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リヴァプールの中盤センター

ここ2シーズンでChampions LeagueとPremier Leagueを制覇し、現代の欧州どころかクラブの歴史上最強のチームとも呼ばれるようになった現在のリヴァプール。もちろん選手の評価も高く、バロンドール候補に名を連ねる選手も出てきている中、あまり高い評価を得られないのがリヴァプールの中盤センターポジション。その中でも実力を疑問視されているのが、主に左IHを務めるジニ・ワイナルドゥムだ。

中盤センターの紹介

リヴァプールの主な中盤の構成は

ワイナルドゥム - ファビーニョ - ヘンダーソンの3人。

2018年にモナコから引き抜かれたファビーニョは、加入前からリーグアンで高い評価を受けており、筆者も獲得を熱望していた選手である。モナコ時代は2CHの一角として起用されていたがリヴァプールでは4-3-3の底で起用されている。高いフィルター能力、後方からの組み立て、サイドへ放るロングフィード等、攻守両面で活躍しており、コーチのペップ・ラインダースからも、「彼は混沌をコントロールする灯台のような存在。」といった評価を受けている。

同じく中盤に位置し右IHを務めるヘンダーソン。2015年にキャプテンとなったヘンダーソンにとって19/20シーズンは彼の努力が報われるシーズンとなった。近年精度を増したロングフィードや、切り替えの速さ、守備範囲の広さを活かしたカバーリング等、ファビーニョ同様攻守両面において大車輪の活躍をし、PL年間最優秀選手賞の候補にもなっている。そして彼を評価する上で無視出来ないのがキャプテンシー。リヴァプールというどこのクラブよりも人間臭い組織において、彼の人間性、熱量は絶対に必要な部分なのである。

そして最後に紹介するのが左IHを務めるジニ・ワイナルドゥム。今季PLで37試合に出場し、出場時間で見ても3000分近く出場。クロップからの信頼は厚いが、彼は中盤3人の中でも最も地味な選手だと言われる事が多い。リヴァプールサポーター界隈でも度々痛烈な批判を目にするが、筆者は彼が地味な選手だとは思えない。

中盤センターの役割

先程紹介した3人で構成される中盤センター。役割を簡単に説明すると"90分間いっぱい攻撃する為にいっぱい動く人達"だ。

この説明で納得してくれた方はスクロール3、4回分飛ばしてもらって構わないですが、納得出来なかった方はもう少しだけ付き合ってほしい。あとこれ、最近聴いてる曲。オススメ。

https://youtu.be/nGZXxzN4-Pc 

では説明の方に。

アンカー(ファビーニョ)

彼の主な役割は中央でボールを受け"パスで"攻撃を次のステップに進めること。守備ではカウンターの芽を摘んだり、空中戦、周りとの距離を意識し連動したプレッシングを行う。いずれにせよポジショニングの良さが求められる。

右IH(ヘンダーソン)

ビルドアップ時はCB脇に落ちて補助をしたり、ロングフィードで一気にゴールへのステップを進める。押し込んだ時は相手CB-SB間への進入等、静的、動的な役割の両方をこなすバランス感覚が求められる。守備ではピッチ横幅のカバー、ネガトラ時のゲーゲンプレス等。


左IH(ワイナルドゥム)

基本ヘンダーソンと役割は同じだが、異なる役割もあり、その役割がかなり大きなポイントだ。

ワイナルドゥムは、逆のIHに比べパスで距離を稼ぐプレーは少ないが、その分彼はボールを運ぶことで前進させる。そして重要なのが、ワイナルドゥムは中盤3人の中で唯一"単独で敵を剥せる選手"  という事だ。これをこなせるのは現在の中盤でワイナルドゥムとナビケイタのみ。クロップが彼に惚れて彼を使い続ける大事なポイントは、この"単独で敵を剥せる能力"だと考えている。

ワイナルドゥム契約問題とチアゴ・アルカンタラ・ド・ナシメント

ここ最近、ワイナルドゥムの契約延長交渉が滞っているというウワサがあり、一部ではワイナルドゥム側が延長年数に不満があると囁かれている。実際の所はファンには分からないが、そのウワサが流れ始めてからココ最近囁かれているのが、バイエルン・ミュンヘンに所属するチアゴ・アルカンタラ・ド・ナシメント獲得の噂だ。筆者はクロップが彼に求めている能力はワイナルドゥムに求めているモノと同じモノだと考える。

彼のプレー集を見れば分かってもらえると思うが、彼も単独で敵を剥せる選手だ。2人の違いは、ワイナルドゥムは技術的な面よりも強靭な肉体を武器にキープしつつ相手を剥がす事が多い一方、チアゴはより少ない手数、タッチで相手を剥がすのだ。

ワイナルドゥム→チアゴのメリットとしては、ビルドアップの形が増える事だろう。チアゴの方が中盤低めの位置でのプレーを本職としている所もあり、組み立てが非常に上手だ。長短のパスや、楔を打ったり自ら運んだり、アイデアが増える事は間違いないと思う。デメリットとしては、プレミア特有のフィジカルコンタクトの多さにチアゴが適応出来るか否かだ。怪我も少なくない選手なので、ワイナルドゥムの稼働率と比べると物足りなくなる可能性がある。逆にそこさえ適応出来ればプレミアNo.1中盤センターの座は彼のモノだろう。


まとめ

今回のnoteではリヴァプールの中盤センターについてまとめてみました。これは完全に私の目線だけで書いたので、他のリヴァプールサポーターの意見とは全く違うものばかりだと思います(笑) 少しでも皆さんがいつもと違った中盤の見方をして、何か面白い事に気付くきっかけとなれれば嬉しいです。初記事なので読みにくい箇所もあったと思いますが、最後までありがとうございました。遠藤さくらでした。だわーん。


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