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つらいな、人生。【M&Oplaysプロデュース『白昼夢』】

過日はこちらっ…でした。
M&Oplaysプロデュース『白昼夢』

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 やー、メインコピーどおりの「それでも生きて行く。喜劇。」
とても面白かったけど、登場人物それぞれの「自分に言い訳しながら生きる」ダメさ加減に自分自身が重なって、なんてゆーかわかりみが深い。ヤバいヤバい。苦しい苦しい。

劇中で各男優がそれぞれに言い放つ「ダメ男が、許してくれそうな癒し女子に求めるエロとその言い訳」シリーズがとても秀逸。
秀逸すぎて鈍感な客席がギャグだと思って笑っちゃうぐらいの秀逸さ。

でもアレで笑える能天気さには、ちょっと殺意と羨望を感じたよ、アタシ。

だってさ、アレを日々浴びせられてた結果、吉岡里帆さんの演じたどうにも闇が深いケアワーカー(なのかあのヒトたち?)さんが、手首切ったり感情が制御できなくなってボロボロ泣いたりして、その苦痛を消化してるんだもんなあ。
彼女のメンタル、だいぶヤバかろうよ。

ダメンズでリストカッターで、もとひきこもり暦6年で「私バカなんでー」って笑っていろんなことをやり過ごしてる彼女に幸あれかしと願いますよ、なんもできないオッサンとして(吉岡里帆だからって感情移入しすぎですよ?

始まった時点では「こいつが迷惑の中心」に見える、47歳ひきこもり暦12年のカオルくん(演じるは荒川良々)が、最後になってみれば「たぶんヒトとして一番真っ当」っていう事実。だからこそ彼が引きこもりをやめて世界に向き合おうとするラストにつながるのだろうけど。

とはいえ結局のところ「いろんなダメ加減を押し込めながら人生は続いていくんだ」という、その絶望的な可笑しさを、この作品では喜劇と呼ぶのだねえ。


つらいな、人生。

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