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Last Twilight (2023)タイ BL ★★★★★

https://www.c7-collection.com/lasttwilight 引用

2024年アジアLGBTQ大賞を受賞しただけある作品。
犯罪者、盲者などこれまで日常的であった世界が一変してしまった人、加害者になってしまった人、被害者になった人などが、互いにとってかけがえのない存在へと変容していく過程、人生の希望に向かって葛藤し、奮闘するストーリー。

楽天TVで視聴

感想
脚本が神レベル
まず脚本がとてもいいと思った。
このドラマの一番中心となるのは事故で視力を失っていったデイ(シー)とその家族だと思うけど、盲である人々の人生をドラマの「添えもの」ではなく、真正面から描いたところがよかった。解放装置としてありがたいクオリティのタイBLドラマの中でも、社会派ドラマのトップ3くらいにランクインした気がした。デーは1クープ見えていた状態から、完全に視力を失い、角膜移植の機会に恵まれるのだけど、単純に移植によって視力が回復できるというストーリーで描いていないところもよかった。Last Twilightとは何か?という絵本の謎かけもドラマに奥行きを与えていてよかった(A Tale of Thousand Starsと被るけど。絶景志向型ドラマ?)
また、もう一つの中心は犯罪者からの更生を目指すモーク(ジミー)と未婚の母になる元カノのライン。こちらについても生きることの意味や希望、人生に2度目のチャンスが与えられることを願う作者の視点などがうまくこめられている。
強いて難を言うなら、デイの家が裕福すぎたかな?と言うくらい。

無駄な回もなく、良い展開・流れだったと思う。

ジミーシーの魅力
2人はGMMTVグループの中ではそれほどイケメンCPでもなく、割と普通のルックス。だからこその良さがあったかなと。没入感を持ってドラマが見れたという感じ。ジミーはアイライナーか何か引いているのか、目の輪郭がくっきりしている。ちょいワル青年がよく似合っていた。影がありつつもピュアで世話好きで笑うと可愛いので、そのギャップが中毒性高め。ジミーは目が見えない人の役を本当に好演していたと思う。最初は毒舌だったけど、とても苦しんでいるジミーのひたむきな姿に、そして最後の方はすごく人間的に成長しているジミーはすばらしかった。

OSTがとても切なくてよかった。エスカレーターですれちがったり、ダンスシーンとかで色々な場面で流れる歌が切なくて良い。オープニングやエンディングは、A Tale of Thousand Starsと曲調が似ていて、大型ドラマ感があった。



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