考察 新規カードの登場によるラビュリンスの立ち回りの変化

新弾フォトンハイパーノヴァにてラビュリンスの新規カードが発表されました。カード名はビッグウェルカムラビュリンスで効果は2つ。

①山・手・墓からラビュリンスを特殊召喚して自分の場のモンスターを手札バウンス
②墓地のこのカードを捻って自分フィールドの悪魔を手札バウンス。場にレベル8以上の悪魔がいれば相手カードも選べる

レディオブザラビュリンスの時と違い実に素晴らしい効果です。どちらかターン1なのがネックですが出せる範囲が広いのは助かりますね。
今回はレディを含めた新規カード登場によってラビュリンスはどう変わるのか、はたまた変わらないのかを考察していきます。

おさらい

前回のラビュリンスの記事にも記載していますが、考察の前にラビュリンスが抱えている課題についておさらいしたいと思います。しっかり理解している方は読み飛ばして貰って大丈夫です。
・ウェルカムに対するうららへのリカバリー
・ライスト羽根拮抗へのケア・リカバリー
・罠型故の後手捲り
この3つが私が考えるラビュリンスが抱えている主な課題です。

<ウェルカムに対するうららへのリカバリー>

タクティカルマスターズ発売時にはラビュリンスを安定して供給する方法はウェルカム1種類のみでした。サーバンツや城でssできるものの、ウェルカムよりは期待できません。これまでのラビュリンスへのうららの打ちどころはサーバンツではなくウェルカム一択でした。ラビュリンスは罠で除去してモンスターによる誘発効果でアドを広げるテーマなのでウェルカムにうららを打たれるだけでリソースが一瞬で尽きてしまいます。

<ライスト羽根拮抗へのケア・リカバリー>

エルドリッチと違い通常罠に墓地リソースになる力は無く、打たれればラビュリンスモンスターの効果も起動できなくなります。相手の展開が全て通り、リソースも0から確保しないといけないので通ればまず負けます。テーマ内に無効効果がないのでケアする方法は墓地にバックジャックを落とすことくらいしかありませんでした。

<後手捲り>

どのデッキでも課題になる事ですが展開系と違い戦闘を介して除去ができません。6枚の手札で相手の2ターン分の展開を捌くのは至難の技です。エルドリッチは激流スキドレ等の永続を開けば捲れる事もありますが、ラビュリンスとは相性が悪く家具+バックジャックやサイド任せです。まあ後手捲りに関してはどのテーマも考えないといけない事なので有って無いようなものだが。

課題解決

レディオブザラビュリンスとビッグウェルカムラビュリンスがどの点を解決してくれるかを見ていきましょう。

<レディオブザラビュリンス>

罠の発動にチェーンして別の罠をセットできるので、相手のメインフェイズ開始までに空打ちできる罠をセットしている事、ブービーゲームがデッキに入っている事を条件にライスト羽根に耐性が着きます。サイドから除去カードを積むのでカード1枚で負けに繋がる可能性を潰せます。

<ビッグウェルカムラビュリンス>

ラビュリンスを特殊召喚できるようになりウェルカムに対するうららに耐性がつきました。墓地からの特殊召喚にも対応しているので、破壊されたり家具のコストにしたりしたラビュリンスを再利用しやすくなったもの嬉しい点です。また墓地効果で条件付きではあるものの相手のカードもバウンスできるのでライスト羽根に対応できるカードが増えました。

どちらも後手捲りに対しての仕事は期待できないものの1番の負け筋であるライスト羽根に強くなるのは罠型を使う上でシンプルに強化になります。

立ち回り等の変化

では次に新規登場によってラビュリンスがどう変わるのかを見ていきましょう。

<レディオブザラビュリンス>

情報公開時からパワーカードと騒がれていました。ゆるゆる条件での特殊召喚、罠の補充、盤面生存力と書いてある事は誰が見ても強いと言えるでしょう。しかし私は情報公開時からずっと弱いと言い続けています。理由はラビュリンスの課題を解決してくれたとは断言できないからです。つい先程ライスト羽根に対する耐性が付いたと述べましたが、あくまでも条件付きです。罠の補充もセットしたターンには発動できないし、ラビュリンス特有の誘発効果もないのでアドバンテージは稼げません。要するに「仕事はするけど役に立っていない」んです。
そもそもラビュリンスで1番強い動きは城を構えつつウェルカム2枚をセットと墓地で反復横跳びさせる事です。レディはこの動きに何一つ貢献していません。対戦動画でもレディを優先して負けている動画が結構あります。レディの本当の役目は盤面形成しきった後、トドメの一撃を刺す事です。ですのでレディが登場したからといってラビュリンスの立ち回りは変わりません。私は出張ギミックの方が課題を解決してくれると思っているのでレディを不採用にしていますが、レディが欲しい場面は1度たりとも来ていません。勝つ時はレディがなくても勝つし、レディが有れば負けなかった試合もありません。勝つ時も負ける時もレディは必要ないんです。

<ビッグウェルカムラビュリンス>

レディは酷評しましたがビッグウェルカムラビュリンスは違います。ウェルカムにうららを打たれてもビッグウェルカムでラビュリンスを揃えつつアドを取りにいけるようになったのはテンポを取る上で非常にいい強化になっています。通常罠で墓地効果を使ってモンスターをバウンスできるのはライスト羽根に対しての耐性にもなり、自分のアリアンナを戻せばリソース回復にもなります。ウェルカムと違って除外してしまう為城主での再利用が難しくなるが、ラビュリンスセッティングのお陰で使い回すことができるので勿体ぶらずに使いましょう。

総括

新規2枚でラビュリンス自体の戦闘スタイルが変わる事はないと思います。城主とサーバンツでアドを取る。この動きにビッグウェルカムが更なる安定感をもたらしてくれる程度に考えておくといいでしょう。使いやすいウェルカムラビュリンス名称の罠が来てくれたお陰でラビュリンスセッティングで詰めるプランも取りやすくなりアリアンナでのサーチに択が生まれやすくなってきます。場にラビュリンスを供給しやすくなったのでより少ないターン数で決着が付くことを考えるとレディを採用するか出張ギミックを採用するかデッキ構築の段階から幅が広がるのでより高い練度が要求されそうです。

サンプルデッキ構築

ニューロンにまだビッグウェルカムが存在しないのでバラージュで代用しています。またエクストラは自由度が高いので出張ギミック以外は記載しません。パニッシュメントや鍬で使うカードを入れてください。

レディ採用型の純ラビュリンス

レディ不採用型の純ラビュリンス

烙印型ラビュリンス

ダイノルフィア型ラビュリンス

新規が登場して急いで執筆したので殴り書きみたいな感じですが、新弾発売後使用感等を確認して改めて構築記事を書こうと思いますので楽しみにしておいてください。
今回は以上