのゆるさが出せるところだと思う。


そしてこの後また世界観に引っ張れるところも。

見覚えのある水をモチーフにした映像。予想通りセンターステージにはスタンドマイクと4人の姿。
予測はできていても「Softly」には沸く。
心做しかMANATOのダンスがいつもより大きい気がした。
それにしても、何回みてもRYUHEIが似合いすぎる。特に今回の〔この手はもう離しはしない〕の歌い方。パフォーマンスに還元できるならどんどん恋してくれ、というどの方向にか分からない我儘が浮かんでしまうほどに儚くて美しかった。


世界観に惹き込まれるのは照明が大きな要素を担っていると思う。
「Don't Wake Me Up」でペンライトが様々な色に光ってパーティー感溢れる空間になったり、「Grateful Pain」で7人を包み込む暖かいオレンジの光になったり。
今回、私が1番お気に入りだったのは「Salvia」(だった気がする。「SOS」との二択)で見せた、白い直線状の光が交差して下にズドンと落ちる演出。客席から歓声が漏れるほどの没入感。
毎回照明の演出に感嘆しているが今回は特に大きい箱だから映える照明が綺麗で好きだった。


演出面では他にも、
アリーナツアーと同じだと思ったリズムゲームに紫しげるさんが乱入してきたり、(てかあのゲーム2コインでチュートリアルまでやらせてくれて乱入はノーカンでステージ進んでくれて終盤の難易度バグってるとはいえコスパ良すぎでは?)
「Spin!」の車も凄かった。RYOKIが叫んだ『行こうぜ相棒!』の相棒がSpin!組ではなく運転席のMANATOだと誰が予想できただろう。曲の通りすごいスピードで通過していく車。未成年のRYUHEIがSoftly組で唯一運転席に乗らせてもらえてないのも含めて最高だった。


そして今回のツアーを語るなら外せないのがバックバンド。
文化祭でバンドをすることになった山岳部の7人が全員ボーカルを譲らず本番まできてしまった(しかも全員スタンドマイク)というコミカルな映像からのバチバチのバンドサウンド。
一瞬で高揚感一色になった観客のボルテージを更に上げる「BF is...」。特にSOTA(だけじゃないが)のアクセントを変えるアレンジ。
「Brave Generation」はやっぱり生音だと迫力が桁違いで、生音になったことで自由度も増していた。「Betrayal Game」「Scream」のダンクブレイクは分かりやすく会場の空気が変わって息を呑むような興奮が伝播していた。
この2曲は特にベースがかっこよすぎて、楽器と歌とダンス全部を最純度で聴ける目と耳があればいいのにと思うばかりだった。



冒頭で、「Gifted.」で始まったライブがBE:FIRSTの軌跡を辿っているようだ、と記述したが「Shining One」からのエモセトリもその一部だ。
「Shining One」→「To The First」→「Kick Start(ABCremix)」。
オーディションを後ろから辿っていく曲順。
『この曲をここまで連れてくる事が出来た』と言ったSOTAの言葉からも7人がTHEFIRSTとそこに参加したメンバーをどれほど大切に思っているかが伝わる。
BESTYに対しても同じで、どれだけ登り詰めようとどれだけファンが増えようと、1人1人への感謝を持っていてくれるのだと言葉の節々から伝わる。

MCでRYUHEIが語った所謂普通の青春に対する心残りと自分の青春、MANATOやLEOが語ったネガティブや不安を抱えていた時期を乗り越えた今、JUNONが語った今という瞬間の大切さ、SHUNTOやSOTAが語ったBESTYへの思いと関係性、RYOKIが語った表現者であることへのやまない熱量。
別々の思いを語っている中に7人共通の想いが繋がっていて、全てがBE:FIRSTを作っている。改めてそれを実感したMCだった。



マイクを通さずに7人の地声で伝えられた『ありがとうございました』がこの日一番心に届いた言葉かもしれない。


そしてエンドロールの後に披露された「Masterplan」。
何も語らずただ音楽だけで爆弾を落とされた。
デビュー直後から具体的に据えていたMasterplanを完遂した彼らはもう次のMasterplanに向かって進んでいるのだろう。
デビューしてから今までの総てを肯定したパフォーマンスが最高にBE:FIRSTだった。


きっとこれからも私は自分の価値を見失うことがあるだろう。だから私はどの瞬間もずっと隣で走り続けるとは約束できない。だけど私のことは置いていってほしい。必ず追いついてまた隣で走るから。
そう確信できたライブだった。


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