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南房総 未来に希望を創る ルポ1

南房総、訪れたことはありますか? 透明度高めの海。水深2メートルいかないくらいの浅瀬でも、エイやスズキさんがのんきそうに行き交います。山から海に流れ込む小川は、カニたちの生息域。ちょっと山に入れば、沼から出てきたカメがノソノソと散歩中。近代的な観光地化があまりされていないので、静かでのんびり過ごせるのも魅力です。

この地域に、無農薬、自然由来の手作り肥料で野菜や果樹の栽培をおこなう若手のグループ、南房総オーガニックがあります。彼らが毎月開催する手作りマルシェに行ってきました。

テントの下に設置された長テーブル。大きなオクラやインカ系のジャガイモ、白いゴーヤやナスなど、都心のスーパーではほぼ見かけない珍しいものから、ツルムラサキ、モロヘイヤ、おからや玄米を食べて放し飼いで育つニワトリの卵、数種類のイチジクなどが、生産者とともに並んでいます。生産者のみなさんは1人、2人とやってくるお客さんと「●さんの畑、根切り虫います?」とか「先月の●●、ありがとうございました」など、ローカルトークを交わし、南房総の太陽のような笑顔が弾けていました。

艶のある野菜たちの横に、気になるビンが。ことし、チームのみんなでソラマメを育て、ドレッシングに加工した「南房総オーガニック」のオリジナル商品です。写真は持ち歩いてシェイクされてしまっていますが、しばらく置いておくとオイルが分離し、バイカラーボトルのようにきれいです。

ソラマメはチームリーダー・岡本高憲さん(47)の「おかもファーム」の一角で栽培。周辺の畑のソラマメを根こそぎ倒してしまった強風にも、チームのソラマメたちは負けなかったそう。その理由は雑草。抜かずに放置していた雑草が添木の役割を果たし、ソラマメを守ってくれたのです。自然の共生力、ビバっ! です。

ドレッシングはソラマメの味がしっかり感じられ、「これぞ、自然の恵み!」と、体も心も喜んでおりました。

次回は、チームの最年少、farm Salud(ファーム サルー、サルーはスペイン語で「乾杯」の意)の坪谷真実さん(27)を訪ねます。不耕起栽培の畑ってどんな感じだろう。何を育てているのかも、気になります( ..)φ

新聞紙でくるんだので、ラベルにインクが…(-_-;)

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