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「レディースチャンピオンに向けて女子戦を振り返る」俺のコラム #016

ボートレース住之江で開催されていた「ヴィーナスシリーズ第31回アクアクイーンカップ」は7月26日優勝戦が行われた。

ファイナリスト6名中、海野ゆかり以外は初優勝をかけた一戦となり、フレッシュな顔ぶれでの戦いとなった。結果は、4カドからただ一人ゼロ台(04)と気迫が乗ったスタートを決めた土屋南が捲って突き抜け、自身初の優勝を成し遂げた。

3連単は4-3-5(決まり手・まくり)で配当は12,850円の万舟決着。オッズ的にも、38番人気という所で見ても、この万舟を取った者は比較的多かっただろう。

初日から強めの足だった土屋は、予選道中で調整を外した場面もありながらもしっかり準優を勝ち進み優勝戦に乗り込んできた。また優勝戦4枠と決まった後には「優勝戦は伸びを付けたい」といった旨のコメントも残しており、4カドから捲っての自力勝負を強く意識していた。

そして当日。直前の展示気配でも、スムーズな加速乗りで伸びに寄せた一撃仕様の仕上がりを印象付けていた。こうなれば“4号艇・土屋で決まり”と言いたい所だが、1号艇・實森を見切るのも勇気が必要だったと思う。イン実績近10走で7勝と安定していたこと、實森は土屋に対しても大きな足負けはなく、今節の平均スタートもまとまっていたこと、イン天国住之江であることなどを加味すれば實森が負けるイメージはし辛いものだ。それでも結果、土屋が捲って勝った。

機力と枠を重視すればするほどこのような迷いが生じることがあるから難しいものだ。これからもこのような場面には多々出くわすだろう。どうせなら「配当の高いほうで勝負する」と後悔しない選択をするべきなのかもしれない。

それにしても、女子レースの人気はとどまるところを知らない。今節は6日間で約80億円を売り上げ「オールレディース」「ヴィーナスシリーズ」の最高売り上げを更新と爆売れした。大山千広・平高奈菜・守屋美穂・遠藤エミ・小野生奈らの銘柄級が参戦していないにもかかわらずこれなのだからその勢いは一目瞭然だ。

しかしながら、当てやすいわけでもなければ、過度に配当が大荒れするわけでもない。なのにここまで突出して“女子戦だけが”売れるというのは、日本ならではというところも大きい。バレーボールなんかも男子より圧倒的に女子の方がテレビ視聴率は良い。ゴルフに至ってもそうだ。そういった背景からも、今後もこの人気は過熱する一方であることは容易に予想が付く。

月末の芦屋が終われば、8月5日からはボートレース多摩川で女子最高峰・レディースチャンピオンも始まる。これからも女子レースで高配当狙いをする機会は増えそうだ。



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