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クリエイション・ストーリーズを観た  記:大橋

今日は昼から出社の予定で、出勤前に近所の美味しいお蕎麦屋さんで温かい花巻そばと舞茸丼頂きました。


激烈に美味かったです。大橋です。


温かい食べ物が美味しく感じられ始める今くらいの季節がとても好きです。鍋も極寒の冬よりも今がいい。

変わり目好き。

先日みたトレインスポッティングの劇場広告(?)、映画始まる前のあれですね、あれで観て以来気になっていました。

私がティーンのころに最も輝いていたバンドであるオアシスを見出したことで有名なアラン・マッギーの自伝的作品ということもありましたが、先日書きましたトレインスポッティングのスパッド役で一躍有名になったユエン・ブレムナーが主演を演じていたところも大いにそそられました。あのへんな顔、やっぱり惹かれるものがあります。

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ダチョウ的


この手の伝記映画は、その方が今もなお輝いていて業界に君臨しているパターンと、凋落してしまって見る影もないパターンがあるのですが、こちらは後者のほうです。

斜陽ものですね。

お話は70年代、デビッド・ボウイ全盛期の頃のグラスゴーから始まり、音楽好きで金儲けが得意な若者が、パンクムーブメントに突き動かされ自らのバンドを引っさげロンドンへ。

しかし売れない。

ビッグになる宣言をして家出同然で田舎を飛び出したものの鳴かず飛ばずで生活はひっ迫するは、親からの圧力はパネェはで、パンク歌手のプライドをすてて国鉄で仕事にありつくわけですが、商売もカルチャーも大好きなアラン青年は副業でライブハウスを経営をはじめます。

これが転機となり、様々なバンドと知己を得て、レーベル経営に乗り出すわけです。

いま聴くとなんぜなん?となりそうな楽曲ですが、このジーザス&メリーチェーンの曲がバカ売れし、かつてグラスゴーのバンド仲間のボビー・ギレスピーのプライマルスクリームがエポックメイキング的なこのスクリーマデリカを発表します。


この映画の帰り路に久々に聴きましたが、初めて聞いた時の衝撃はよく覚えています。もちろんリアルタイムではなく、2007年くらいでしたが、誰かに教えてもらって、こんなすごいアルバムあったのかと、夢中で聞いた覚えがあります。まさに捨て曲なしのマスターピースです。

この頃にはもうグラスゴー出身の名士の仲間入りで、調子乗りまくり、かつでボウイに魅せられて化粧をしていたところ殴ってきた父親も認めざるを得ない成功者に。

詳しくは本編でご確認いただきたいですが、オアシスとの邂逅のところ、アクトオブゴッドとはこのことで、ここに至るストーリーから、その瞬間には鳥肌立ちました。
アランが声をかけた時にノエルがさも興味ない風に演技したと何かで読んだのですが、その辺りもリアルに再現されておりました。

成り上がりから頂点を極めて没落した人ですから、実に多くの視点から様々な語り口での箴言が溢れており、カラフルな作品でした。

物語のトリガーがこの人に興味あるかないかなんで、万人受けしないかもしれませんが、トレインスポッティングが好きな人には確実に刺さりそうです。


そして、たまにはこうして家族に秘密で仕事を休んで、映画を観たり、好きな物を食べたりするのはいいものだなと思いました。
まるで外国で旅してるような心持ちでとてもリフレッシュできました。
月一くらいでこんな日を設けてみようかと画策してます。

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