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僕たちの純情がもっとリーズナブルに。多摩動物公園。

21日の日曜日
正月に実家に帰った時、両親にやたらおすすめされた(父が撮った写真や動画を全部見せられた)多摩動物公園という所に行ってきた。
俺と石川と女の子2人の計4人で行った。(女の子は1人も来なかった。)

川崎から電車で1時間ちょっと掛かった。京王線に多摩動物公園専用の路線があり、外装内装共にデコレーションされてて可愛かった。家族連れが多く、子供がはしゃいでた。男2人で来てるのは俺たちしかいなかった。

(俺と石川)

着いてすぐに昼ご飯を食べた。食堂はやっぱり家族連れの客で混雑してた。何故か2人で遊ぶ時は普段と違うことをしたいって意識が強くてビールを飲んだ。良い天気の中で飲むビールは格別だったがかなり寒かった。石川はもともとビール好きじゃないのに、毎回「そろそろビールの良さがわかる頃」と信じて飲むんだけどやっぱりまずくて全然減らないし最終的には飲みきらなきゃいけない義務を自らに課して凄い顔して飲んでる。

(ライオンとライオン)

さあどこから周ろうかと多摩動物公園のマップを見るとまずその広さに驚いた。営業時間フルでまわってもあんまり余裕ないんじゃないかってぐらい。敷地が広いし内容もかなり充実してる。ここが世界初らしいライオンバスは並んでたので乗らず、外から見たけど十分楽しめた。風景に同化して閑散としてみえるけど実際結構いっぱいいるっていう。

(キリンとキリンとキリンとキリンとキリンとキリンとキリンとキリンとキリン)

サバンナエリアでおなじみの動物を見て、本日の目玉である昆虫館へ。

(当たり前のように石川の顔晒してるけど大丈夫かな)

〜〜〜ここからは虫苦手な人注意〜〜〜

昆虫館は何棟かに分かれてて、まず俺たちはトンボ館みたいなところに入った。節足動物的な色んな奴がケースに展示されていて、大型の展示にはその分野に詳しい人が立ってて質問もできた。

中でも興味深かったのがハキリアリの巣。

(石川とたくさんのハキリアリ)

この何時間でも見ていられる感じ。
ハキリアリをハキリアリに例えるとすればハキリアリで、巣はまさにハキリアリのそれそのものだった。

立ちんぼのおばさんが色々と詳しく教えてくれた。
ハキリアリが巣の中に独自の製法でキノコを栽培してメシにするって話で
石川は「キノコはどこにあるんですか?」と「キノコは見れないんですか?」を交互に20回くらい質問してた。

他には珍しいカブトムシや海外産のGなんかがたくさん展示されてて、貴重なんだけど受け付けない人には受け付けないだろうなって思った。あとゲンゴロウなど川の水生生物に情熱を持った立ちんぼのおっさんが農薬の話で「ボディーブローのように効いてきて云々」って比喩を使ってて良い感じだった。

トンボ館の最後にふれあいコーナーがあって、人懐っこいGやナナフシを手掴みOKという一歩間違えば虫が即死の体験コーナーだった。
写真の通り子供がたくさんいて、お母さんは基本的に関わろうとしなかった。俺がダンゴムシをいじってると子供に話しかけられた。

「オレねー!Gは平気だけどダンゴムシはキライなのー!卵持ったダンゴムシを友達にくっつけられてねー!トラウマになったからー!エヘヘー!」
卵アレルギーかな。

今更モザイクかけてるけど
俺と石川はトノサマバッタを手に取ってお互いの写真を撮り合って遊んだ。
トノサマバッタのケースに「トノサマバッタは集団で飼育すると茶色くなるよ」と書いてあって伊坂幸太郎の「グラスホッパー」が頭に浮かんだ。

「バッタは群れると黒く、そして凶暴になる…」

と(メタルギアソリッドにでてくるグレイフォックスの「追い詰められたキツネは、ジャッカルより凶暴だ」的なかっこいい感じで)書いてあったが結局あの小説にも何がバッタを「孤独相」から「群生相」にするのかは書いてなかったので理由が気になった。

係りのお姉さんに石川がきいてみるとそれは「ウンチ」だそうだ。

つっく。

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