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「スタート展示の重要性」俺のコラム #017

予想において、スタート展示が必要か否か、結論から言えばスタート展示は必要だろう。ただ、これはあくまで俺が推測する一般論であって、“俺の個人的な考え”はまた別の話だ。穴党がいて、本命党もいるように、スタート展示の優先度が低い者もいれば、スタート展示で情報を集めることを重要視する者もいる。それぞれの形・スタイルがあるのは当然のことだ。

ちなみに俺はスタート展示の優先度は当然低い。これは以前から当コラムで何度も伝えてきたように、俺の予想は“機力が全て”だからである。そしてその機力評価をする上で最も重要視しているのは、“実戦(レース本番)での動き”に他ならない。実戦での足色・動き・競り合いを基に機力評価をし、その情報を基に予想を組み立てるのが俺のスタイルだ。

時にはレースリプレイを何度も見返し「A選手よりB選手が伸びる」という比較をする。「C選手は機力劣勢でインに入っても厳しそうだな…」などのネガティブ要素も拾い集める。そうして機力の把握を進めていると「狙うべき選手」「見切るべき選手」が自ずと浮かび上がってくる。

後は、その選手が出走する番組を確認。相手関係や位置関係に加え、選手特性などを加味して総合的に予想をしていく。もしもここで「さすがに無理筋かも…」と思えば、そのレースは見学し機力評価の機会にする。

このように実戦で機力評価をした選手を狙っていくため、スタート展示がどのような内容であっても、もう予想に迷いが生じることはないのだ。

よくある質問に「スタート展示でタイミングが遅れた選手を軽視すべき?」というのがある。しかしこれは、俺の持論から言えば「NO」だ。選手個々の基本的なスタート能力と、スタートに関わる機力(起こし・行き足)の仕上がりのほうが重要だと言えるだろう。

また、「展示タイムが早い選手は狙い目?」という質問も多いが、直線タイムが速いのだからマイナス要素ではないと言えるだろう。ただ、そこまで大きなプラス要素であるとも思えない。ボートは刻一刻と変化する波や風に影響を受ける。走るコースがほんの数センチ違うだけでタイムが変わることもあり、そこをそのまま鵜呑みにするのはかえって危険な場合も多い。

このようにランダムな要素をはらむ計測におけるたったコンマ何秒の差…。これを予想の軸に出来るだろうか?俺はできない。甚だ個人的な意見となってしまったが、何かの参考になれば幸いだ。

最後に一点。もしも俺がスタート展示を気に掛けるとするなら「起こしからスリット通過までの加速感の部分における他艇との比較」だろうか。これもまた“機力評価”の一環としてだが。



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