マニアックカレーナイト vol.1 ~ 呉海自カレー食べ比べ ~
カレーは飲み物
店主が好きな飲み物の一つに、カレーがあります。
はい、皆さんがよくライスとともに召し上がっている、インド料理由来のカレーです。
店主は、カレーは飲み物、またはスープだと勝手に分類しております。なので、飲食店でカレールゥのみを注文して、時々困惑されます。ですが、ライスを食べ残してしまうので、最初から提供しなくていいという意向のもとです。食べ物を粗末にしたい訳ではありませんので。
店主の好きな物を勧めるマニアックナイト
Manikは、不定期営業スタイルです。つまり、イベント営業を中心に店を運営していこうという、店主の思惑が有ります。
今後、10月11月とゲストがお越しになるイベントも決まっておりますが、毎回毎回ゲストをお呼びできるほどの太いパイプはございませんので、当然、飲食物を絡めたイベントを企画する方が早いです。
自分で言うのもなんですが、店主は多趣味です。そして、興味関心があるものもたくさんあります。店主の好きなものをただただ推すだけのイベント。それが、マニアックナイトです。
カレーを選んだ理由
マニアックナイトシリーズの第一弾に選んだのは、カレーです。
何故、カレーにしたのか?それは、以前から食べ比べをしたいカレーが有ったからです。
それは、呉海自カレー。広島県呉市の企業が、海上自衛隊の全面協力の元で行っているカレー事業です。
この事業、実は店主の友人が関わっているのですが、身内びいきを差し置いても、美味いし、面白い企画をされているのです。
呉市に観光に来られるなら、大和ミュージアムもいいですが、はしご海自カレーもおススメです。
こちらは、2019年バージョンの呉海自カレーガイドブック。1店舗1部隊、30部隊のカレーと提供店が紹介されています。つまり、呉市内30店舗の飲食店さんで、30種類の海上自衛隊カレーが食べられるのです。
さて、ここで疑問が浮かびます。
何故、1つのレシピで作るはずなのに、部隊毎に提供する飲食店が違うのか?
それには、深いわけが有ります。
カレーは重要な食べ物
今回、食べ比べナイトをしたときに、前述の友人が来てくれて、海自カレーの説明をしてくれたのです。
友人によると、海上自衛隊にとってカレーというのは、とても重要な食べ物なのだそうです。
ご当地カレーとよばれるカレーには、呉以外にも横須賀や佐世保、大湊、舞鶴といった海上自衛隊、旧大日本帝国海軍に由来する土地の御土産品としても、海軍カレーというレトルトカレーを目にすることが有りますよね。
海上自衛隊は、船がベースの生活です。勤務地が船ですから、当然、私たちのようにスマフォでカレンダーを確認できるような状況ではありません。一旦、外海に航海へ出てしまえば、数か月、下手したら年単位で海上生活が待っています。その中で、カレーはとても重要な役割を持って、隊員にふるまわれるのです。
カレーの持つ重要な役割、それは時間の合図です。
毎週金曜日の昼食。海上自衛隊すべての部隊が食べるメニューは、ただ一つ。そう、カレーライスなのです。
朝晩の区別がつく海上艦ならともかく、水中に潜って進む潜水艇では、昼夜の区別が時計だけではわかりません。そんな環境下で、週に一度、昼食にふるまわれるカレーは、隊員さんたちの大事な合図となるそうです。実際に、1週間=1カレーとして換算しているそうで、「あと2カレーで陸に上がれる」というような目安に使われているとのこと。
実際に、呉には花金カレー部という活動もあって、金曜日にカレーを食べてSNSにアップすると言う活動を続けている友人たちもいます。
カレーは部隊のプライド
もう1つ、海上自衛隊にとって、自分たちのプライドを象徴するものだという話も、友人から聴きました。
船で暮らすと言う事は、水も食料も最低限しか用意されていません。漫画「ONE PIECE」に出てくる、黒足のサンジ(ヴィンスモーク・サンジ)の名言にもこうあります。
「海でコックに逆らうことは、自殺に等しい行為だとよく覚えとけ・・・食いモンを粗末にすんじゃねェよ・・・」
麦わらの一味でのサンジの役割は、コック。船乗りにとって、コックは自分たちの体調管理をしてくれる大事な存在です。そして、コックにとっては、乗組員の体調が皆、健康であるということが、コックであることのプライドの象徴なのです。
これは、呉海自カレーにも反映されていて、たとえば、護衛艦「かが」のカレーをお店で提供するにあたっては、クレイトンベイホテルの料理人さんたちに、護衛艦「かが」の料理長が直接、レシピと作り方を伝授して、味を再現出来たら、初めて護衛艦「かが」カレーを提供する許可が下ります。そして、提供許可が下りた後も、呉に帰港したら、部隊全員でカレーを食べに行って、自分たちの隊の味がちゃんと守られているかと確認したりされているそうです。ときには、「味が違う」という場合も起きるようで、その際には、一時提供を中止するように申し出が有り、再度レシピや作り方の指導が入り、再許可が下りて提供再開する、ということもあるそうです。
まさに、プライドの象徴ともいえる呉海自カレー。その徹底した管理体制を知って、ますます、店主は呉海自カレー推し勢になりました。
呉海自カレーを食べ比べた結果
さて、ここまであおってみましたので、広島県民ならともかく、他の都道府県にお住いの皆様には、呉海自カレーをどうやったら食べ比べられるのか?というモヤっとしたお悩みが湧くのではと思います。
だって、お店で出てくるカレーって1皿で充分だし。
今回、Manikでは、レトルトカレーで呉海自カレー9種類と大湊海自カレー2種類、そして限定品の空母いぶきコラボカレーの計12種類のカレーを食べ比べました!
どうです?パッケージもプラモデルちっくで、凝ってるでしょう?
で、小さな紙コップに1/3ほど注いで、少しづつめしあがっていただきました。冒頭にお伝えした通り、店主はルゥのみで飲む派ですので、ライスとパンはトッピングとしてお出ししました。
食べ比べナイト当日の一番人気は、7番の呉教育隊。ひき肉と茄子のカレーでした。次いで、3番の掃海母艦ぶんごの牛すじカレー。
店主の個人的な好みは、大湊海自カレー2番、護衛艦おおよど。淡い外見の色味とは裏腹に、ガツンとスパイスの効いた程よい辛さ。
ま、ぶちゃけ
「どれもマジうま!!!!!」
と、皆が口々に言うレベルの美味さなんですよ。
この呉海自カレーレトルト。
レトルトカレーなのに、ちゃんと具材が大きいし、肉片もゴロゴロ。
多分、10月か11月にも、呉海自カレー食べ比べナイト再度実施します。というか、既に、今回ご参加されたお客様より、次回も来たいとのお声があります。よろしければ、是非、ご参戦ください。
3種類、6種類、全制覇コンプリートで料金も分けております。ご自分のお腹とご相談の上、お選びいただければと思います。
マニアックカレーナイト呉海自カレーのまとめ
以前、東京から来た友人に当時7種類だった呉海自カレーのレトルトをアソートで、土産として渡しましたが、どれも美味かったと喜ばれました。
レトルト版は、広島駅の2階Ekieでも買えますし、広島の大手食料品スーパーでもお取扱いされているようです。公式ページからのお取り寄せは、2019年秋時点では準備中との事です。
御土産品として、また、呉観光の一環として、店主は呉海自カレーを大プッシュします。
カレーはプライド、という下りを聴いて、すかさず「サンジィィィィ!」と麦わら船長が頭をよぎったヲタクな店主ですが、その意気込みをきちんと受け取り、素晴らしい商品として送り出している友人にも改めて敬意をかんじました。今後も勝手に応援し続けていきます。
マニアックカレーナイトなので、呉海自カレーだけでなく、世界のカレーを皆さんと楽しむイベントにしてまいりたいと思っております。
また、「ONEPIECE」もですが、店主の好きなマンガやアニメ、小説、芸術作品についてのマニアックナイトも今後企画してまいります。
こちらでも店主のマニアックさは文書化してまいりますので、引き続きお目通しいただき、Manikにもお越しいただくきっかけになれば幸いです。
最後まで、お付き合いくださり、ありがとうございました。
店主 拝
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?