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汗水流して働く社員は、会社の宝

引っ越しの見積もりを数社に依頼した。2017年にブラック企業大賞を取った会社はないなー。

最初に内見見積もりに来てくれたA社の営業マンによると、「そーゆーことなら、B社もないですよ。大賞受賞社とB社は実際仕事を見たけど、見ていられなかった」だそう。

でも、すでにB社には見積もり依頼をしていた。B社の営業マンが内見後、私の目の前で、自分の上司に見積もり査定額の値引き相談で、電話をかける。

電話口のセリフまでは聞き取れなかったものの、営業マンが話そうとすると、彼の上司が彼の言葉を遮って話しているのがわかる。

電話を切った彼に、「上司さんは怖い人ですか?」と聞くと、「きょう一日、この人がキツいんです」と胃を押さえる。「ほんとは上司と値引き交渉したいんですけど、こんな状態で…すみません」と。

後日、B社が未払い賃金を放棄させる文書を、社員に配布していたと、新聞(東京新聞5月19日付)が報じた。

鳴呼、あの営業マンの彼はどうしてるかな。汗水流して働く社員は、会社の宝である。その社員を利益を上げるための駒として扱い、社員からも搾取するような会社は、社会にとって有害だ。

かつて私が所属した出版社も、社員が存分に力を発揮できる環境づくりを軽視し、あげく、残業代は基本給に含まれている(違法)だの、退職金は支払いたくない(規約の1/4を提示)だの、法的に許されない暴挙を、平然と主張した。そんな主張が通ってしまえば、労働者は使用者のさじ加減でどこまでも軽視され、奴隷労働が常態化してしまう。

現代社会の労働は、人権尊重が大前提だ。それを理解できない企業は社会悪と、声を大にしたい。

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