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タイ沼の発展と現状

 

はじめに


日本におけるBLの歴史とタイ沼の発展を書こう書こうと考えていながら、遂に4年が経過してしまいました。

その間、世間では新型コロナウイルスが流行したり、タイ沼がTwitterでバズったのをきっかけに、タイBLファンが日本でも爆発的に増えたり、それと前後して日本のメディアでもタイドラマが取り上げられたりしました。あれよあれよという間に、私のフォロワーさんも私もフォロワー数が爆上がりしましたが、私はその流れについてゆけず一旦離脱。
今は減りゆくフォロワー数を眺める日々です。減った理由は、私自身が活動していないと判断されたことと、私の考え方に賛同を得られなかった事、なとが主だった理由かと思われます。

それから沼を去った方もいらっしゃいます。
フォロワーさんの中には、新規ファンとの温度差に順応できなかった方や、実生活が多忙過ぎて萌活どころでは無くなった方もいると思います。
かく言う私も後者の部類に入ります。

ここ数年のタイ沼の状況


 日本国内でタイドラマが次々と放映され、ファンもファンクラブも増えた分、さまざまなトラブルも見られる様になりました。そこで何故そうなってしまったのか、ちょっと真面目な分析をしてみることにします。

 最近の騒動のきっかけは今年2022年の夏、タイのタレントさんが1万人規模のイベントホールで2日間に渡るライブを開催したことに始まります。

ライブチケットは抽選。転売屋も出現。一部ではチケット詐欺疑惑も出現した様子。注意喚起のツイートが私のタイムラインにも流れてきました。

日本でタイの推しさんが活躍するなんて、それまで夢のまた夢でしたから、正直嬉しいには嬉しいのですが、なにぶん活動の場が日本なので、彼らの著作権や肖像権その他諸々、許可なくSNSに公表してはいけない事態となりました。

その中でモラルを守れないファンも出現しています。

具体的には、
★撮影禁止の会場を撮影し、なおかつSNSにアップしてしまった。
★ライブ会場以外でも推しに会える様に、宿泊施設を変えてしまった。
★出待ち行為の禁止を拡大解釈して、誤った情報をSNSに書き込んでしまった

上記二つは、発言者が日本非公式ファンクラブ運営者であったことから、タイ沼界隈のファンの神経を逆撫でする事態となりました。
その後、問題となった人物のモラルを欠いた行動が、ライブ参加者から告発されました。被害に遭われた方、嫌な思い出までできてしまいお気の毒です。

一方拡大解釈の件では、書き込み内容の出どころがはっきりしなかったことと、事実確認をタイと日本両国のFC(ファンクラブ)に丸投げしてしまった事が、今もなお波紋を呼んでいます。
つまり、バズる以前からあるFCも今回問題を起こしたFCと一括りにされて、感情的に叩かれてしまったのです。
私個人の見解としては、元々『火種』(叩かれる要因や誤解されやすい要因)がなかったとは言い切れないです。

しかしFCとしてはタイ沼がバズる以前から、推しの応援やファンを増やすべく活動されていましたから、そこはきちんと評価すべきだと思います。

タイ沼民の分類

今回、さまざまな意見が飛び交い、界隈がザワついておりますが、その【さまざま】がどうやって生まれたのか、簡単に分析してみます。
以下、ツイートしようと思って書いた文章です。

 タイ沼をひとつの流行ととらえる。
初めは決まりも何も分からず、手当たり次第に挑戦していた。そこから文化や言語を学ぼうと意欲が湧き、中には実際に渡航する方々が現れた。

【生まれた流派】
[海外遠征組][言語学習組][情報収集組]
[創作組]これらすべて一部兼任もあり

数年後、語学を習得したものは、字幕をつけたり、推しや本国のファンと直接話す方も現れた。

ドラマの字幕問題も、実は結構揉めていました。
当時は字幕を誰でもつけることができたので、まとめてアップロードされた字幕を、別の方が勝手に書き換えたり、ひどい場合翻訳者の名前のみ書き換えられていたり、ということもありました。

どこを正論とするのか難しいところですが、《私が翻訳しているので、他の方は書き込みしないでください》という書き込みもありました。
また、《翻訳まだですか、早くして》という失礼な書き込みもあったそうです。
某FCに至っては、《私達がドラマ制作側に許可を得て翻訳しているので、関係者以外の書き込みは許さない》という宣言さえあったのです。

しかし今になって考えてみると、これは今まさに問題になっている、FCの特権意識とも言えるのではないでしょうか。

タイの推しが日本に進出しだしてから、少しずつ歯車が狂い始めた。推しを強く愛するファンは、より強く求め始めた。そこでファンは大きく二派に分かれた。
ひとつは排他的、もうひとつは包括的な考え方。他推しは押しのけ退ける、新規ファンは認めない。もしくは自分とは関わらないで欲しい、など。
排他的集団には馴れ合いとエコーチェンバー効果があり、一同リーダー的存在に睨まれると、ブロックという形で排除される。バズってから、今までの仲間と温度差を感じた方も少なからず居ると思う(私は感じている)

【生まれた主義】
[新規認めない派][ご新規さん歓迎派]
[ご新規さん邪魔しないからこちらも放っておいて欲しい派]

私のフォロワーさんも私自身も、もれなく各々の派に分かれまして、残念ながらかつての楽しい関係も様変わりしてしまった感じです。

私自身が今までマイナーカップル推しでしたが、その同じカップルを推すご新規フォロワーさんが増えたので、私も仲間に入れて欲しいと思い、ご新規さんを受け入れ、現在に至ります。

ここで、タイ沼民は[新規][古参]と称される様になりました。バズる以前からのファンは[古参]に当たるみたいなんですが、バズってから既に数年経過しているので、もう新規も古参も関係ないと私は思うんですよ。

【生まれた分類】
[新規][古参]

 

そして遂に日本もタイの芸能に収益を見出した


タイドラマは一般的になり、ファン層も広がった。層の広がりとは年齢、性別のみならず、知識や人柄も含まれる。
タイ沼がバズる以前から、非常識な方はポツポツと出現していた。だがそうした問題児は少数派だった。タイ沼人口がそこまで多くはなかったから、問題児の発言もそれほど目には止まらなかったのだ。

だが今はその問題児自体も増えたと感じる。
よく知らない相手に対して、オープンな場(表垢)で引用リツイートなどを用いてご本人に直接攻撃する。気になった点の改善策を考える批判ではなく、単なる好き嫌いの幼稚で感情的な意見。
そこから言葉尻を捕まえては、叩くことが連続している様に感じる。

沼が荒れているという意見はその通りだが、私個人には発言者が当事者でないような印象を感じ得ない。

今年になってからタイ沼は次のステージに進んだ

以上、ざっと流れを追っただけでも、【流派】【主義】【分類】とタイ沼民のファン層は複雑なことがわかる。
だからこそ吹き出した問題に対して、考え方も反応も、その後の対処法もばらつきが出るのではないでしょうか?

タイ沼をフォロワーさんと楽しむには、今一度各々がゆっくりと考える時間が必要なのかもしれない。
情報を求めるだけなら、友達は要らない。今後もフォロワーと共に楽しみたいのであれば、より個人のインテリジェンス(知能、知性)を培うべきではないだろうか。

各々が落ち着いて意見を出し合えば、合意は得られずとも、なんらかの折り合い(あまり好きな言葉ではないですが「住み分け」も可能なんじゃないかと思います。

みんな仲が良ければいいのにな、と私は素直に考えてしまうけれども、人によってはそんなのキレイゴトと評されてしまうかもしれない。
しかしマイナーカップルを同じく推すフォロワーさんがいる様に、タイ沼で持ち上がる問題を前向きに考えているフォロワーさんもいるので、自分も保守的にならず、価値観をアップロードしていきたいと思います。
(2022.9.10)

感情に囚われることもあるけれど、理性的に物事を分析して解決法を考えるのが好き。 絡まった糸をほどくヒト。