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我が家に「飛び込み営業」がやってきた!

最近は、国の要請や自身の花粉症やらで、めっきり外出する意欲も低下、休日であっても在宅する事が増えてます。

そんな状況だからか、普段は滅多に出くわさない「飛び込み営業」が我が家にも訪れ、お相手いたしました。

いつも通りの穏やかな休日の午前

のんびりしていた休日。
家のチャイムが鳴って、妻が応対しに出て行きました。

なかなか戻ってこないので、少々心配。
そう思っていると、しばらくして「ちょっと出てきて!」と呼ばれて玄関口へ向かいました。

よくよく話を聞くと、外壁塗装を請負う会社で、この地域で施工実績がないから「モニター」として施工実施を検討して欲しいとの事です。
そして、今だけの特別な価格で提供するとの事で、まずは無料見積もりを受けてくれないか?との提案でした。

ここまでは、よく聞く話だなと思いながらも、いつかは外壁の塗り替えも必要なので聞いてみようと見積もりを承諾しました。

訪問販売って効率が悪いから減少しているのかと思いきや、そうでもない様ですね。

国民生活センターのデータを見ると、クレームなどの相談件数は年々増加しています。
そこから考えると、営業の質が悪くなっている、もしくは訪問販売自体が増えていると想像できます。

外回りの目視点検開始

今回こられた会社の方は、図面を見せろという事もなく、目視やメジャーで外寸をチェック。
そして、劣化具合も同時に診断されていました。

一通りの採寸と劣化状況を把握されると簡易診断結果を口頭で告げられました。

その方いわく、屋根は見える範囲では問題ないです。(下からチラッと見ただけ)
ただサイディングが傷み始めているかもと、手で外壁を押し込まれ少し沈み混む状況を見せられる。

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そしてサイディングボードの継ぎ目にあるコーキングがひび割れているとの指摘をされます。

確かに割れていますね。

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サイディングの沈み込みは、浸水による劣化が懸念されるとの事で、コーキングのひび割れも水を染み込ませる要因となるという事でした。

その説明を受けると、会社に戻って見積もりを作成するので、当日の午後に説明さえて欲しいという事でアポを要請され、OKを出して帰りを待つ事に。

外壁素材特性のお勉強会

午後、時間となってその施工会社の担当が再訪問してきました。

外壁の見本など提示したいとの事でテーブルのある部屋へ招き入れます。
営業なら当たり前ですが、誠実な言葉使いと風貌で話を聞こうという気にはさせてくれます。

見積もり提示の前にまず会社の紹介から。
結構、会社の規模や理念、社会貢献についてなど念入りに説明がありました。

その後は、外壁の現状とその構造についてのお話です。

我が家のサイディング素材は、セメントや木屑などを混ぜていて耐震性などは高いとの事ですが、素材の特性上、水分に弱いとの事です。
外壁が水を含むとその内側の木造部分へ水分を供給してしまいその劣化を早めるというのが主なポイントでした。

外壁の一部にその兆候も見受けられるとの指摘で、早いうちの補修が望ましいとアドバイスがありました。

ご指摘はごもっともと、言われるがままにその話を聞いておりました。

塗料のサンプルでワクワク感を高める手法

素材の話からそれを守るための外壁塗装の話へと移り、塗料の話となります。

外壁を塗り替える事など経験ない私は、塗料と言われてもいわゆる「ペンキ」のイメージしかなく、絵具の延長線上くらいにしか頭にありませんでした。

まず最初に見せられたのが、「ニッペリシン」です。

塗料に砂を混ぜた感じです。
マットな色合いで、カラーバリエーションも豊富で、通気性も良い塗料の様です。

そして何より価格がやすいとの説明でした。

次に説明があったのは、「タイルラックEPO–S」と「DANフレッシュR」です。

これは、外壁でよく見る塗装ですね。

この二つは艶があっり、塗り方によって様々な表面の凹凸具合などの表現ができるというものでした。

そして「DANフレッシュR」は通気性があり我が家のサイディングにも相性がそこそこ良いとの説明がありました。

ここからが、クライマックスかの様に担当さんは盛り上げてきます。
まずは、「キクスイ グラストSi」です。

今まで提示された塗料とは格段に見栄えが異なります。
塗料というよりは、コンクリートや石に近い鉱物的な質感です。

今までの塗料との上質さは、サイトの見本表PDFをご覧いただくと一目瞭然です。

いわゆる塗装というと、その光沢感などからビニールの様なチープな印象を受けますが、この紹介された塗料は私の塗料の概念からは、かけ離れており非常に感動させれました。

そしてクライマックス!
最後に提案されたのは、「アトモス」という塗料です。

これは、最初に見せられた塗料とは次元が違う質感です。
先に提案された「キクスイ グラストSi」同様にセラミック素材が含まれ、耐久性や視覚的な上質感は他の塗料とは比較にならない物ですが、さらに通気性も高く木造建築にマッチするのと弾力性もあり塗料としの耐久性も格段に向上しているという案内でした。

耐水性と通気性を併せ持つ画期的な塗料であるとの説明でした。
動画と同様の実験を自宅で実施していただきました。

確かにスペックと見た目では間違いなく「アトモス」一択です。

しかし、冷静に考えると外壁塗装を全く検討していなかった中で、勧められてもという思いはありました。

そして特別価格の提示

細かな話を伺い経過した時間は約2時間。

高い買い物ですから、時間が掛かるのは承知の上です。
やはりここまで聞いたからには、どれくらいの価格で施工できるかです。

ここでは、まんまと施工業者のペースにハマっています。
向こうも「飛び込み営業」のプロですから、客の乗せ方は熟知しています。

ネットで調べてもこの日に聞いた文言は「飛び込み営業」の常套手段の様です。

<参考>

キャンペーンでの値引き
モニター価格という理由が不明な安さを強調する
創業記念など今だと特別だからという理由の値引き
相場よりも安すぎる金額で提案してくる
建物を見ただけですぐに見積もりを出してくる
不安や危険を煽ってすぐに契約を取ろうとする
足場代を無料にする
偶然を装って訪問
他の会社と相見積もりをさせてくれない

そしてこの業者は紹介した中でも、「アトモス」を勧めたい様です。
もともと施工を検討していなかった我が家ですので、どれがいいとか、いくらぐらいすると思いますと言われても「はぁ〜わかんないです」と言うしかない。

向こうのペースで話は進み「特別価格には条件がある」と言われ客側の要望はシャットアウト状態。

施工業者の提示する時期に実施
外壁以外の塗装部分は業者指定
即決

施工業者の営業さんは、会社の施策を伝えるしかないのでしょうが、「即決」は、あまりにも理不尽です。

誠実な営業さんだったが故に企業としての販売手法が大きく引っかかりました。

とりあえず価格を聞きたいので、提示を要望すると100万円の値引き。
(妻はさらに値引きを想定していた様です)

確かにびっくりしますが、一見の客に100万円値びくとは、かなり高まった気持ちもひきます。
この時期の広告を控える事により、そのコストをお客に還元するという理屈ですが、それも冷静に考えると腑に落ちない。

企業側の事情で安くするのは販売手法としてよくある事ですが、100万円以上する出費に関して即決とはかなり顧客目線を見失っていますね。

既に外壁塗装を検討されていたご家庭なら、いい条件かと思います。

確かに良い物であるという事と、価格が安いという事は理解したのですが、今それに出費する時期なのかという疑問からあっさりお断りしました。

でも最後に自社と外部団体の相談窓口の連絡先を提示し後にされました。
契約ありきの販売店や訪問販売が多いと耳にする中、この対応には感心しました。

最後に

訪問販売の話を聞くのも悪くないなと思いました。
しっかりと断れる勇気があれば、いろんな情報を無償で提供してくれるので本当に施工を検討したときの予備知識として役に立つという事です。

しかし、訪問する業者によっては、無理くり契約させるとか、安いだけで施工も品質が悪いなど受け入れるべきでない場合もあるかと思います。

今回は、そこそこまともな企業だったので良い経験で終えることができました。

そして知らないという事は、損失を招くと改めて実感しました。
ただ安いというだけで勧められ、見栄えの妥協をして高い出費を伴うのは大きな損失です。

そういう意味ではこの「飛び込み営業」から多くの情報を得られました。


参考:メンテナンスのタイミング


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 今後も、世の中の「満足度向上」に貢献できるよう、アウトプットしてまいります。 "スキ"の数が増すごとに、私の満足も高まり、励みになります! ★お問合せフォーム https://forms.gle/Xs6NfjeJ13MyrBJLA