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ツイッターについて書くシリーズ4「X、そして収益化」


はじめに

ツイッターがXになってしまった。数学の代入?
この2ヶ月間、SNSにまつわるニュースがかなりの頻度で飛び交った。

まず7月6日、META社がツイッター対抗SNS、「Threads」(以下スレッズ)をリリースした。
7月に入ってすぐ、ツイッターはAPIの呼び出し制限でTLが満足に表示されないという問題を抱えた。1日600ツイートしか見れない、ちょっとタイムラインを遡ったらすぐに制限がかかる。課金ユーザーはこの災禍から免れたらしいが、大多数を占めるフリーユーザーはサービス自体に危機感と不満を高めており、代替品がサーブされるタイミングとしてはこれ以上なかったと思われる。事実、スレッズはリリースからたった5日でユーザー数1億人を達成したらしい。
しかしこれは裏を返せば“いつもの”、もしくは“本来の形の”ツイッターには瞬発的にこれだけのユーザーを集められる程の需要がある、ということだ。ただいつもの姿でさえいてくれれば。

しかし7月24日、そんな需要をふいにするかのごとく、ツイッターは「X」になった。
最初、この話がTLに流れてきたときは流石に冗談だと思っていたんだけど、なんかマジでなってしまった。どんな形であれツイッターはツイッターがいいと思う。
APIの呼び出し制限による不具合は7月半ばには既に概ね解消されていたけれど、長年目にしてきた青い鳥のアイコンが急に無機質な「X」に変わったことには、多くのユーザーが失望したことと思う。サービスの改称に伴って「ツイート」は「ポスト」に、「リツイート」も「リポスト」になった。これに関しては、丸一ヶ月経った今でもまだ全然慣れない。どの場面でも普通にツイート・リツイートで通じるし、わざわざポストと呼ぶ必要がないからね。

いちユーザーとしての僕はというと、当時ツイッターがかなり不便だったので、スレッズはリリース初日に始めた。アカウント開設にはインスタグラムのアカウントとの紐付けが前提とされていて多少戸惑ったけれど、細々とその日の食事の写真を投稿していたフォロー0/フォロワー0のものがあったので、そちらを流用する形で比較的スムーズに利用を始めることができた。METAとしては、ツイッターユーザーの取り込みに合わせてインスタのユーザー数も増やしてやろうという思惑があったのかもしれないけれど、インスタグラムとツイッターとで別の人格としてやってきた人はかなり抵抗があったんじゃないだろうか。

スレッズ開設直後にツイッターの本アカウントでIDを公表したけれど、フォロワー数は現在100人強。ほぼ全員フォローバックしながらこの数字だ。住み分けとか投稿内容の傾向とか全く考えずに避難所の意味合いで作ったアカウントだっただけに、APIの呼び出し制限による不都合がなくなった時点で投稿頻度は激減してしまった。現金なものです。
noteやRadiotalkをやっていて思うのは、ツイッターのフォロワーを外部のサービスへ連れ出すのはかなり難しいということ。これについてはもちろん僕自身の力不足や、そもそもそれらサービスに傾けている情熱の総量がツイッターほど多くない、というのがあるんだけど、それでもやっぱり壁のようなものを感じる。結局ツイッターのフォロワーはツイートを見るためにフォローしてくれているわけで、アカウントを運用している人格への評価についてはまた別ということなのだろう。
この傾向はスレッズについても同様で、いわゆる「短文投稿型SNS」同士であっても、元いたサービスが完全に停止でもしない限り、人々はそこに留まり続ける。結局、XのフォロワーはXで、スレッズのフォロワーはスレッズで増やすしかないのだ。

話が逸れてしまった。
最後に、これが最も大きなトピックになるが、Xへの名称変更の数日前にこんなニュースが流れた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bd387eb084a91bdd4155ae3aef553fbe28bdbac2?page=1

要約すると、
・ツイッターでもYouTubeみたいな歩合制報酬での広告料分配が始まった。
・中には100万円~1000万円単位で金銭を受け取った人も居るらしい。
・初回分配の額としては大体10万フォロワーで1000ドル(14万円)くらいが相場。
・でもこれは5ヶ月前までの閲覧数を遡っての話だから、1ヶ月換算200ドル(2.8万円)くらい?
・無課金ユーザーの閲覧(インプレッション)は広告料分配に無関係。

斜陽のXからユーザーを引き剥がそうとする、スレッズへの対抗措置。
ツイッター大収益化時代の幕開けである。

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