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ライフエナジーにかわるもの (上)【妄想:仮面ライダーKIVA】

こちらのSSは2009年01月25日に某mixiに投稿したものです。

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テレビ朝日系列で一年間放送し先週、衝撃の最終回を迎えた「仮面ライダーKIVAの二次創作です。作品を見ていない方になんだかわかりません。また、ある意味ネタばれしていますがその点はあまり気にしないでいいと思います。

++前置き++
「仮面ライダーKIVA」コミュに、「ライフエナジーにかわるもの」ってトピがあります。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=39012076&comment_count=142&comm_id=2766054

コレは最終話でのキングタイガー社長の「わが社はライフエナジーに変わるエネルギーの開発を全面的に推し進め、人類との共存を目指す」(的な)発言を受けた「ネタトピ」で、まあ「ちくわ」とか「チロル」とか「(井上作品だけに)豆腐」とか「(スポンサー企業の)オロナミンC」とか・・・「渡のニス22年もの」とか「クイーンの母乳(冷凍)」とか、いろいろなことが言われているのですが、そこでわりとまっとうな方向性として「光合成」とか「二酸化炭素を吸って生活できれば!」とかいう発言がいくつか出てまして。

「あー、グリーンレクイエムだー」とか・・・変なスイッチが入っちゃいまして。

思わず書いちゃいました・・・テヘ。

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じりりりり、りん。・・じりりりり、りん。・・じりりりり、りん。

電話が鳴っている。ずいぶんと古めかしいコール音だ。いまの着メロは自作のバイオリン演奏だったから、僕の携帯じゃない・・・あれ?

・・じりりりり、りん。・・・ちん。

「はい。・・・あ、お待ちください?・・・おにいちゃん、電話だよ」
「いあ・・・?」
「おにいちゃんに、おにいさんから電話だよ」
「え?」

目を開けるとベッドの脇にお仕着せのセーラー服を着たラモンが立っている。その隣に黒電話をぶら下げて受話器をつかんだリキがいる。この二人いつも一緒だな・・・とかぼんやり思いつつ受話器を受け取った。

そうだった、昨日はキャッスルドランに泊ったんだった。
キャッスルドランの寝室にある天蓋つきのベッドは一人で寝るには大きすぎるしちょっと気恥ずかしいけれど、とても安眠できるので体調が優れなかったり悩みがあったりしたときはここで寝るようにしているのだ、ここなら寝起きを静香に襲われたりもしないし・・・あいつ最近『強暴』だから。

次郎さんは「はやく一緒に寝る女を連れて来い。でないとベッドが無駄だ」とかいうのだけれど。
・・・まだ、そんな気分にはなれないよ・・・深央さん。

「はい、もしもし。」
「渡か?、すぐに来い。人間工学研究所だ。」
「にいさん?」
「ああ。驚くなよ、渡。・・・ライフエナジーに変わるエネルギーの供給手段がほぼ完成した」
「え?・・・ええっ!?本当なの、にいさん。うんすぐに行くよ」

がちゃ。

「・・・渡。キャッスルドランごと移動・・・するから・・・着替えろ」
「うん、リキさん。ありがとう」

ライフエナジーに変わるエネルギー・・・、人間とファンガイアの共存を約束する新しい未来・・・。
すごいや、太牙にいさん。

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