子どもの名前ランキングから見る「子どもに込めた願いの流行」とは


1、子どもの名前ランキングから見る「子どもに込めた願いの流行」とは

「子どもの名前ランキング=パパママが子どもの込めた願い・想いランキング

そんな気がした。
ということで、さっそく明治安田生命が調べてくれた「名前ランキング2018」を調査してみた。


2、子どもの名前ランキングを上位5位までまとめてみた

参考までに男の子のランキング(2018年時点)は、
1位 蓮(れん)
2位 湊(みなと)
3位 大翔(ひろと・はると・たいが・やまと・たいぞう・つばさ)
4位 大和(やまと)
5位 陽翔(はると・ひなた・ひかる・ひなと・ひゅうが・ひろと・ゆうと)

女の子は、
1位 結月(ゆづき)
2位 結愛(ゆあ・ゆうあ・ゆいな・ゆめ・ゆい・ゆら)
3位 結菜(ゆうな・ゆな・ゆいな)
4位 杏(あん)
5位 さくら(さくら)
5位 凛(りん)

読み方が多過ぎるところからまずツッコミどころだが、昨今の流行がこのような流れなのだろう。


最近は「名前の響き意識系」と私は勝手に呼んでいるが、名前の響きに重点を置く人が多くいる印象だ。


3-1考察、自然系(ロギア)の名前はいまだ人気

さらに、男の子に関しては大和(やまと)などの和風な名前の人気もさることながら、数年前から自然系(ロギア)の名前も人気が高い。

例えば「りく(陸・凌空)」「そら(空・青空・大空・空人)」「だいち(大地)」「かいと(海人・海斗)」「朝陽(あさひ)」など。


3-2考察、「太」に変わる「斗」の台頭

流行だけで見ると「〇〇と(例:はると・ゆうと)」など、「と」で終わる名も多い。

この理由としては、恐らく「みんなから名前で呼んでもらえるように、呼ばれやすく破裂音で締まる名前」として名づけられているものと思われる。

裕太や健太を始めとする「太」という字も同じく破裂音で締まる名前だが、女の子における「子」と同じ役割として、「時代に合わない」「比較的多い=個性的ではない」と感じる人が増えたために「太」よりも「斗」が多く使われるようになったのだと考察する。


3-3考察、男の子に込められた願いをまとめると

3位の大翔(ひろと・はると・たいが・やまと・たいぞう・つばさ)にも言えることだが、やはり男の子は

1、将来、大きく羽ばたいてほしい
2、自然のような雄大な心をもってほしい
3、悠久・太陽・晴天のように明るく元気に育ってほしい

という広く大きな心で羽ばたいてほしい願いの元に名づけられている印象が強い。


3-4考察、女の子の名前はこのような流行にある

対して女の子。
「結」という字が圧倒的に使われている。というより、女の子に関しては漢字が先行ではなく「ゆ(ゆい)」「あ(あかり)」「め(めい)」「ひ(ひな)」のように、"ひらがなの丸み=優しい・かわいい印象"⇒響きの良さそうな名前を探して可愛いイメージの字にたどり着いている印象だ。まとめると、

1、丸みのある可愛い子に育ってほしい
2、美しい名前より可愛い名前に需要
3、男の子に比べると、心に関する漢字が多い(優しい子に育ってほしい)

という願いが込められている印象だ。


3-5考察、近年は「響き重視型」と言う、漢字よりも発声したときの響きが重要視されている

最近は「響き重視型」と私が勝手に呼んでいる、いわゆる漢字の意味よりも名前を呼んだ(発声した)ときの響きを重視して名前を付けるパパママが圧倒的に多い。

読み方を決めてからそれっぽい漢字を当てるので、大空(そら)のような昭和生まれが首を傾げるような名前が生まれやすい。


以上のように、名前の付け方にも流行はあるのだ。

個人的には、一昔前の「ナンバーワンよりオンリーワン」を目指した"夜露死苦"的な究極の当て字カルチャー(いわゆるキラキラネーム文化)より、良い方向に進化してきていると思う。


今後の流れがどのようになっていくのか、引き続き見守っていきたい。


4、子どもの名前ランキングから見る「子どもに込めた願いの流行」まとめ

さて、今回は男の子・女の子の名前ランキングを見たことで近年の流行が見て取れた。

子どもの名前に関する情報をまとめてみたがいかがだっただろうか。


どんな名前を付けるべきか、悩むところから子育ては始まっていると私は思う。

個人的なことだが、私の家にも12月後半頃に家族がもう1人増える予定なので今から名前をどうしようかワクワクしている。
(長女の襟足を見たところ、どうやら産まれてくるのは"男の子"の予定)


読みにくい名前の子どもは学力が低くなる(林修先生談)という話もあるので、

名前を検討している人はぜひ「個性的なのは名前だけ」な残念を生み出さないためにも、しっかり熟考して話し合って子どもに最大限の愛情を伝えてほしい。


子育て奮闘中のパパママは、今後も共に戦って楽しんでいきましょう!

おしまい。


(参考ページ)明治安田生命「名前ランキング2018

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