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いじったら更にいじる所が増える

先日実施したメンテナンス作業の続きといえば続き。

思いがけずパーツ入手

東京マルイM92Fミリタリーモデルのジャンク品再生の結果、二挺再生することができましたが、その片方はシリンダーリターンスプリングが曲がっている状態のものを仮に組んでいる状態です。
部品の調達をしないといけないのですが、東京マルイの部品手配は例えばタミヤのようにWebから手軽に発注とはいかないため、手配をかけるまでが億劫で進んでませんでした。

それはとりあえず置いといて、もう何年も訪問していなかった某ガンショップに久しぶりに行ってみることにしました。
適当に買い物をして帰ってくるつもりでしたが、そこにマルイの純正部品が並んでいて、まさかと思い探してみると、92Fのシリンダーリターンスプリングが。もちろん買いましたよ。

帰宅して用事を済ませたあと、早速組み込み作業。
スプリングの交換は大きくバラさなくてもピンセットがあれば可能とわかっていたので、ものの数分で旧スプリングの取り出しと新しいスプリングへの入れ替えを終えました。

動作確認を行ったところ特に問題なし。これでジャンク再生品は二挺とも修理を完了しました。
今回修理したほうはカスタムベースにする予定ですが、どういじるかはまだ考えてません。

さて、先日メンテナンスを実施した他のものの動作確認をしていたところ、別の問題を発見してしまいました。

LS製92Fの燃費激悪

台湾LSの激安92Fの動作確認をしていたところ、二つの問題を発見しました。
ひとつはスライドストップが掛からないこと。そしてもうひとつは数発撃ったらガスがなくなってしまうとんでもない燃費の悪さ。

LSの発射機構は東京マルイ旧92Fの機構をコピーしているため、LSのマガジンをマルイの92Fに入れて動作させることができます。
確認してみると問題なくスライドストップも掛かり、ガスもわずか数発でなくなるようなこともありません。
つまり本体側の問題となります。

ちょうどシリンダーリターンスプリングを触っているところでしたが、そもそもLSのスプリングのレートってどうなんだろうというのは前から気になっていて、今回ついでなので外して確認してみました。

元から入っていたスプリング(写真中央の2本)を触ってみると、マルイ純正部品と比べても明らかに固い。
燃費が悪いのはシリンダーの動きが悪いから。ブローバックが完全に後退しきれていないからスライドストップも上手く掛けられない状態と推測しました。
この状態だと弾を入れても給弾不良を起こしていたのではないでしょうか。

とりあえず念のため買っていた予備のスプリングに交換する前に、先ほど交換して残っていた曲がったスプリングを入れてみます。

スプリングのレートは重要

暫定的に入れ替えを実施。片側入れ替えてもう片方は抜いていますが、ジャンク92Fも片方でとりあえず動いていたので、確認だけなら十分でしょう。
組み込んで、スライドの動きを見たところ明らかに軽くなっています。

まずはスライドストップが正常にかかるか5回確認。ちゃんとスライドストップが掛かるようになりました。
つまりブローバックはちゃんと後退できていることになります。

つづいて燃費。正確には測りませんが、作業前は10発撃ててないので、ガス補充なしでここから10発撃てれば明らかに改善がみられます。
続けて10回トリガーを引いてもまだまだガス圧が下がる感じがしません。完全に改善しましたね。

海外製ガスガンのメンテについて調べてみると、ハンマースプリングなどのレートがCO2運用前提で日本のフロンガスで動作させるには固すぎるため、柔らかいレートのものに交換するというものが見られます。
今回の場合はシリンダーリターンスプリングのバネレートが強すぎることが原因で、マルイ純正のスプリングと入れ替えることで適正なレートになり動作が改善したものと思います。
例えばこの銃をCO2運用にする場合は、スプリングを元に戻さないと今度は柔らかすぎて問題が出るものと推定します。
スプリングレートは動作タイミングを決める上でかなり重要で、バランスが崩れると動作不良やそこまでいかなくても動きの渋さに繋がるため、あまり軽視できないなという思いです。

さて、修繕をしている間に手配をかけていた部品が届いたようなのですが、所用ですぐに取りかかれないので後日の作業となります。

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