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コラム「俺の高配当予想術」#004

「ボートレースって結局はスタートだよね」よく耳にするフレーズだが…俺は決してそうは思わない。

スタートも重要だが全てではない。ボートレースはスタート位置に付く前のピットアウトから既にレースが始まっていると断言できる。ピットアウトしてから大時計の針が12秒針に変わる頃、スタート位置が固まる。その課程となる待機行動は非常に重要な予想ファクターだ。

この待機行動で6選手の駆け引きがあり、徐々に各選手のスタート位置が定まっていく。

例えば、高配当狙いとして4号艇の4カド捲りを狙ってアタマで買っていたとする。その4号艇がピット離れで抑え込まれて本番は6コースに出されたとする。その時点で、4号艇のアタマ舟券はたちまち“無理筋”となり、残念ながら高確率でその舟券は紙くずになるだろう。

そもそも4カド捲りを狙っていたなら、4号艇が6コースに出された時点でその予想は既に崩壊している。例え、ピット離れで遅れた4号艇が付け直して4コースとなっても、大半はダッシュに引けず4コースのスロー発進までだろう。カド発進でないなら、やはり“4カド捲り”の予想は崩壊している。

極論、本番のスタート位置を予想できなければ、レース予想はできないのだ。進入予想が必要ないのは、“進入固定レース”だけだ。ではなぜここまで進入予想が重要であるか?それは「進入の乱れは、配当の乱れ」になりえるからだ。ここでいう“配当の乱れ”とは他でもない高配当のことだ。

そしてその“進入の乱れ”を引き起こすのが“イン屋”の存在。イン屋とは待機行動で前付けに動き、インコースを奪い取る戦法を取る選手を指す。鈴木幸夫、佐野隆仁、西島義則、江口晃生、石川真二、吉川昭夫、浜田隆弘、村上純らがよく知られているところ。前付けに動くと、有利である内寄りから発進できるメリットがあるが、スタート位置が深くなる。スタート位置が深くなれば、助走距離が短くなり、加速の乗らないスタートになる。

こうなればいとも簡単にダッシュ勢の捲りを浴びるのだ。機力や風が影響すれば加速はおろか、スタートタイミングを逸して大きく立ち後れることになる。リスクは多大だ。

そして前付け艇に抵抗(コース主張)した選手も同様のリスクを抱えることになる。例え1番人気の1号艇でもあっけなく捲られてしまう前付け艇の存在するレースはダッシュに引く艇を見定めて、フォーメーションの中心にすることが高配当への近道だ。



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