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湯涌温泉で「来た、見た、撮った」~学生大会前編~

ステイホームのリベンジ

 間野山研究学会には学生を指導する教員を中心にした学生委員会があり、
2022年にコンテンツと地域の関わりを学ぶ新潟県・石川県・熊本県の学生たちが交流する場を提供しようと「間野山研究学会学生大会」を企画しました。しかし2022年と言えばコロナ禍の真っ最中ということもあり、感染拡大防止のため無念の中止……。
その後再起動に向けた準備を進め、9月14日から一泊二日の日程で7人の学生が参加する学生大会を開催しました。
 筆者はこの学生大会に熊本から参加し、9月14日について前編の執筆を担当します。初日の目的地は金沢市の奥座敷とも言われる名湯、湯涌温泉。
P.A.WORKS作品「花咲くいろは」の舞台モデルとして有名な温泉街です。

パズルのピース合わなそうだけど大丈夫?

聖地でフォトウォーク

 早朝に熊本空港から羽田を経由して石川県の小松空港に到着したのが正午すこし前。ちょうどモンハンNOWがサービス開始したこともあり、恐竜ゆかりの採掘スポットで資源を掘ってからレンタカーで金沢市に向かいました。駅前の鼓門で参加者の学生さん3人をピックアップし、一路湯涌温泉へ。
 行きの車内では「花咲くいろは、駅のイメージが強いから道路はピンと来ないよねー」などと話しつつ、温泉街の入り口に並ぶ看板を見て「アレで見たアレや!」と感動。観光協会では作品ゆかりのポスターやマップの展示を見て盛り上がりました。
 地元石川県から参加する先生と新潟から参加の先生1人学生3人と合流し、「フォトウォーク」に出発。街中を歩きながら気になったポイントを撮影し、そのポイントで何を見てどう感じたかをプレゼンして人によって違うものの見方に気づいて交流するのがフォトウォークのよさなので、二組でバラバラに動きました。

ファンが楽しめる仕掛けとマネタイズが大事

 筆者がまず気になったのは「花咲くいろは」のキャラクターを利用したリアル宝探しのチェックポイント。観光協会で参加キットを買って道沿いに点在するチェックポイントの謎を解くと豪華景品が…!という仕掛けになっていて作品の聖地を訪れたファンが喜んで使ったお金が観光協会や権利者に循環する、持続的でいい仕組みになっていました。

最初に観光協会で参加キット買っておけばよかったorz

 次に気になったのは作品とは全く関係ない、防災マップ表示看板。
2008年に発生した浅野川水害で湯涌温泉は家屋の浸水やがけ崩れなどで大きな被害を受け、その教訓としてこの看板が設置されたそうです。地震や水害など、災害からの復興にコンテンツがいかに伴走するか、は筆者の地元である熊本でも大きな課題になっています。

被害範囲の広さに驚きました

 地元で普通の商店に「花咲くいろは」の限定グッズが売ってあってしかも完売していたり、お土産品の金沢カレーが作品の舞台探訪マップを包装紙にして、現地で実際に使ってもらう工夫をしていたりと楽しい中でも学びが多いフォトウォークになりました。

金沢カレーの包装紙の内側に探訪マップ

今回のベストフォトは……!?

宿泊先の合宿所で夕食後に撮影した写真のプレゼンを行い、「最優秀賞」に選ばれたのは聖地巡礼でよくやる作品内の1カットを再現した写真!

聖地巡礼マップに掲載されたカットを再現(本人から掲載許諾済)

プレゼンで意見交換してすっかり打ち解けたみんなで立ち寄り湯に行く途中、幻想的なぼんぼりの夜間点灯を見ることもできました。


これだけ明るければ神様も安心

後編はこちら!


この記事を書いた人

間野山研究学会副会長 佐竹信彦
(PopTownProject代表 ㈱佐竹代表取締役社長)
熊本市内で不動産賃貸業を経営しつつ、ポップカルチャーで地域を活性化する活動、PopTownProjectの代表としてイベントの企画運営を行っている。


直前に足を捻挫したので笑顔がひきつっている

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