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「自分にもできそう」と人に思ってもらえるようなロールモデルになりたい

■未来への展望を届けるために世界を変えることに人生を賭ける人々に出会う

デンソーでは、宇宙機器開発からCAE、故障診断、電磁適合性、半導体まで幅広い分野の仕事に携わってきました。2017年に米国・シリコンバレーのオフィスに異動しましたが、これまでに培った広い視野とマクロ的な視点がここでの仕事に役立っています。

ここで取り組んでいるのは「Shaping a better future」をコンセプトに「本気で世界を変えたい」という情熱を持った人たちと協力してイノベーションを生み出すことです。農業関連のスタートアップと組んで事業を立ち上げたり、他企業と協力してプロジェクトを実行したりする中で得られた、シリコンバレーのビジネスノウハウと未来への展望をデンソーに提供しています。

シリコンバレーと聞くと、クレイジーな連中が一攫千金を求めてガムシャラにやっているようなイメージを持つ人がいるかもしれません。しかし、実際にはルールや定石が存在します。起業家の回りには、ベンチャーキャピタルの人やメンター、アドバイザーがいて、さまざまなサポートを行っています。起業家は、言うなれば「ビジネスアスリート」なんです。スポーツと同じで、いい結果を出すためには、いいコーチといいチームが必要。だからこそ、人との出会いと人的ネットワークがとても重視されています。

■積極的に異分野の人たちとの出会うことでイノベーションの創出を目指す

シリコンバレーでは、多くの人が知り合いを紹介してもらったり、高額なセミナーに出席したりして、人と出会うために多くのエネルギーを使っています。ここでのビジネスや考え方、働き方は、日本とは全く異なります。ただ、大事なのは、どちらが正しいかを考えることではなく、それぞれの良い部分を積極的に取り入れていく姿勢だと思います。

私もフィンテックやヘルステック、不動産、保険など異分野の人たちと積極的に出会うことで、「新結合」によるイノベーションの創出を目指しています。

私は、10年前の臨死体験を通して「人生における時間は有限かつ短い」ということを強く意識しました。それ以来、「いつか」と考えることをやめ、「今やる」、「すぐやる」、「できるまでやる」ことをモットーにしています。

softbankの孫さんや、楽天の三木谷さんは、シリコンバレーでも成功者として有名です。しかしながら、残念ですが、これまで日本の製造業に勤める普通のサラリーマンがシリコンバレーで成功したという例を聞いたことがありません。

どこまでいけるか、やってみないとわかりませんが、私が認められ、「自分にもできそう」と他の人に思ってもらえるようなロールモデルになるというのが、今の私の挑戦です。

かつて、野茂選手がMLBへの道を開拓したことで、イチロー選手や松井選手、そして大谷選手などが普通にMLBで活躍するようになりました。僭越ではありますが、日系製造業の会社員のシリコンバレーへの道を開拓できることを信じて今年も頑張ります。

年齢の割には「未熟で青臭い」部分もあり恐縮ですが、今年もどうぞ、よろしくお願いします!

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