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マルイM92Fトリガー動作修理

前回時系列的に書いていったらちょっとわかりにくくなってしまったので、本題に入る前に改めて状態を整理。

購入時

ジャンクA
シリンダーリターンスプリング2本、ピストンカップ欠損。フロントサイト白塗り。
グリス固着、一部プラ浸食あり。
トリガー機構正常。

ジャンクB
インナーバレル、右側セーフティーレバー、マガジン欠損。機構正常。

ジャンクC
スライド側スライドストップ受け口に破損、トリガー機構に異常。

調整後

ジャンクB(修理完了)
ジャンクAから欠損部分を移植、動作正常。

ジャンクA(修理仮完了)
破損部分やジャンクBへ移植した部分をジャンクCと交換・移植するも、シリンダーリターンスプリング1本を破損、1本のみで仮組み。動作正常。

ジャンクC(予備部品化)
トリガー機構(ダブルアクション)不良、整備後の残余部品

ジャンクAおよびBを再生したという状態ですが、ジャンクAについてはシリンダーリターンスプリングの再修理が必要です。

今回はジャンクCのトリガー機構修理に取り掛かります。

ダブルアクションの不良

前回の修理の際にグリップパネルを開けてみたところ、トリガーバースプリングが外れていたのでまずここに問題があるのは明らかでした。
ここはスプリングを調整して外れにくくしましたが、それでも一回目のダブルアクションはせいこうしても、二回目からまた空振りを繰り返すようになります。
トリガーバーの動きを見ると、一回目の動作後にバーが僅かに落ちているように見え、触ってみるとパチンと部品がはまる手応えがあります。

こちらのブログ記事が大変参考になりましたが、まさにこの記事と同じ状態に陥っていたものと思います。
トリガーバーとハンマーの山の噛み合わせが悪くなっているので、山を削って噛み合わせの調整を考えましたが、なんか今回はトリガーバーの湾曲のような感じがしました。

というのも、過去に(メーカー失念)ベレッタのトリガー操作を乱暴にしてトリガーバーを曲げた人がいるのを見たことがあり、今回ジャンクCを受け取って状態を見た感じ、ちょっと雑に扱われていた個体と見ていました。
ホールドオープンした状態でスライドをぶつけた形跡(そのせいでスライドストップの受け口を破損)とか、グリップパネルのビスの錆とか、割と手荒く使われていたのではないかなと。
そういう扱いをされていたとすると、トリガーのガク引きを繰り返したりしてトリガーバーが経年で曲がる……というのは想像できるところ。

改めて当該トリガーバーと他のトリガーバーを見比べるとやはり僅かに湾曲しているように見えます。
少し反対側に反らしてみて組んでみると、あっさりと問題が解決してしまいました。……もう少し難儀すると思ったんだけどな。

調整後はダブルアクションも正常に動作するようになり、部品を削らなくても大丈夫なようです。
とりあえず組み直しますが、グリップパネルの右上側ビスのネジ山がなめてるっぽいのよね。トリガー動作がおかしいからと力入れて締めすぎた?

最後に動作確認としてジャンクAのスライドを組んで動かしてみましたが、概ね問題ないかと思った最後、突然閉鎖不良を起こします。
何事かと思いバラすと、シリンダーリターンスプリングを噛んで破損していました。
バネがヘタっていて作動時に暴れていたのか、それとも本来2本あるところを1本で動作させて負担をかけすぎたのか。
やはりシリンダーリターンスプリングをちゃんと調達しないといけません。

※追記
シリンダーリターンスプリングは東京マルイに在庫状況の照会をかけているものの回答がなく、別モデル向け部品での代替修理ができないか目論んだところ、決定打に欠ける状態です。
先に手元が狂って曲げてしまった純正品がかろうじて修繕できたため、この記事の公開時点では修繕品1本で動作する仮復旧状態にまでは復してます。

ひとまずジャンク再生はおしまい

破損しているスライドの補修作業はやっているのですがこれ以上は部品調達が出来ないとやれることがないので、ひとまずは今回一連のジャンク修理はこれでおしまいです。

スライド一式でジャンクとして安く出ていたら購入して、今回修理したジャンクCのフレームと組んで再生する可能性はありますが、それはあまり前提にしないほうがいいかな。

ジャンクBが修理完了したのと、台湾LS製の92Fが動かしているうちにセーフティーレバーの動きの渋さが取れてきたので、ひとまず完動品が二挺確保できている状態です。
SIG P226 RAILもあるので、これ以上増やす緊急性もないかなと。
面白い修理素材があれば手を出してしまうかもしれないけど、自分の手持ちを作るためにやる必要性はないので、修理したものをフリマに出すとかになるのかもしれません。

……などと言いながらヤフオクとか見てるので、まあまあ危険です。

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