コロナになってしまいました💦(発症)

1日目
普段胃は丈夫なのに、朝出勤前に胃がチクっとしたので、あれ?と思うが体温を測ると平熱の36.4度。前夜17時頃に食事をして、普段は寝る前にお酒を飲むことはあまりないが、23時頃に食べかけの菊水堂のポテトチップスが目に入ったので食指が動き、サワーを飲みながら完食してから床に就いたのを後悔。胃薬なんか持ってないし、何を飲めばいいのかわからないので途中で葛根湯を買って飲む。
後から考えると、日中は軽い空咳が2,3回出た。体の節々が何だか痛いような気がした。夜帰宅途中の職場から駅、電車の中、最寄駅迄は何も感じなかったのに、駅の改札を出て歩き始めると、歩けない位寒くて寒くてたまらない。5分位何とかよろよろ歩いて24時間営業のスーパーマーケットへ着き、そこで買い物カートを押しながら一息つく。買い物後自宅に帰り。熱を測ると38.5度。取り敢えず解熱剤を持っていなかったので再度葛根湯を飲んで布団を被って寝る。

2日目
朝起きても熱は38.5度。熱以外の症状はない。同居の母親にマスクを着けて自分に近寄らないように伝える。
近所の病院へ熱があるけど診察が可能か電話をすると、周囲にコロナ患者がいるか?最近海外に行ったかとかを確認されるが、いないと答えると、診察するとの事なので、すぐ行く。医師が額で熱を測るが36.3度、首元で測ると36.1度。さっきまであれだけあった熱がないので医師もあまり真剣にならない。「こういう時期だからPCR検査をしますか?」と聞かれるが、風邪の症状だし、熱もないので遠慮して薬だけ処方されて戻る。
家に戻ると多少の変化はあるが、大体37度から38.5度の熱が常時ある。他の症状はたまに軽い空咳が出るくらい。倦怠感もなく、味覚障害、嗅覚障害も全くない…が、口の中が辛い感じ。刺身に醤油をたっぷりつけて食べて、2日くらい醤油辛さが口の中から消えない感じ。食事を作ってくれる親にも3倍位薄味にして欲しいと伝える。

3日目
やはり朝から38度。昨日の病院に不信感を持ち、他の病院に電話すると、熱のある患者は受け入れられないけど、可能な病院なら紹介できるとの事で、自宅から1km位の病院を2件紹介してもらう。できれば大きな病院には行きたくなかったので小さめの病院を選んで電話すると、簡単に質問をされて、すぐ来られますか?と聞いていただき、午前の受付時間ぎりぎりの時間に行った事のない病院に行く。距離感がわからないので全力疾走したからか早めに着いてしまったようで、他の患者がまだロビーにいらっしゃったので受付で保険証を出したら、別の場所で待つように指示される。指定された場所で少し待つと看護師さんが来て体温計を渡されて簡単な問診。全ての午前の患者さんが終わってから診察室に呼ばれる。
最初の症状から時系列に紙に詳細を書いていったので、それをもとに医師が丁寧に聞き取りをして下さる。PCR検査をしますか?と聞かれて躊躇していると、「受けても10人に1人しか陽性ではないので受けてみたら?」と言われたので、インフルエンザの検査を先にして下さい。それが陰性だったら受けます。というと、「わかった。でもうちの病院は今年インフルエンザが陽性の人はゼロだよ。」「えっ?ゼロ?」「そう検査をするのは良いけど全然流行ってないんだから検査しても多分陰性だよ。」との事。そこでインフルエンザの検査をしてもらうが、陰性。じゃあPCRを受けますと言う事になる。
検査は別棟の施設で受けるとの事で、むやみに歩き回らないように診察室に座ったままで、お会計をしていただき、看護師さんに連れられて別棟に。唾液での検査だが、唾液が出ないので結局医師を呼びなおし、鼻で検査していただく。近くの薬局で薬を処方していただき、帰宅。結果は翌日に連絡が来るそうなので、待つしかない。
医師がとても丁寧に診察して下さり、フランクな話し方で、気持ちが随分軽くなる。医師や看護師さんに本当に感謝しかない。

4日目
昼過ぎに医師から電話がある。「残念ながら陽性だった。熱はありますか?誰かと一緒に住んでいるか」と聞かれる。処方された薬を飲んでいたので熱は36度台で、母親と同居している旨を伝える。保健所に連絡するけど、知らない番号からかかっても電話に出るように言われる。医師もこういう電話は辛いだろうなと感謝する。
1時間後位に保健所から電話がある。まず「陽性という事ですが、入院しますか?ホテル療養にしますか?」と聞かれてびっくりする。「熱以外の症状が無いのに入院は病院に申し訳ない」と答えると、「じゃあホテル療養にしましょう。」とすぐに決まる。次に自分の既往症、常用している薬、病歴、職場を聞かれる。私には既往症も常用している薬も特に何もないので、同居の母親の現在の体調、既往症、病歴、常用している薬、かかりつけの病院、介護の状況を聞かれる。保健所の方がおっしゃるには濃厚接触者は母親だけとの事で、母親のPCR検査をする病院を決める。母は足が悪いかもと気を配っていただき、PCR検査の病院迄の介護タクシーの用意も出来るとも言っていただくが、1km位なので何とか歩けるだろうと遠慮する。ここまでの会話でテキパキと進み、15分位。これを私の発症迄の行動履歴、職場の環境とかを細かく聞かれたら、1時間では済まないんだろうな、数か月前に保健所からの行動履歴の確認は保健所の負担が大き過ぎて止めたとニュースで観ていたが、それでここまでスピーディーに出来るんだなと納得。
15分後位に再度保健所から電話。母親のPCR検査の日程が決まる。症状が無いからか、なんと5日後。大丈夫かなと不安になる。母のPCRの検査前検査後の行動に関する注意を聞き、「後で東京都からホテル療養についての連絡がありますので知らない電話番号から電話がありますが、出て下さいね」と言われる。
少しして東京都の担当者から電話、現在の症状を聞かれて、翌日からホテル療養で調整するので、ホテル療養のサイトで事前にチェックしておいてくださいと言われる。熱で少し面倒だが、ウェブサイトをチェックして動画も観て、どこのホテルがいいかなと考えながら確認する。その後東京都担当者より再度電話。療養予定のホテル名と翌日の迎えが13:15。当日30分位前にドライバーから連絡があり、到着した時点で再度電話がかかるのでそれから自宅を出るように言われる。
東京都のサイトとホテル療養経験した個人の方のサイトを色々とチェックしながら荷造りをする。

5日目(ホテル療養へ)
朝9時過ぎに東京都の担当者から電話。当日朝の病状を確認されるが、私に少し熱があったので(37.5度)、一旦保健所に相談するのでと電話が切れる。すぐに保健所から連絡。38度あるとホテルに入ることができないとの事。処方された薬を迎えの車に乗る前に再度飲むと大丈夫だろうと指示される。電話が切れて、再度東京都担当者から電話。予定通りに13:15にピックアップするとの事。
12:30頃ドライバーから電話。ピックアップの場所の住所を確認される。テレビで見たような完全武装で来るのかと思って自宅から少し離れた、道路が広いのに車があまり通らないコンビニを目印に手前の場所を指定する。(ちゃんと住所も調べて、コンビニの正式な店名も伝えた。勿論コンビニの駐車場ではありません。道路の端です)。早めに自宅を出て指定場所近くで待つ。ドライバーから電話があったのは丁度13:15。見ると2台同じような車が止まっている。覗くと、白色の3列シートの車には40代位の女性ドライバー。これは違うなと、前の黒色の3列シートの車を覗くと、50前後の男性ドライバー。運転席を覗いてガラス越しに目で合図をすると、手で乗って下さいと合図をしてくれたのでドアを開けて中へ。すぐの席に座ると、途中でもう一人乗るので、後ろに座るように言われて移動。キャリーカートを最後列に移動するのは女性の私には超大変。同じ区内を5分位走ってから殆ど車の通らない広い道端で停車して、時間調整しますとの事。5分位停車してから走り出し、13:30頃に、あるアパートの前に停車。電話をかけるでもないのに少ししたら20代の男性が乗って来る。軽そうな小さいリュックに小さい紙袋一つ(荷物少なすぎない?)
少し区内を走って、首都高に乗って5分位で出口へ。すぐにホテルに到着したらしい。大体13:50位。前に同じような3列シートの車が3台順番待ち。どうやら14:00になるまで中には入れないらしい。TVで観ていたようなエントランスがカバーされて感染者が見えないようにはなってはいなく、すぐ傍の舗道を歩く人からは丸見え状態。まあ犯罪者でもないし当たり前だよね。マスクにフェイスガードをしたカジュアルな恰好の都の職員かホテルの従業員が窓越しにドライバーに話しかけている。14:00になったのか先頭の車が誘導に従い動き始める。車から降りてくる人達を観ていると皆国内線の機内持ち込みサイズのキャリーカートを一人1台か2台づつ降ろしている。私達の番が来ると職員が手に持っていたボードをこちらに窓越しに見せる。「入り口に入ったら自分の名前の書いてある封筒を取って下さい。」という内容が書いてあったと思う。運転手の方にお礼を言って降りた。中に入ると、ロボットのペッパーがいる。先に降りた筈の同乗の男性が入り口を入った所でウロウロしている。封筒が見つからないらしい。よーく見ると、雑然と棚に置かれた封筒と添付された小さなホテルの鍵袋を発見。封筒を持ってなんだかよく判らないまま傍のエレベーターに乗る。
ホテルは狭いながらも新しく、ベッドもTVも大きく、長めのサイドテーブルの前には壁一面の鏡。開放感があり、心地良さそう。
まず部屋のチェックをしてから、お湯を沸かす。緑茶のティーバックとインスタント珈琲の小袋が電気ケトルの横に置いてある。お茶を飲みながら、おもむろに入り口で取った東京都の封筒を開けて中の書類を読み始める。一枚だけ記入して夕食時に1階の専用ボックスに入れないといけない書類があった。その他はもろもろの説明と、自分のスマホに専用のアプリ(LAVITA)を入れるように書いてあるので、その指示に従いQRコードを読みこんで、インストールして、操作をしていると、館内電話がかかる。館内の看護師さんからで、現在の体調と既往症、常用している薬、年齢、身長、体重を聞かれるた後で、体温、酸素飽和度、心拍数を計って、LAVITAに入力するように指示される。説明も良く読んでないのでよくわからないまま何とかインプットする。そのまま夕食の時間まで部屋で療養するよう言われる。18時に夕食の案内の館内放送があり、1階に必要事項を記入した紙を持ってエレベーターホールへ。結構人がいる。エレベーターは4基あるが、皆それなりの距離を置き待つ。1階には4段くらいに積まれビニール袋に入れられた弁当が棚の上に沢山。500ccの水と緑茶のペットボトルも沢山。向かいには電子レンジが10台以上2段になって並んでいる。
弁当の横の棚には予備の備品が自由に取れるようにたくさん置いてある。その横にはゴミ入れのビニール袋が沢山。缶は持ち込みも禁止だけど、捨てられません。入り口傍にはペッパーがいてわけのわからない事をたまに話しかけている。ペッパーは必要か?
大体観察すると、10台後半から20代前半が50%位。20代後半が25%、30代が15%、40代以上が10%位かしら?40代以上があまり目につかないのは、持病を持っている方が多いから重症化しないように入院になってしまって、ホテル療養にならないのかなと考える。母親と小学校低学年の子供もいる。ストレスがたまるのか、ロビーでもエレベーター内でも大きい声でずっと喋っているし、ペッパーにもずっと話しかけてる。ペッパーとの会話はチンプンカンプン。ペッパーは必要か?
発症してからずっと口の中の辛さは変わらない。看護師さんにも伝えたが、コロナの患者さんから初めて聞いた症状です。と言われる。後でチェックすると、女優の川上麻衣子さんも同じような経験を書かれていた。

6日目(ホテル療養2日目)
朝7時に館内放送。検温、酸素飽和度、心拍数を計って、LAVITAに入力するようにとのこと。(毎日7時と16時) 計測して、インプット。しばらくして看護師さんより体調確認の電話。37.5度位の熱。酸素飽和度は97%。ホテルに入ってからは薬は一切飲んでいないので、熱があるのは当然との看護師さんに言われて少し気が楽に。16時に再度検温、計測してインプット。
この日はずっと37.5度辺りをウロウロ。 弁当は不味くないが、男性には量が少なくないか?

7日目(ホテル療養3日目)
朝起きると、熱は36.9度。今までは自信がなかったが、なんだか身体が軽い。看護師さんにも、熱がひいて体が軽い。もう再度熱は上がらないような気がすると伝える。終日36度台だったので、回復して来てもう大丈夫と感じる。

8日目(ホテル療養4日目)
なぜか起きると37.8度。焦る。終日37度台後半。看護師さんより熱があるので、一日2度の計測を19時にもう一度増やして3度にするように言われる。

9日目(ホテル療養5日目)
37.5度辺りが続く。看護師さんから熱が続くので、ホテル療養が延長になる可能性があると伝えられる。夜になり37.9度になってしまった。もうこの頃から食べられなくなってくる。食欲がなければおかゆやゼリーを準備できますよと言っていただくが、それも食べられそうもなかったので、頑張ってお弁当を食べますと断った。
午後に療養が延長になる旨伝えられる。何日延長かは未定だが取り敢えず1日は延びる事に。

10日目(ホテル療養6日目)
クスリは飲んでないが、なんとか36度台に熱が下がる。食欲は無いが、たまに入っているひとかけの果物があればいいなと弁当を取りに行くが、本日は3食とも果物がなかった。がっかり。気付くと何も食べてない。こういう時の為の野菜ジュース?1日中少量ずつ野菜ジュース1パックを摂る。夕方の看護師さんの連絡で、熱が引いたので、明日の朝チェックアウトできると伝えられる。後程東京都の担当者から電話がありますとの事。夜連絡があり、朝の検温等のチェックの後で又連絡するので、その連絡を待って、部屋を出て下さいとの事。良かった! 出られる。涙が出そうなほど嬉しかった。

11日目(ホテル療養7日目)
朝から36度台。酸素飽和度97。朝の体調確認も問題なく終了。
朝ロビーでお弁当を温めている時、端の電子レンジの前に立って待っていると、「赤い服がお似合いですね」とペッパーが横にいる。私は紺色のシャツにブルージーンズに紺の靴だったので、誰が赤い服を着ているんだろうかとキョロキョロ見回したが、赤い服の人どころか、近くに誰もいない。ペッパーは私を見ている…。その時又喋った。「赤い色がお好きなんですね」ペッパーは必要か?
母親から電話がある。毎日母とは会話をしていたが、PCR検査の結果が出たそうで、陰性だったとの事でホッとする。
10時前に東京都の担当者より電話。パルスオキシメーターをエントランス横のテーブルの上に置き、部屋の鍵を横の箱の中に入れて、普通に公共交通機関で帰宅可との事。一階に降りるとエントランスの外にカジュアルな恰好でマスクをした女性の担当者が3、4人。右側の女性が名簿と照らして私の名前の確認、左にいた女性から読んでおいてくださいと書類袋を渡される。○○駅をお使いですか?と聞かれて道順を教わり、駅まで歩く。久しぶりに外に出たので太陽が眩しくてクラクラする。
ホテルに入る時は誰も近づかずに窓越しにボードで指示されたのに、出る時は向こうから近づいて来た…。という事はもう回復していると扱われているのかな?とちょっと複雑。

12日目(自主隔離)
熱もなく、咳も出ない。嗅覚も味覚も普段と変わらない。ホテル療養中迄あった口の中の辛さはやっとなくなって来た。後遺症はなさそう。ただ発症以前と比べると食べられる量が減った。前の3/4位しか食べられない。

16日目-18日目(自主隔離)
相変わらず後遺症はないが、急にひどく咳込んで30秒位続く。自分でもびっくりだが、日に何度か咳き込んできつい。感覚からして後遺症な感じ。なんだか胸骨が痛い気がする。

19日目(自主隔離)
咳は止まったが、なぜか胸骨は痛い。やはり食べられる量は減った。

21日目(通常の生活に戻る)
熱も咳も、何も後遺症はないが、なんだか違う…。ホテル療養で減っていた体重は殆ど元に戻ったが、減った骨量と筋肉量、逆に増えた体脂肪は元に戻らない。このまま戻らなかったらどうしようか?と不安になる。

30日目(発症から1か月経過)
熱は相変わらず平熱だが、なんだかずっとあった重たい頭痛感が消えて無くなった。咳き込むことも咳もないが、たまに胸骨が痛い。呼吸が苦しい時がたまにある。何となくだが、肺の機能が衰えた気がする。コロナ以前の4/5位しか機能していない気がする。

特記
●自分で考えても、3食付き快適ホテルでの療養なんて羨ましい筈ですが、3日目が終わる頃から、苦痛になって来た。動き回れないし、レトルトでもインスタントでもなく、調理をしたお弁当は食べられるけれど、新鮮なものが食べられないというのが一番堪えた気がする。ホテル療養から解放された時は本当に嬉しかった。

●感新規感染者2,500人超えを経験した1月以降の、新規感染者数が300とか400人台だった時だったので、とてもスムーズにホテル療養できたけど、これが1,000人とかだとこうも簡単にホテル療養とはいかなかったのではないかと思う。ある意味ラッキーだったのかもしれない。

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