四則演算で分析してみた その12 予測検証編~映画の興行収入「スラムダンク編」其の3~

新年明けましておめでとうございます。本年も気論真分をよろしくお願いいたします。

今年1発目の記事は、またまた映画「THE FIRST SLAM DUNK」の興行収入の記事だ。(しつこいな~)と思われた方もいるかもしれないが、この年末年始で「THE FIRST SLAM DUNK」が実は予想を上回る動き方をしているのだ。

興奮冷めやらず鼻息が桜木花道のフンフンディフェンスのような勢いでフンフンしてしまっているので、まどろっこしいことはやめて分析結果を示そう。まずは観客動員数の予測と実態の乖離具合だ。

図1:予測と実際の比較 動員数 公開38日間

なんとなんと予測に実際の動員数が追い付いているのだ!!
実際の値は公開38日間のデータであるのに対し、予測の値は公開37日間のデータを使っているため、1日分の齟齬があるのだが、予測値にほぼ等しいところにまで差し迫っているのだ。 ※1

続いて興行収入の予測と実態の乖離の程度も見てみよう。

図2:予測と実際の比較 興行収入 公開38日間

これまた非常に近づいている。
あえていうなら、動員数ほど興行収入が近しくなっていないのは、1人当たりの平均単価の低下が原因であるようだ。※2

興行収入の平均値を計算してみると、次のとおりとなった。※2
公開2日間  約1530円
公開9日間  約1499円
公開16日間 約1490円
公開23日間 約1487円
公開30日間 不明(※1)
公開38日間 約1457円

興行収入の平均値が下落している原因としては、
①年末年始の休暇中に、メインターゲットの大人が子供と一緒に映画館に足を運んだ。
②視聴者層が学割の効く中学生、高校生、大学生に切り替わった。
の2通りが考えられるが、肌感覚としては①のパターンではないかと思う。

次に、動員数が伸びている原因としては、映画『THE FIRST SLAM DUNK』公式のTwitterで、ミニポスター(12月24日から配布開始)タプタプステッカー(1月1日から配布開始)を映画館で配布すると呟やかれていたため、これも動員数が伸びた原因であろうと推測される。スラムダンクファンとしてはこんなの欲しいに決まっているのだから貰いに行くに決まっている。

「THE FIRST SLAM DUNK」のプロデューサーは三井寿のようにあきらめが悪い人なのかもしれませんね。(というか思い付きで年末年始にポスターとかステッカーなんて用意できるわけがない。プロモーションを計画に入れた計算づくのただの敏腕プロデューサー!)

「ONE PIECE FILM RED」のように、まだまだ来場者プレゼントが控えているかもしれないッ!楽しみでしかないッッ!!
ということで、スラムダンクの興行収入については引き続きウォッチングしていきたいと思います。

以上

※1 公開30日間の動員数の数字を拾えなかったので、公開38日間の平均単価を用いて推測した。

※2 「THE FIRST SLAM DUNK」の興行収入と動員数は、映画「スラムダンク」興行収入推移と観客動員数まとめ | トレンドビデオ (trendvideo.info)を参考にさせていただきました。いつもありがとうございます。

※3 1人当たりの平均単価は、次の計算式で算出した。
実際の興行収入(延べ) ÷ 実際の動員数(延べ)

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