4 Minutes (2024) タイ BL ★★★★
あらすじ
心臓停止から脳死までの4分間にはさまざまな物語が脳内で展開される。
夢と現の境を彷徨った人は、奇跡的な生還を果たすと、どう生きるのか。
現実の暴力と汚職まみれの世界で愛する人を失って苦しむ人々が社会とどうむきあえばいいのか。そんなことを描いたドラマ。
中心となるのは大企業の愛人の息子のグレイトと、実力派の外科医師のターン。グレイトの兄コーンは心優しい男性。父親の起業をついで順調に成長。大学の後輩で恋人のトンクラーともうまく行っていた。しかしある日、父から中心事業を引き継ぐことになった。その仕事は闇の違法カジノ営業だったトンクラーは弟を殺害され悲しみに暮れていたが、。コーンは仕事に追われ、トンクラーに寄り添えない。グレイトは家族からは距離をおいていたが、交通事故や友人がトンクラーの弟を殺人したことを助けたりと、問題が絶えない。ある日、グレイトはターンの病院にやってきた。ターンは意図的にグレイトに接近し関係を持つ。そしてグレイトとの情事を盗撮し、SNSに拡散する。ターンはグレイト一家への復讐を目論んでいたのだ。しかし次第に明らかになっていく事実は、ターンとグレイトを追い込んでいく(つづく)
感想
(1)NCがものすごかった
これまで50本以上見たBLドラマのNCシーンでは一番リアル(オーセンティック)だった。局部以外はほぼ出ていたし、ピストンも下半身からうつしていたし射精もリアル。私は周りのゲイ友と恋バナをよくするので、特に驚きはなかったけど、BLの耽美的なベッドシーンしか知らない視聴者からしたら衝撃なんじゃないかな。それでもみなさん体がきれいで、筋肉がきれいで、ライティングもキレイで、肌の質感エロく、官能的だった。これからのタイBLに革命を起こす絵作りだったと思う。
(2)役者が良かった。
役者がみんなとっても良かったと思う。元々キンポルシェ時代からの大ファンBibleを見たくて見たドラマなんだけど、今回も良かった。Bibleは声がとても美しい役者、という印象がある。どんな怖い演技しても、声が聖者なのよね。だから社会派+鎮魂系ドラマが似合うというか…
BibleのNCシーンを期待していたんだけど、もっとあってもよかったなあ。ターン役ももちろん迫力があって良かった。だけどちょっとケミが弱いかなあ。まあこの短いドラマじゃ2人が愛し合う感じをがっつり描くのは難しい。
今回一番すごい、と思ったのは、トンクラー役のFuaiz(AIZ?)。難しい役所だったと思うけど、狂気も純粋さも弱さもエロさもうまく演じていたと思う。濡れ場演技で一番がんばってたと思う。まだ18歳。これからもBL界に革命を起こしてほしい。Basも安定のすばらしい演技。警察官役のJJayとJesは今回初めて見たけど素敵だった。個人的にはJJayが一番かっこよかったかも。
(3)構成が独特でわかりにくかった
私の理解した限りでは
現実
グレイトの4分間世界
現実
ターンの4分間世界
現実
っていう構成
同じ出来事の違う展開が3つ描かれるのはおもしろかったんだけど、真ん中のスロット以外は、複数人の視点の映像で描かれるとちょっと違うかな、と思う。私のイメージだと、4分間の世界っていうのは、死者がどこかにいないと成り立たないんじゃないかな。
(交通事故で自殺を図ったお母ちゃんとかは一体どうなったのかな?謎)
でも最初にある程度関係性も視聴者に見せたいしなあ。
NCシーンとか見せたいしなあ、ってなると、そうなるのかな?
もうちょっとやりようがあったのかな?って思う。
(4)音楽が雑だった
サウンドイフェクトやBGMが予算が少なかったのか微妙なドラマだった。特に陽気で明るいシーンのサウンドが適当に付けられている印象。
最後の方で流れたWhy don't you stay?のカバーは好きなんだけど、せっかくなのでオリジナル曲で勝負してほしかった。
終わり
Pit babeから二作続けて同じ感想なんだけど、
「やはりキンポルシェは偉大」。
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