飲食店にアフターコロナは来ない。

アフターコロナに向けて、これからの飲食店のあり方を自店を振り返り、お話をさせていただいてきましたが、どうも、アフターは来ないようですね。

いつまでも、この感染症とはお付き合いをしていくことになりそうです。ワクチンができても、重症化はさけられても、完全にコロナを防ぐことはできない。インフルエンザと同じですね。インフルエンザのワクチンを毎年のように打っている人でも、完全にインフルエンザに感染しないわけではありませんね。それと同様のことだと思います。

では、コロナといつまでもお付き合いをしながら、生活をしていく「新しい生活様式」が必要だということですね。コロナ以外に今は熱中症対策も必要です。一年間を考えてみると、冬にインフルエンザ、3月、4月は花粉症、5月~9月は熱中症、10月ごろからインフルエンザ、一年間ずーっと、何かの予防をしていくことになります。

このような状況で最も慎重に生活をしていかないといけない世代はいわゆる高齢者の方々ですね。2025年問題といって、この年には、日本は高齢者比率が最も高くなる年です。あらゆる消費の側面からみると、この高齢者の消費のウエイトは高いのです。私の店は特に高齢者が多く、周辺にお寺が多く、法事の需要が多いのです。法事といえば、お年寄りからお子さんまで、あらゆる年代のお客様が一度の集まる場です。お年寄りから感染予防の観点から法事で多くの人の集まりに難色を示され、やむなく中止をされるというわけです。

さて、私の店は今後どのように営業していけばよいのか?最近はこの課題と向き合って、今後の方針を考えているところです。

別の立地でも、コロナ以前の客層が今後戻ってくるのか?を考えていかなければいけなくなってます。会社帰りにお客様で賑わっていたお店では、リモートワークが増え、会社に出社する人が減少していますね。また、学生のコンパや会社の各宴会はいつまでも自粛ムードが続きます。接待の利用で潤っていたいわゆる接待を伴う飲食店(クラブ、ラウンジとか呼ばれてるお店などなど)は接待が減少していますね。

それぞれの立地で直面する課題をどのように克服していけばいいのでしょうか? 簡単によく言われることは、固定費の削減、集客の努力をすることだ。「だれでもわかっているよ。」って叫んでいる人もいませんか?

先ほどからお話ししているお店の状況を踏まえて、維持しながら変化もしていくことをどのように想像するかですね。そのためには、まず、最近の月次に収支をしっかりと理解することだと思います。前年にたいして、コロナの影響で売り上げは減少している。この現状に対して、営業利益はプラスかマイナスかの現状をまず分析してみたらいかがでしょうか?

その現状を踏まえて、この経費は削減しても、営業には影響が少ないと思えれば、即刻削減を考える。また、こんなお客様は来店してくれているという客層により重点的に販促を行う。プラス1とマイナス1で営業利益はプラス2になりますね。

次回は私の店で今何をしているかを具体的にお話したいと思います。



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