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めかくしマッチングに参加してきたときのはなし

こちらは2019年の7月にFacebookに投稿した記事のアーカイブです。

【長文注意】


先週の日曜日、森林原人さんが主催する「ガチャ式マッチングイベント」とゆーものに参加してきました。

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完全目隠しで行うゲームやトークやペアヨガ等の様々なコミニケーションを通して、自分と相性のよいヒトを探す出会い系イベント。もうちょっとカッコいい言い方をすると「視覚情報なしで得た印象」と「見かけ込みの印象」の差を通じて「自分の異性への接し方」を改めて実感するワークショップ。
第2回ということで、まだまだテスト段階の様子。
今回は男女15人づつ計30人の参加。年齢はたぶん男性が20代半ばぐらいから50代前半ぐらいまで、女性は30歳手前ぐらいから40代後半ぐらい。
男子控室は自分含め、わりと恋愛慣れしてなさそうな印象の方が半分、余裕のありそうな方が数人。ちょっとエロ系期待感の強い空気のヒトが数人。

ワークショップ的な気持ちで来てみたらガチのマッチング方向で気合の入った緊張感が漂っていて、ビミョウに笑える。どっかで見た光景だなあと思って考えてみると店舗型風俗の待合っぽいぞw

第1部:本能の恋人
内容は三部構成になっていて、第一部は、目隠しをしてのアイスブレイクから相手を確かめていく時間。
1)誘導されてペアを組み、手を握って感触を確かめる
まだまだガチに緊張しているので正直、手汗が気になります。
2)ペアを変えて二人で意味のない造語を作り、その言葉を発しながら歩き回って自分の相手を見つける
たぶん、女性に見つけてもらうケースが多かったような(自分はそうでした)。
聞いていた感じ、男性のほうが「発する」意識、女性のほうが「聞く」意識が高めな印象。
3)手を握って初めてのデートプランを話し合う
4)男性が背中からハグして一週間の旅行プランを話し合う
いつものことながらこういうときにはイニシアチブを取れない自分。相手の希望を聞いて与件を整理し、「興味を持ちそうなプラン」を提示するのは職業的に訓練されているのですが、先行情報なしでこういう話をできる人、尊敬します。
女子側がわりと能動的に話してくれたので若干落ち込みつつ感謝。ちなみに前者が「まだよく知らない同士(設定)なので、とりあえず昼ランチ。飲む姿勢なら新橋で焼肉もいいかな(お互い気に入ったら二軒目はそこそこいい店もあるしね)」。後者が「東南アジアツアー希望。前半はカンボジアでがっつり遺跡を見て、後半はベトナムでゆっくりご飯(辛くないもの)食べて過ごす」ということになりました。いいね、ソレw
5)ここでもう一度ペア変更…
なんですが、正直ここでやったことが覚えてない。というのが「新橋焼肉デート」の方ともう一度ペアになってしまって「どこに旅行に行くことになったんですか?」「エジプト!カイロ博物館にぜったい行きます」「へえ、よくわかんないけどそこ何があるんですか」「ツタンカーメンのマスクとか!」「あ、思い出した。数年前に森美術館で「死者の書」が展示されてて…」みたいな会話をがっつりしていてww
たぶん男子諸兄、このタイミングでお話盛り上がったお相手の印象は強く引っ張っている感じ(自分もそう)。「リラックスして会話」できたらそりゃ印象に残るだろうけど、なんだかんだで会話は「頭で考える」物事なので、ワークショップの目的から考えると構成的にはそこそこ失策だと思う。
6)恋文で相手を受け入れるか
目隠しのまま、読まれたラブレターを受け入れるかどうかを判断する「平安時代の通い婚」ゲーム。
ポップアップテントを建てて目隠しをして待機。ランダムにテントの中に入って用意してきたラブレターを読み、最後に「そばに行っていいですか?」と尋ねます。
嫌という反応をされたら、テントをすぐに出ること。
先に男性が中で、女性が訪問を3回。その後、逆を3回。
自分は女性のアプローチに対して3人ともOK。実のところちょっとウザって思った人もいたのですが、出会いのチャンスは増やすべき。

そして男子からのターン。
ちなみにこのゲームのために事前に1分程度のラブレターを準備してこいとのお達しがありました。見たこともない「相手を想って」書くのはなかなか難しい。
特に自分の場合はイベント自体を知ったのが前日だったこともあって(森林さんのツイッターをフォローしていたのでTLに流れてきた)そそくさとスマホで書いた。トータル30秒程度。それなりに演ずる自信もあったけど結果は大惨事。
「嫌っ」「ごめんなさい」「それだけだとちょっと判断しかねます」
衝撃の3連敗!なんと全員のなかでワタシ一人!!
おもわず原人さんが傍に来て「どんなこと書いたの?…うーん、ぼくはいいと思うんだけどなあ?」と首をひねり、コンテンツ終了後に「ちょっと読み上げてもらっていいかな」って、ソレ何て羞恥プレイwww
まあ、読みましたよ、それなりに舞台っぽく。で、その後「さっきラブレターで全敗したXX番ですー」ってネタにさせていただきました。

ちなみに敗因ですけど、自己分析だと3つ。
ひとつめ「自己紹介しかしていない」そもそもラブレターに相手への思いを書かないでどうする。
ふたつめ「しかもなんとなく逃げ腰」いや、断られても逃げられる姿勢で書いたら断られるし。
みっつめ「読み方が鼻に付く」読み上げながら自分に酔うなオッさん、キモいわ。
書いたレターは画像で貼っておきます(羞恥プレイ

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あと、構成上の難点をいうとコレ「目隠しとってテント内を覗く」ことになるので相手の視覚情報拾っちゃうんですよね。それまでにお会いしたヒトの情報補完になってしまうので、ここは大きく修正がいると思う。「テント前で読み上げて、入口で手招きされたら目隠しして入る」のがベターチョイスかなあ。
7)あらめて全員とハグする
女性陣から「全員とハグしてない」という声が上がったため、急遽一列に並んで順番にハグ。なんとなく背格好や体型、髪型を記憶できます。とはいえ、前にお会いしている方はより印象がつよまるのですが15人並べて20秒ぐらいで交代だと余計混乱するともゆー。それでもおたがいにしっくりとこない人(体が硬くなったり、腰が引けたり)は明確になりましたね。あとしっくり来た方だと匂いとかも印象に残ります。
WS構成上で見ると、コレもっと早めのタイミングでやるべき。3)と4)をやめてそこで全員ハグ。できれば「相手の情報を知るため」と「相手と相性を確かめるため」の2周したほうがいいと思う。

休憩:
ここで好ましかった相手を申告。悩みました。ソレが後々まで(いまの今でも)尾を引きます。
じつはここまでの印象、3でデートプランの会話をした方が一番の好印象でした。ちなみに属性情報的に「F1層」「160cm台」「スレンダー気味」「ショートヘア」で、全面的にストライクですw
とはいえ、その好印象って「会話」がメインで、なによりじつはラブレターで、開口一番「嫌っ!」ていわれた相手でもあったのでものすごく弱気になっていて…「ここはちゃんとハグした印象で決めよう」とか自分に言い訳をして、積極的なハグをくださった別の方を申告します。
欺瞞ですねえ。すっぱい葡萄ですねえ。

第二部:自分の心の見つけ方
ここからは目隠しなし。もともと目隠しありだったのが変更されたようです。
理由はおそらく第1部がだいぶ押してしまったから。目隠しして動くの時間かかるのよね。
タントラ・ヨガのsawako先生の指導で身体の感覚を確かめるヨガをします。
最初は胡座で姿勢を整えいわゆる外気功的なことをして気持ちを落ち着かせます。
1)男女で向き合って手を重ね、瞳を見つめ合う。
ここからがペアの作業。まあ、先生はタントラの方なので「相手を見ながら自分の内部を見つめる」などとおっしゃります。こちらとしては、目は相手の表情を全体に柔らかく捉えながら、手のひらに開けた穴から相手の陰気を吸い自分の陽気を相手に戻すことに集中(キマイラ世代だなあ)。
どうもうまくできない方々はなんとなく笑っちゃってしまってました。
ちなみにお一方、なんかものすごく強い視線で見つめられ、最後には涙を溜めていらしたので困ってしまいました(ずいぶん目を開け続けていたから涙は物理的なものかも)。なんかすみません、ヒキョーモンなんで、こちらに引け目があると逃げますね。
2)男女で背中を合わせて深呼吸。
胡座の姿勢で仙骨を重ねるように背中合わせに座り、首を傾けて相手の肩に乗せたりしつつお互いの体をゆったりと預けます。
これは本当に相性が出るもので、ものすごくリラックスできた人とどうにも相性が悪い人がはっきり。相性が悪いと押し引きのせめぎあいになるか、体を預けあえないかどっちかになります。
終了後の振り返り会では、女性からは「すごくはっきりわかった、よかった」男性からは「いまいちよくわからなかった」という差異があったのが、ちょっと面白かった。
なお、時間の都合でこのペアヨガは3人づつだったのですが、構成上けっこう大事なパートだと思います。あとやっぱりこの時点では、まだ目隠ししていたほうが男性にとっては「自分と相手の体の声を聞く」ことがやりやすいのかなと思う。
できれば、目隠しをしたまま2重の円を描いて座り「向かい合って手を取り合って相手と呼吸を合わせる」「背中あわせで体をゆったりと預ける」を全員とできるとベストだと思います。
瞑想指導はあったほうがいいけど、飛ばしても可。
でもって、このあとの休憩で「第1部と別の相手にチェンジ可能」にするとより納得感もゲーム性もあがるかなあ、と。

第三部:運命の人はどこ?
本来はここからが目隠しなし。
身体を使ったゲームや会話でコミュニケーションをとっていきます。
1)うんこ爆破ゲーム
3人組で一人を中に入れて(うんこ)そとの二人が手をつないで環を作り(便器)ます。
「うんこ交換」「便器交換」「うんこ爆破(全交換)」の指示でペアを入れ替えていきます。
コトバがくだらないのでものすごく盛り上がる。アイスブレイクとしてとてもGOOD。当初の予定通り、はじめて相手の姿を見たタイミングだったらなおさらですね。
2)ハグ取りゲーム。
男性を椅子に見立てた椅子取りゲーム。
男性15人に対して女性側にヨガの先生を加えて16人。文字通りハグを勝ち取るゲームです。
これが結構盛り上る。女性が胸に飛び込んでくる経験なんてめったに味わえるものではないし、次の(条件が該当する)お題が出るまではその人とハグしっぱなしだし、会話もできる。目隠しのとき選んだ相手との答え合せタイムとしても有効。

ちなみに帰りの電車でご一緒した方々との会話で「男女逆だと成立しないよね」って話になりました。そうね、オッサンとしてはぜったい女の子の手前で急停止するわね。
この後はゲームの最後のペアのまま「このイベントの次回に向けての改善点を話し合う」タイム。えーと、ペアになった方もわりとしっかり考えて意見を言う方でしたし、こちらも、こういうことが本業っぽい立場なのでまじめに改善提案してしまい…なぜか皆さんから拍手いただきましたww
このあとちょっとクールダウン的な時間が合ったのですが、ちょっとグダグダしすぎたかなあ。

で、ここで目隠しなしで選んだ相手を申告します。目隠しなしだとすれば総合1位ってことですので、推定「新橋」さんを申告。この時点で確実にマッチングしませんので私はここで終了ですね。

最終部:マッチング結果発表
目隠しをして選んだ相手と、目隠しなしで選んだ相手が一致した場合のみアプローチが出来ます。ふたたびポップアンプテントを立ててまず女性がテントの中に入り、男性からアプローチ。
その後、男性がテントに入って女性からアプローチをする。
まあ、その場でエロいことになるわけもなく、うまくいけば連絡先ぐらいは交換できるかなあ、ぐらいの結末が待っています。
ちなみに男性で双方が一致したのは5人、女性は6人。
おかしかったのは女性のうち3人が同一人物に集中したこと。まあ、長身でもマッチョでもないけれどいい感じのさわやかな30代男性でしたよ。

こちらからはマッチング成立していないのがわかっていますが、それでもテントで待っているときはだれか訪ねてきてくれないものかとちょっとは期待するもので、彼のところだけ「お次の方ど―ぞ」なことになってて、ごめん、やっぱりちょっとだけむっとしたわー。

と、いうことでイベントは終了。テントをたたんで解散。この時点でスタッフよりもスタッフっぽい動きをしている自分がいます。ちなみに第2部でヨガの先生がBGMを掛けようとした際にも卓の電源いれて操作したりしてましたww

この時点で、既に22時近くなっており急いで帰る方もいましたが、余裕のある方は22時半まで振り返り会。こーゆーの大事な。
参加者の方から出た意見はさまざまで、
・目隠し状態で1人を選ぶのは難しかったから、この時点では複数名選ばせて欲しかった
・しかたないけどマッチングしないとアプローチできないのは残念
・もっと目隠しの状態が長くてもよかった、ぜんぶ目隠しでもいいのかも
・背中よかった、全員やるべき(女性)/背中よくわからなかった、バックハグだとわかる(男性)
・柔軟剤とか香水とか気になった。においの強いものはつけてこないほうがいいかも
などなど。
主に女性陣からいろいろな発言が飛び出し、男性陣は促されて発言する感じ。
たぶん積極的に話した男性って私ともう一人ぐらいかも。
そして、あれから1週間。いまだにいろいろと考えてしまっている自分がいます。
マッチングイベントというかワークショップとして面白かったので、なんか取り入れられることはないかなあ的な視点、自分自身の心の動き、理屈の付け方、融通の利かなさ、卑屈さ、他人への配慮のあり方。スキンシップってかなり苦手なものだと思ってたんだけど「相手の視線に晒されでいなければ」「受け入れてもらえているならば」意外と平気なものだということ。
なによりマッチング目的でいったはずではないのですが「逃がした魚」がわりと素敵だった。せめて「あなたが好きですよ」って素直にアプローチしていればワンチャンあtt(ない!

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…参加した女性の方がnote書いてます。すごく丁寧だし面白いので、ご興味のある方はぜひ。
後天的美女の生き様:森林原人さんの「目隠しマッチングイベント」に参加してみたよレポ①
https://shiworimizukami.com/?p=178
森林原人さんの「目隠しマッチングイベント」に参加してみたよレポ②
https://shiworimizukami.com/?p=192
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主催の森林原人さんから後日来たメールもなかなかステキなことが書かれていたので転記。
「今回の経験を通して、今まで意識できなかった肌感覚や声の好みが少しでもわかるようになっていたら、これからの出会いに活かしてください。
情報としての言葉だけでやりとりをすることが、大人としての当たり前だと言われる世の中です。でも僕は、もっと原始的で動物的な、見方によっては子供的な、肌感覚や、感情的なところを大切にしたほうが、長く一緒にいられる人を見つけられるのではないかと思っています。
もちろん、おひとりさまで人生を歩んでいく事も素敵な選択の1つですが、仲がいいだけでなく、肉体的にも距離感の近い異性の友人がいるというのはとても素敵で楽しいことです。そういった方が皆さんに現れるよう、心から願っています。
それから、今回のイベントで、他者との距離が近くなることを苦手だと自覚した方もいるかと思います。その場合は、そのご自身の感覚を大切にしてください。無理に他者との距離を近づけようとする必要はありません。近いのが苦手な中でも、こういった方は大丈夫とか、こういった方が本当に駄目だったという傾向をつかみとり、今後の生活に活かしてください。」
あーひっさびさに長文!吐き出さないと自分的に大変で。読んだ方、ほんとにお疲れ様です。

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