アフターコロナの飲食店(自店を見つめ直そう2)

 やれやれ、日本はお盆直前、コロナ感染者はますます増加、東京などの都市の繁華街では、営業自粛などの要請があり、繁華街の飲食店はとばっちりを受けている。他方、住宅地に近い飲食店では少しづつ業績が回復してきているようですね。繁華街の飲食店は営業自粛や時間短縮で大変な影響を受けているという取材がテレビで放映されるのを見て、少し疑問に思うことがあります。

 確かに繁華街の飲食店は影響を受けているし、私もその情報を真摯に受け止めてはいますが、これはお盆の時期に限ったことですが、今年の場合は8月8日から16日まで、平常な状況であっても、会社はお盆休みだし、飲食店もお盆休みをとっている店も多くあるのではないでしょうか?仮に通常でもお盆休みをとっているとしたら、営業時間短縮や営業自粛の影響はこのお盆期間は除外して考えるべきですよね。東京や大阪ではそのお盆の期間も日数にカウントし、協力金を提供されるわけです。繁華街の飲食店の中でも、スナックなどの業態の店は特にこの特権を受け取ることができることになりませんか?

 お盆の帰省の自粛とか言ってますが、本来お盆はご先祖様に祈りをする時期ですので、お墓参りや実家にある仏壇にお参りしたら良いことです。お墓参りに行って、感染予防のマスクなどをしていれば、まったく問題のない行動だと思うのです。これと同様に、灯篭流しが中止になったり、お盆の例年行われている行事が中止になるのも、その責任者が何かに忖度しているからですが、中止するのではなく、縮小で執り行うことが、ご先祖様に対しての儀礼ではありませんか?

 確かに、会食の機会も増えますから、リスクはあると思っています。ただ、私が言いたいのは、お盆の帰省自粛ということの説明をもう少し親切に伝えるべきではないかと思うのです。都市部からお墓参りに行って、どこがダメなのかをハッキリと伝えるべきです。ご先祖さまにとっても、災難な年に今年はなりましたね。

 本題からずれてしまいまって、申し訳ありません。前述したこともそうですが、「本来」の姿、を見失ってはいけないと思うのです。様々な情報を見聞きして、右往左往するのではなく、「本来、この店では何をお客様に提供することが一番の強みだ」ということを見つめ直すことだと思うのです。

「脚下照顧」足元を見なさいよという禅語です。「吾唯足知」なんでもかんでも、欲求のままではなく、腹八分目にしておきなさい。こんな禅語がありますが、商売をしていくうえで、また、自分自身が生きていくうえでも、とても大切な言葉だと思っています。さて、この時期にお店をアフターコロナの自分のお店はどうしていけばいいのか?考えるには良い時期ですね。

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