台湾製のガスガンを入手
昨年……(おっともう年を跨いだので)一昨年のことのようですが、Amazonで7,999円で売られていたガスガンがあったようです。
なんでも台湾のLS(かつて日本にあったエルエスとは関係ない偶然の一致らしい)というメーカーが販売しているベレッタM92Fのスチールメッキモデル(INOX)だったようですが。
現在は販売していませんが、同じLS製のガスガンが今でもAmazonで販売されています。
それより安くSRC製のM92Fも売ってるんですが、こちらはスライドが金属製とのこと。
金属スライドはちょっとなぁ……
先の7,999円モデルのときにブログ記事やYouTube動画で取り上げた方がたくさんいらっしゃるようでいくつか拝見したのですが、なんか中身は東京マルイのM92F(旧モデル)のコピーなんだとか。
やばいなぁ。ワシそういうパチもんっぽいニオイがするの結構好きなんだわ。
しばらく迷っていたうちについポチッといってしまい、届いたのはジャンク品マルイ92Fと同時という、なんか色々とアレなタイミングになってしまいました。
とりあえず触ってみた
前の記事(下記)のジャンクC修理を再開する前に少しだけ触ってました。
同じモデルを購入した方の動画によると、コンペンセイターは金属製、リコイルスプリングガイドにネジ止めされてて、結構大きい径のレンチで開けないといけないっぽい。
そんな大きいのあったかなと探しましたが見当たらず、ちょうどいい感じで引っかかるマイナスドライバーがあったのでそれで開けました。
あまり強いトルクで締めてなかったのが幸いでした。
コンペンセイターを外したら、マウントレールがついた普通のM92Fになります。
なおスライドは無刻印。もういっそ無刻印のほうがいいんじゃね?と思ったりもします。
グリップパネルはマルシンのモデルガンのものが合うとか。
マルイ製との相互互換はなさそうで、修繕したジャンクCを第三国製コピーベレッタ風にカスタムする材料としてこのグリップパネルを利用するという目論見が崩れてしまい残念。
マック堺さんのレビュー動画でも指摘されてましたが、うちの個体もマックさんのとこでレビューしてた個体同様、セーフティーレバーが異様に硬い。
バラしてないので原因は不明ですが、あんまし触りたくないな。
とりあえずフィールドストリッピング。
アルミだが亜鉛だかのインナーフレームは無塗装で、7,999円のものと変わってないようです。
マルイのフレームと比較すると微妙に形状が違っていて、ちょっと摺り合わせが不安。
マルイのはスライドレールが入り始めるところが角を落としてあってスライド側に干渉しにくくなってるんですけど、こっちは切り立ってるので当たりが強すぎないかなとか
マウントレールはネジで直打ちなんですね。外すとフレーム強度が不安だから外せんなあ。
ちなみにネジ穴が外から見えてますけど、ネジ切ったときの切り子が見えるんよ……
中の機構を見ると、笑っちゃうくらいマルイのまんま。ちょうどマルイの92Fをいじってるタイミングで見てるのでそのまんますぎて。
ただ細部の作りはあちこち違うというか、仕上げが雑というか、なんかいまいち作動性がよくなさげ。
やっぱり日本の製品って工作精度が凄いんだなあ。
スライドを戻そうとしたとき、インナーフレームに当たってスライドが入らず血の気が引きましたが、リコイルスプリングガイドを外から少しねじったら入ったので、全体的にガタついてるのか、少し歪んでるのかも。
注油して摺り合わせたらスライドの動きは軽くなったので、本格的にグリスアップしたらもう少し作動性は上がるかもしれません。
CO2ガスガンにもなるという
なんでもこのハジキ、BATONの92F(BM-9)用マガジンを使うとCO2ガスガンに化けるんだそうです。(機構的にほぼ同じのSRC製もらしいが)
BATONがそもそもマルイの機構を基にしてるそうなので、さもありなんですが。
ただちゃんとスライドの摺り合わせをやらないと動作不良を起こしたら怖いし、LS製の樹脂スライドだとそもそもパワー負けして使っているうちにスライドが割れないか心配です。
SRC製は金属スライドなので幾分その心配はしなくていいのでしょうが。
ただそのままCO2にすると初速が出過ぎてしまいそうで法規制が心配。なのでCO2化は考えていません。
また、機構がマルイのとほぼ一緒ということで、マルイのマガジンを入れても動いてしまうん(逆もまた然り)だとか。
さすがに細部の微妙な違いで完全互換というわけではなさそうですが、まあ使えるというのは良い情報。
安くてもお勧めはしない
率直な感想として、いくら国産より安くてもこれを積極的に勧める理由は見つかりません。
CO2化前提の方はともかくとして(そっちは専門外)、旧92Fならマルイの新品でも追加でいくらか出せば買えるでしょう。もうちょい出せるなら新機構のM9シリーズも買えるし。
性能二の次でとにかく安く買いたいという理由なら止めませんが(それなら中古の良品を勧めたいが)、興味本位でもない限りは積極的に選択するほどの理由はないのかなぁというのが偽らざるところです。
うちの場合は完全に興味本位ですが、マルイ製部品との互換性という点で興味深い存在ですし、安く買える一風変わったハジキということで、話のタネにはなったかなと。
話のタネついでに、後日マルイ製のパーツも流用しつつ、作動性向上ができないか試してみてもいいかなと思っています。
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